今回は目黒区にある個人経営の洋食店へお伺いし、無料の経営診断を行いました。
地域密着で長く愛されるお店を目指すオーナー様からのご相談で、「最近ランチの客数が伸び悩んでいる」というお悩みを中心に、現場を拝見してきました。

■ 店舗概要
- 所在地:東京都目黒区(駅から徒歩5分ほど)
- 業態:洋食(オムライス・ハンバーグ・パスタが中心)
- 営業形態:ランチとディナーの二部制
- オーナー:料理人歴20年以上のご主人と奥様の2人体制
- 席数:テーブル28席+カウンター2席=計30席
- 営業時間:
ランチ 11:30〜14:30(L.O.14:00)
ディナー 17:30〜22:00(L.O.21:30) - 定休日:水曜日
- 客単価:
ランチ:1,000円前後
ディナー:3,000円前後
■ 無料診断の流れ

今回の無料診断では、以下の3つの視点で店舗をチェックしました。
- 現場オペレーション(動線・接客・提供スピード)
- 売上構造(ランチ・ディナーの比率、原価率、FL比率)
- 販促・集客(メニュー構成、SNS、リピーター対策)
現場を2時間ほど拝見し、ランチタイム後にオーナーご夫妻と面談。
数字面や日々のオペレーション状況を丁寧にヒアリングしました。
■ 診断で見えてきた主な課題
- ランチの平均客数が2年前より20%減少 → 近隣のオフィスワーカー減少と、新しいカフェ・バル業態の増加が影響。
- 客単価アップの工夫が不足 → セットメニューはあるものの、「+α」でのアップセル提案(ドリンク・デザート)が少ない。
- SNS発信が月1回程度で停滞気味 → 写真のクオリティや更新頻度の改善で、新規客の導線が作れる可能性あり。
SNS・集客分析- Instagram投稿:月1回(写真はやや暗め・統一感なし)
- Googleビジネス:口コミ★4.1(評価は良いが更新停滞)
- ホームページ:3年前に制作し更新なし
→ **「リピート率は高いが、新規流入が少ない」**状況。
特に「#目黒ランチ」「#洋食ランチ」など、検索導線の対策が弱い点が判明。
■ 改善提案(抜粋)

今回の無料診断でお伝えした主な改善ポイントは次の通りです。
- 〈オペレーション改善〉
提供スピードを意識した調理工程の整理と、ピークタイム前の事前仕込みリスト化。 - 〈売上アップ施策〉
「ランチ+200円デザートセット」や「夜限定コース(前菜・メイン・グラスワイン付き)」の導入。 - 〈販促・集客〉
週1回のInstagram投稿+Googleビジネスプロフィールの写真更新を提案。
また、「地域×料理名」での検索流入を意識したハッシュタグ戦略も共有。
1️⃣ ランチ改善:+200円アップ施策で利益体質化
- 「ランチ+200円デザートセット」を導入
→ 40人中15人が注文すれば、日商+3,000円、月+75,000円の増収見込み。 - ごはん大盛り無料ではなく「+100円」化で原価調整。
2️⃣ ディナー強化:客単価を3,000円 → 3,500円へ
- 「前菜+メイン+グラスワイン」のプチコースを提案。
- 週末限定コースで予約客を増やし、平均客数+5名/日を目標。
→ 売上+30万円/月を見込む。
3️⃣ 集客導線の再構築
- Instagram:週2回更新(昼・夜メニューを交互投稿)
- Googleビジネス:毎月写真3枚更新、メニュー説明を追加
- 店内POP:ランチセットやSNSフォロー特典を掲示
→ 「SNS経由の新規客を月20人→50人」に増加見込み。
■ まとめ:個人店だからこそ、魅せ方で変わる

今回の目黒区の洋食店は、料理のクオリティも接客も非常に温かみのある素晴らしいお店でした。
しかし、“良いお店”で終わらせずに“選ばれるお店”へ変えていくには、日々の小さな改善と外への発信が鍵になります。
無料診断を通してオーナー様も「自分では気づけなかった課題が見えた」と笑顔でおっしゃってくださいました。
これからの成長が楽しみです。
