青汁は、「苦い」「美味しくない」というイメージが強いですが、最近は味に工夫されているものが多く、以前に比べると飲みやすくなっています。健康のために飲んでいる方も多いと思いますが、具体的にどんな効果があるのでしょうか?
また、健康のために青汁を飲んでみようと思っても商品の多さに、どの青汁を選んだらよいか迷ったことはありませんか?
今回は、青汁に含まれる栄養素や効果的な飲み方、タイミングなどについて
- 青汁ってどんなもの?
- 青汁の歴史は意外と古い!
- 青汁の効果
- 材料は何?
- 種類が多い青汁、どうやって選ぶ?
- こんなお悩みを持つ方におすすめ
- 飲む際に注意していただきたいこと
- 健康的な毎日のために青汁を取り入れる方法
- 青汁を飲む頻度
青汁ってどんなもの?
青汁は、栄養価の高い緑黄色野菜を絞った汁のことです。
原料の緑黄色野菜を乾燥させて粉末状にして水などに溶かすものが一般的ですが、錠剤タイプやフリーズドライタイプ、急速冷凍したタイプなどもあります。
青汁の歴史は意外と古い!
平安時代に書かれた日本最古の医書「医心方」に、いくつかの植物の葉を利用した汁の記載があり、これが青汁の起源と言われています。
なななんと!青汁には1000年以上もの歴史があるのです。その後、1943年戦中の食糧難から栄養失調が問題となり、その解決のために栄養価の高いケールを原料にした青汁が作られました。これが現在の青汁の原型です。
青汁の効果
青汁は薬とは違い食品ですので、飲んですぐに効果が出るものではありません。毎日飲み続けることで、少しずつ効果が出てくるものです。
それも、目に見えて効果が現れるというよりは、なんとなく調子がいいという感じかもしれません。青汁の材料はどれも栄養価が高く、ビタミン・ミネラル・食物繊維を豊富に含んでいるので、青汁を継続して飲むことで期待される効果としては、野菜不足を補うことで期待できる効果と同様です。
そのため、様々な体質改善や生活習慣病の予防・対策につながります。
材料は何?
昔の青汁の材料は、苦味が非常に強いケールという食材のみを使うのが一般的だった為、苦くて飲みづらいものでした。けれども、最近の青汁の材料として代表的なものとしては、ケール以外に、大麦若葉・明日葉・桑の葉などがあり、これらを単品もしくは組み合わせて作られているものが多くなっています。
また、飲みやすいようにハチミツなどの甘味料、その他の野菜や成分が含まれているものもあり、製品によって材料の配合や含まれる成分が異なります。
材 料 |
特 徴 |
ケール |
・非常に苦みが強い ・ビタミンやミネラルをバランスよく豊富に含み、栄養価は野菜の中でも高い ・カルシウムが野菜の中でも特に豊富 ・メラトニンによる睡眠の質の向上 ・美肌効果、便秘改善、高血圧予防、その他生活習慣病予防 |
大麦若葉 |
・ほのかな甘みで飲みやすい ・食物繊維がケールより豊富 ・赤血球の材料である鉄が豊富で貧血予防 ・美肌効果、便秘改善、高血圧予防、その他生活習慣病予防 |
明日葉 |
・食物繊維がケールより豊富 ・豊富なβカロテンとカルコンによる抗酸化作用 ・造血作用のあるビタミンB12が豊富 ・カリウムが豊富 ・美肌効果、便秘改善、むくみ予防、高血圧予防、その他生活習慣病予防 |
種類が多い青汁、どうやって選ぶ?
青汁を選ぼうと思っても、種類が多すぎて悩みますよね。青汁と一言で言っても実際には材料が商品によって違います。材料が違っても、食物繊維・ビタミン・ミネラルをそれぞれ豊富に含むので、期待できる効果は大きく変わりません。
けれども、得たい効果によって必要な栄養成分が異なるので、青汁を選ぶ際は期待したい効果に合わせて上記の表を参考に栄養成分を確認して選びましょう。また、飲みやすさを重視して甘味料やフルーツ含有量の多い青汁もありますので、緑黄色野菜を多く含むものを選ぶことをおすすめします。
こんなお悩みを持つ方におすすめ
昔から健康飲料として幅広く親しまれている青汁は、さまざまな理由で飲まれています。下記のようなお悩みを持たれている方は、青汁を飲むことをおすすめします。
■野菜不足が気になる!
青汁に使用される素材には食物繊維やビタミンなどが豊富に含まれているため、野菜を意識した生活を送りたい方の手軽なサポートとしておすすめです。
■「なんだかスッキリしない…」
毎日スッキリを感じないという方は、食物繊維不足が一因かもしれません。運動などと合わせて、青汁を摂り入れることをおすすめします。
■いつまでも若々しくありたい
いつまでも元気で若々しくありたい方におすすめです。原料となる緑色野菜には、ビタミンA、C、Eや、ルテインなどの注目のファイトケミカルを豊富に含むものもあります。
飲む際に注意していただきたいこと
ワーファリンという血栓を溶かす薬を内服している方は、青汁を控えるか医師に相談してください。青汁に含まれるビタミンKが、この薬の効果を弱めてしまうためです。
また、健康な方でも体質によっては、お腹がゆるくなりすぎる場合もありますので、その場合は、飲み方を見直してみましょう。
青汁には様々な効果が期待でき、簡易に飲むこともできますが、青汁を飲んでいるから安心、野菜を食べなくて良いという訳ではありません。
毎日の食生活が私たちの体を作っていきます。そのため、1日3食、主食・主菜・副菜を毎食揃えてバランスよく食べることが基本です。健康的な体を作るためには、ご自身の食生活を見直したうえで、本当に必要なのかを考えて、上手に青汁を活用していきましょう。
健康的な毎日のために青汁を取り入れる方法
バランスの良い食生活を維持するために青汁を継続的に飲む習慣をつけたいところです。まずは「朝起きたらすぐ飲む」「昼食の前に飲む」など、自分で続けやすいと思うルールを作って、その習慣を守るようにしてみましょう。
また、どれだけ青汁を飲んでも、1日に必要な栄養のすべてを補えるわけではありません。青汁は特効薬などの類ではなく、あくまでも栄養を補うためのもの。栄養バランスのとれた食事をベースとして、青汁で栄養を補うことが大切です。
青汁を飲む頻度
青汁は、栄養補助として毎日飲むことをおすすめします。継続的に毎日飲む習慣をつけることで、身体に変化を感じやすくなるでしょう。
青汁を飲むおすすめのタイミングと飲み方
青汁は基本的にいつ飲んでも大丈夫ですが、青汁を飲むのに適したタイミングがありますので、ライフスタイルや状況に応じて以下の中からタイミングを決めるのがおすすめです。どのようなタイプの青汁を選べばいいかも含めて、確認しましょう。
起床後
身体がもっとも栄養を吸収しやすい状態です。特に食事の支度に時間をかけにくい朝食と一緒に摂ることで、栄養バランスアップにもつながります。さまざまな栄養が豊富に含まれた青汁を選びましょう。また胃腸が活発に動いていないタイミングのため、常温や冷えすぎていない青汁をゆっくり飲みましょう。
食事の前後
食事の前に飲むことで、空腹感を抑えられるため、食べ過ぎを防げます。そんな時には食物繊維が豊富に含まれている青汁がおすすめ。食前は胃がまだ活発に動いておらず、食後は胃が食べ物の消化に追われているため、胃への負担を考慮してゆっくり飲むことが大切です。
就寝2~3時間前
睡眠中は汗をかきやすいため、寝る前の水分・栄養補給におすすめです。ビタミンやミネラルが豊富に含まれている青汁を選ぶといいでしょう。また、寝る前に飲食すると内臓に負担がかかるため、遅くとも寝る2~3時間前までに飲むようにします。身体を冷やすと睡眠の質が下がるため、冷たいものはひかえましょう。
運動後
運動後は、汗とともにミネラルが失われるため、ミネラルが豊富に含まれた青汁を選ぶことをおすすめします。