ダイエタリー・サプリメントの訳。アメリカでの食品の区分の一つです。
ビタミン、ミネラル、アミノ酸などの不足しがちな栄養の補給補助や、ハーブなどの成分による薬効が目的の食品の一種です。この他にもサプリメントには酵素、生薬、ダイエット食品など色々な種類があります。
近年は、毎日の食生活でついつい不足してしましがちな栄養素を補うために多くの方がサプリメントを愛用しているようです。
- 薬との違い
- 本当に効果があるのか
- サプリメントの使い方ポイント.1
- サプリメントの使い方ポイント.2
- サプリメントの使い方ポイント.3
- サプリメントの歴史
- サプリメントの種類
- サプリメントにある栄養素と医薬品併用の注意
- サプリメント選びのポイントの1つ
薬との違い
ビタミン剤とサプリメントが混同がよく聞かれますが、分類上ビタミン剤は薬になります。
薬は、効果がある反面、副作用を引き起こす可能性あるため、薬事法に基づいた厚生労働省の認可を得たものに限られます。
また、医師の処方箋が必要であったり、薬局などでないと入手することはできません。それに比べてサプリメントはコンビニやスーパーなどで気軽に購入することができ手軽に手に取ることができます。
今まで錠剤など薬と似ている形状のものが多かったのですが、最近では更に手に取りやすいようウエハース、ガム、クッキーなどの形状のものも増えています。
本当に効果があるのか
栄養又は健康補助食品と表記されるサプリメントはどれも身体によいと思われがちですが、その効果はまちまちです。まずは、自分に合ったサプリメントを見つけることが大切だと思われます。
サプリメントの使い方ポイント.1
サプリメントは水で飲む?お茶で飲む?
常温のお水を飲む
お茶だけではなく、、、、
また、サプリメントが苦手で水で飲むのに抵抗がある方は、サプリメントをゼリーで包んで飲むタイプの服用補助食品を使うという手もあります。
最近では
のどに詰まらせずに胃までスムーズに届けてくれます。
ゼリーには、栄養素の吸収に影響を与えないように作られているものがほとんどですが、念のためゼリーに含まれている成分をチェックすると良いでしょう。
サプリメントの使い方ポイント.2
サプリメントを飲む時間と回数
そのため、サプリメントを飲む時間帯と回数に、一度は悩まれた方が多いと思います。
サプリメントは医薬品ではなく栄養補助食品です。
医薬品のように・・・
つまり、目安である飲む量さえ守れば、自分の好きな時間や回数を飲むことができるのです。
飲み方に迷われている方は、まずは目安量を分けて飲んでみてはいかがでしょうか?
例えば
体調不良になった際
サプリメントの使い方ポイント.3
サプリメントはたくさん摂ればよいわけではない
体調不良などを起こした際に、どれが原因なのか分かりづらくなってしまう上に、含まれている成分同士がどう作用するかは解明されていない場合がほとんどです。また、量を多く摂取すればその分よいというものでもありません。
過剰摂取
記載されている回数と量を参考に、正しく取り入れるようにしましょう。
サプリメントの歴史
1975年マクガバンGeorge Stanley McGovern上院議員は ”アメリカ人の不健康は食生活中の栄養不足に原因がある”という内容が詳細に記された報告書を上院議会に提出されました。この報告書を受け栄養の偏りが問題視されサプリメントの研究が始まりました。
1994年アメリカでは栄養補助食品健康教育法が成立。
その後、サプリメントは急速に世界に広く流通しました。アメリカ厚生労働省は他国と同様にサプリメントは栄養を補うものという観点から、そのサプリメントに含まれる成分と疾病、または健康維持への関連性、この2つを示すことを要求しています。
これに対して日本では法律によって明確な定義づけがなされておらず、食品衛生法のみで管理されている為、精度の低いサプリメントでも簡単に流通してしまう傾向があります。
このように日本のサプリメント事情はアメリカよりも20年遅れていると言われています。
サプリメントの日本での歴史はまだ浅く、今後、法的整規制が行われ適正なサプリメント市場へ変化して行くことが期待されています。
サプリメントの種類
大まかに分けると、下記6種類に分類されます。
・顆粒タイプ
・錠剤タイプ
・ハードカプセルタイプ
・ソフトカプセルタイプ
ドリンクタイプ飲みやすさ以外に、サプリメントの形状によってそれぞれに特徴があります。
・粉末タイプ
ニオイや味が強いのが難点です。
・顆粒タイプ
粉末のように飛び散る心配もないので、外出先などでも飲みやすいでしょう。
・錠剤タイプ
製造過程でコーティングされているので、独特なニオイや味が気になることが少ないでしょう。
また、錠剤タイプは小さいため、持ち運びにも便利です。
・ハードカプセルタイプ
成分はカプセルに保護されているので、成分の品質を維持しやすいのが特徴です。
カプセルによっては、味やニオイが気にならないものもあります。
・ソフトカプセルタイプ
皮膜によって成分が保護されているため、品質を維持しやすく、着色ができるのでキレイな見た目にできるのが特徴です。
ただし、ハードカプセルに比べて皮膜が柔らかいので潰れやすいのが難点。
・ドリンクタイプ
味やニオイが苦手な方でも飲めるように、糖分や味付けが施されているものが多いです。
飲みやすく、体内に吸収しやすい特徴を持っています。
サプリメントにある栄養素と医薬品併用の注意
■ ビタミンC
ビタミンCと炭酸脱水酵素抑制剤を併用するこにより尿路結石を引き起こす。
または、その可能性がある、また鉄排泄剤との併用も注意が必要。
■ ビタミンE
抗凝固剤や血栓防止薬などと、血流を改善する効果があるビタミンEを同時に摂取すると、
出血傾向が高まる恐れがあるので注意が必要。
■ ビタミンA
ビタミンAと同系の作用がある医薬 品抗がん剤や、角化治療剤などは
過剰症を引き起こす可能性大きいので使用を避ける。
また抗生物質や抗凝固剤なども細心の注意が必要。
■ 葉酸
葉酸と抗てんかん薬との併用仕様は作用を相互に低下させてしまう
可能性がある為、注意が必要。
■ ビタミンB6
パーキンソン治療薬に使われる「レボドパ」は、
ビタミンB6を大量摂取すると効果が減少するので注意。
■ ビタミンD
ビタミンDと強心剤との併用は、不整脈の原因となる可能性が大きい。
骨粗鬆症や慢性腎不全の治療薬として使用される
「アルファカルシドール」などとの併用は、高カルシウム血症の原因となる恐れあり。
■ ビタミンK
ビタミンKは抗凝固剤で使用されている「ワルファリン」の効果を弱める可能性がある。
■ カルシウム
カルシウムは骨粗鬆症治療薬の吸収を抑制するので注意が必要。
また、抗生物質も吸収を阻害するので注意が必要。
活性型ビタミン「D3製剤」は、カルシウムの吸収を高めるため、
高カルシウム血症などの原因となる可能性もあるので注意が必要。
■ 鉄分
鉄分は抗菌剤や抗生物質、甲状腺ホルモン剤などと結合し、
吸収が阻害される恐れがある。
■ イチョウ葉エキス
イチョウ葉エキスのもつ血流改善効果により、
抗凝固剤と併用すると出血傾向を高めてしまう可能性がある為、注意が必要。
サプリメント選びのポイントの1つ
「トクホ」・「機能性表示食品」の違いは?
多いと思いますが、そもそも「トクホ」「機能性表示食品」の意味を知っているでしょうか?トクホとはトクホとは「特定保健用食品」の略語です。
健康維持や増進
国の審査が必要になり、食品ごとに消費者庁長官の許可が必要になります。
申請するためには
また、成分ごとの効果や作用を有審査の雑誌に投稿し、掲載する必要もあります。
このような厳しい審査を通過した商品だけが、「トクホ」として効果効能を表示することができるのです。
効果効能
機能性表示食品とは機能性表示食品とは、「お腹の調子を整える」「脂肪の吸収をゆるやかに」など健康の維持や増進のサポートに期待できる食品の機能性を商品や広告などに示すことができる食品のことを指します。
事業者の責任
届出には国が定めた一定のルールに基づき、事業者が安全性や機能性に関する評価を行い、生産・製造、品質管理の体制を整え、健康被害の情報収集体制を整える必要があります。
つまり、トクホが消費者庁長官の個別の許可を受けた食品であるのに対し、機能性表示食品は消費者庁に届け出ることで許可を得るものです。