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japan-eat’s blog

食に関する事や飲食店の運営に関する内容を記載してます。

お寺と神社の違いとお参りの作法

まず、「お寺」と「神社」は似ているようでいて、信仰の対象や参拝の目的が異なります。
それぞれに適したお参りの作法を知っておくと、より丁寧で心のこもった参拝ができます。

 

神社(しんじゃ)

信仰対象:八百万の神(自然や祖先の神)
目的:感謝・願い事・報告など

神社でのお参りの流れ

  1. 鳥居の前で一礼
    • 境内に入る前に軽くお辞儀をしてからくぐります。
    • 真ん中(「正中」)は神様の通り道なので、左右どちらかを歩きましょう。
  2. 手水舎(てみずや)で清める
    • 柄杓を右手で持ち、左手 → 右手 → 口(すすぐ)→ 柄杓の柄を洗う順で。
    • 清めることで心身を整えます。
  3. 拝殿で参拝
    • 賽銭を静かに入れます。
    • 鈴があれば鳴らして、神様にご挨拶。
    • 「二礼二拍手一礼」 が基本作法。
      1. 深く2回お辞儀
      2. 2回手を打つ(願いを込めて)
      3. 最後にもう一度深くお辞儀

 

お寺(てら)

信仰対象:仏・菩薩・ご先祖様
目的:供養・感謝・祈願など

お寺でのお参りの流れ

  1. 山門の前で一礼
    • 神社同様、中央は避けて通るのが丁寧です。
  2. 手水舎で清める
    • 神社と同様に手と口を清めます。
  3. 本堂で参拝
    • 賽銭を入れ、静かに手を合わせます。
    • 鈴を鳴らす場合もありますが、「拍手」はしません。
    • 合掌して、心の中で祈ります。
      • 例:「日々のご加護に感謝いたします」など。

 

NG行為(共通のマナー違反)

 

NG行為 理由
大声で話す・笑う 神仏に対して失礼。静寂が基本。
写真撮影禁止の場所で撮る 聖域を守るための規則。
鳥居や仏像に触れる 神聖なものなので控える。
お賽銭を投げる 「投げる」は不敬。そっと入れる。
礼拝時に帽子・サングラス着用 無礼とされる。
ペットを連れて入る(多くの寺社で禁止) 汚れとみなされる場合がある。
順路を逆に歩く 神様・仏様の流れに逆らうとされる。

 

 参拝の心構え

参拝とは「お願い」だけでなく、「感謝」と「報告」をする場でもあります。
「いつも見守ってくださりありがとうございます」と心を込めることが何よりも大切です。

 

お賽銭(おさいせん)とは

お賽銭とは、神様や仏様に感謝の気持ちを捧げるお金のことです。
「お願い料」ではなく、「日々の感謝」を表すものが本来の意味です。

お賽銭の目的
目的 内容
感謝の気持ち 「日々無事に過ごせています」「ご加護をありがとうございます」
祈願の心 「家族が健康でありますように」「努力が実を結びますように」
供養や報恩 ご先祖や仏様へのお礼・お供えの意味もあります

つまり、お賽銭は「祈りの形」なのです。

 

お賽銭の金額について

実は「いくらが正しい」という決まりはありません。
大切なのは金額よりも心ですが、縁起の良い数字として選ばれることが多いです

金額 語呂合わせ・意味
5円 「ご縁がありますように」※最もポピュラー
15円 「十分なご縁」
25円 「二重にご縁」
45円 「始終ご縁」
115円 「いいご縁」
295円 「福来い(ふくこい)」
500円 「ご縁が多くありますように」などの願いを込める人も

逆に、「4円(死縁)」「9円(苦縁)」などは縁起が悪いとされています。

 

お賽銭の入れ方

神社の場合
  1. 賽銭箱の前で軽くお辞儀。
  2. 静かにお賽銭を入れる。
    • 「投げる」のはNGです。音を立てないのが丁寧。
  3. 鈴を鳴らし、「二礼二拍手一礼」で参拝。
お寺の場合
  1. 合掌の前にお賽銭を静かに置くように入れる。
  2. 鈴を鳴らす場合は一度だけ軽く鳴らす。
  3. 拍手はせず、静かに合掌して心を整える。

 

NG行為

行為 理由
お札を投げ入れる 不敬。箱の上にそっと置くのが正しい。
お賽銭を「願掛け料」と思う 「お願い料」ではなく「感謝の心」が本質。
ふざけて硬貨を選ぶ 金額よりも真心が大切。
お賽銭箱にゴミや紙を入れる 神仏を穢す行為に当たる。

 

お賽銭は「取引」ではなく、「感謝と誓い」の気持ちを表すものです。
「これからもよろしくお願いします」という心の挨拶が本来の姿です。

 

参拝時に「よく見るけど実は間違い」な行動集

神社やお寺でよく見かけるけれど、
実は「マナーとしてはちょっと…?」という行動を紹介します。

 

神社編

行動 解説
鳥居の前でスマホを構えて記念撮影 鳥居は“神域の入り口”なので、立ち止まって一礼が先。写真は通過後に。
鳥居の真ん中を堂々と歩く 真ん中は神様の通り道。「正中(せいちゅう)」と呼ばれ、左右の端を歩くのが礼儀。
お賽銭を勢いよく投げ入れる 「投げる」は不敬とされます。そっと入れるのが基本。
拍手の回数を間違える 神社は「二礼二拍手一礼」。ただし、出雲大社など例外もあるので要確認。
願いごとを唱えながらペコペコ何度もお辞儀 一礼は最後に1回だけでOK。何度もすると慌ただしい印象に。

 

お寺編

行動 解説
神社と同じように「パンパン」と拍手する お寺では拍手はしません。静かに合掌するのが正しい。
賽銭箱に勢いよくお金を入れる 仏様へのお供えなので、音を立てずにそっと置くように。
本堂でお願い事をする 「お願い」より「感謝・供養」が中心。神社とは目的が少し違います。
ご本尊の正面で大声で話す・スマホを操作する 聖域です。静寂を保つのが礼儀。

 

共通してよくある「ちょっとNG」行動

行動 理由・マナー
手水舎で口を直接すすぐ 柄杓に直接口をつけるのは不衛生。手に水を受けてすすぐのが正しい。
おみくじを木の枝にぐるぐる巻きつける 「結ぶ場所」が設けられています。木を傷めるので避けましょう。
参道の真ん中を歩く 神仏の通り道。左右を歩くのが礼儀。
ペットや飲食物を境内に持ち込む 清浄な場所なので控えるのが一般的。
参拝中に帽子やサングラスを外さない 敬意を欠くとされる。参拝時だけ外すのが丁寧。

 

ワンポイント豆知識

  • 「お願い」より「感謝」から始めると心が整いやすいです。
    例:「いつも見守っていただきありがとうございます。どうか〇〇も叶いますように。」
  • 写真を撮る際は、人が写っていないタイミング・祈りの邪魔にならない場所で。

 

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