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japan-eat’s blog

食に関する事や飲食店の運営に関する内容を記載してます。

立地が悪い飲食店が集客できないはウソ!

飲食店を開業するときに悩むのが「店舗の立地」です。立地の良さは、飲食店を繁盛させ、成功させる条件とも言われていますが、全ての飲食店に当てはまるとは限りません。

また、飲食店の立地は一度決めてしまうと簡単に変えることは難しいですよね。出店時の初期費用の関係や、限られた条件の中で決めなけれななりませんので、開業後に「立地が悪くて集客が出来ない」と頭を抱える方も多いのではないでしょうか。

 

 

・通行量が少ない

立地に対する不満足の理由の中で一番多かった回答がこの「通行量が少ない」ことです。人通りが少なく、通りがかりに店を知ってもらう機会が少ないことに課題を感じているというケースが多く見受けられました。

 

・視認性が悪い

1位の「通行量が少ない」ことと同様に、視認性が悪いとお店を知ってもらうチャンスが少なくなります。一言でいえば「目立たない」ということです。これは、人通りに関係なく人の視界に入らないような目立たない店舗のことも指しています。

 

・駅から遠い

特に、地方よりも大都市圏の場合の方が、駅から遠いということが不利だと課題を抱える店舗が多いようです。これは、店舗が街中から遠い場合にも共通しています。

調査結果では他にも「地下や建物の2階にある」「駐車場スペースが無い」「通りに面していない奥まった場所」「周辺に競合店が多い」などが挙がっています。

 

立地が悪いとお客は来ないのか?

「立地の不満理由」を基に、来客数との関係を総合的にまとめると、人に認知されていないところには客が来ないということがわかります。

どのお店に行こうかと考えた時に、お店自体が認知されていないと、選択肢や候補にもあがりません。しかし、日本全国色々な地域で「どうしてこんなところで、こんなに繁盛しているの?」という店舗が多数存在します。

集客に必要なことは、まず人に認知されること、そして一度知ってもらったお客様の心を掴むことがポイントとなります。

最初は、立地の悪さが大きなマイナスとなり、なかなか集客に結びつかなくても、一度お客様の心を掴み、ファンになってもらえたら、それからは逆に、立地の悪さが魅力やウリにもなり得るのです。

 

出店する業態によって異なる立地条件

出店する業態や目指すべき店舗の形によっても立地条件は変わってきます。

例えば、ランチ時には、顧客単価よりも回転率で利益を上げる飲食店の場合は、日中に人通りが多く、入りやすい路面店というのが成功するための立地条件になります。人通りが多ければ、短時間で多くの来店客が見込めて、集客数で売上を稼ぎ出すことができるからです。

しかしそのような立地の物件は必然的に賃貸料が高くなります。

逆に、回転率ではなく、来店客の滞在時間を延ばし、顧客単価を上げることで売上を増やしていく店の場合は、立地にはそこまでこだわらなくても勝負できます。

お客様にとって居心地を重視するカフェやダイニングバーなどの場合は、人通りが少ない場所の方が、ゆったりとした時間を提供できるでしょう。

常連客重視で少し客単価の高い小料理屋などは、ひっそりと佇む隠れ家的な裏道立地の方が特別感が感じられるという場合もあるでしょう。

 

立地の種類と向いている業態

まずは、飲食店を開業する際の出店場所の種類と、その場所での出店が向いている業態について、それぞれ解説します。

1. 駅前・繁華街

2. 商店街

3. ビジネス街

4. 住宅街

5. ロードサイド

1. 駅前・繁華街【おすすめ:回転率の速さが重視されるお店】

公共交通機関が充実している駅前・繁華街は、昼夜問わず人通りや交通量が多い場所です。賃料は高く、競合店も多い傾向にあります。

人通りの多い場所であればあるほど多くの来店客が見込まれるため、回転率の速さが重視されるファストフード店やラーメン店、夜間営業が主となる居酒屋やバーなどの業態が向いているといえるでしょう。

2. 商店街【おすすめ:地元住民や中高年層をターゲットにしたお店】

商店街は、地元住民との距離が近いエリアです。また、店を開くにあたり、商店街活性化のための補助金制度を利用できるケースもあります。

繁華街に比べて競合店は少ない傾向にあり、メインターゲットとなる地元住民の憩いの場となるような工夫が必要な場合もあります。お客さんの求めるサービスが提供できれば、お店の常連になってくれる可能性も高くなるでしょう。業態としては、喫茶店や定食屋などが向いています。

3. ビジネス街【おすすめ:会社員をターゲットにしたお店】

ビジネス街では、お昼休憩のランチや打ち合わせ、仕事終わりの飲み会と、さまざまなシーンで会社員が行き交います。しかし、人通りが多いため駅前や繁華街と同様に賃料が高く、競合店も多い傾向にあります。

限られた時間内でお昼を済ませたいという需要に答えるためには、ラーメン店や定食屋、ファストフード店といった、回転率が高く低単価のメニューがそろっている店が好まれるでしょう。また、仕事仲間との飲み会需要に応える居酒屋、接待に使えるような高級感のあるお店もニーズがあります。

4. 住宅街【おすすめ:主婦やファミリー層をターゲットにしたお店】

住宅街にあるお店を訪れるお客さんは、友人や家族とゆっくり食事をする傾向にあるため、回転率は低めです。

その分、客単価を上げる必要があり、店内の雰囲気や料理の味にこだわるとともに、お店に付加価値を乗せることが大切です。業態はフレンチやイタリアンなどが向いているでしょう。

5. ロードサイド【おすすめ:車を持っているファミリー層をターゲットにしたお店】

ほとんどの来店手段が車かバイクになるロードサイド(交通量が多い道路の沿線)店舗では、駐車スペースが必須です。賃料の高さは、道路の交通量の多さに応じて変わります。

ファミリー層が客層の中心となるため、ファミレスや焼肉店、回転寿司屋など、メニュー数が多く低単価のカジュアルな飲食店が好まれます。

 

立地の悪い場所に出店するメリット

続いて、立地の悪い場所に飲食店を開業するメリットについて解説します。

1. 空き物件が多い

2. 賃料が安い

3. 競合飲食店が少ない傾向にある

4. 周辺が静かで落ち着いている

5. 隠れ家的魅力があり、アピールポイントになる

1. 空き物件が多い

立地の良い場所にある物件は飲食店経営者にとっても人気のため、競合が多い傾向にあります。どこの物件が空いているか、または空きそうなのか、日頃のリサーチ力が求められます。契約までスピーディーな対応が求められるでしょう。

しかし、立地の悪い物件では競争率が低い場合が多く、お店のコンセプトに合わせてじっくりと出店を考えることができます。契約の際は「立地が悪い」と感じる要因を見極め、実際に出店することで生じるデメリットをカバーできるか、事前に対策を立てることが大切です。

2. 賃料が安い

駅前や繁華街は人通りが多く、飛び込み客の集客に期待できますが、賃料は高額になる傾向にあります。しかし、立地の悪い場所は賃料が比較的安く、店舗面積も広めなので、窮屈な印象を与えません。浮いた資金は、広告や仕入れに回すことができるので、開業準備をする上では余裕が持てるでしょう。

3. 競合飲食店が少ない傾向にある

多くの飲食店経営者が「立地の良い場所にお店を構えたい」と考えます。そのため、駅前や繁華街では、他の飲食店に埋もれて集客がうまくいかないというケースも目立ちます。

ですが、立地の悪い場所なら競合も少なく、認知されるようになればお客さんに選んでもらえる可能性も高まります。地域のニーズも意識したコンセプトにすることで、唯一無二の店舗になれる可能性があるでしょう。

4. 周辺が静かで落ち着いている

コロナ禍で外食する機会が減り、外食に非日常を求めるケースが多くなりました。立地が悪い場所は周辺が静かな場合が多く、ゆっくりと贅沢な時間を提供できるでしょう。

手入れした庭にテーブル席を設けたり、座り心地の良いソファーを用意したりして、日常から離れてお客さんが過ごしやすい雰囲気を演出することもできるでしょう。

5. 隠れ家的魅力があり、アピールポイントになる

立地が悪いと言われる原因の一つである「人通りが少ない」という部分を逆手に取り、その環境をコンセプトとして打ち出すことで「隠れ家的な魅力」を訴求できます。隠れ家といっても、まずはお店のことを知ってもらわなければお客さんは訪れません。WebサービスやSNSを活用した情報発信がカギを握るでしょう。

 

立地が悪い飲食店の効果的な集客方法

では具体的に、立地が悪い飲食店はどのような方法で集客をするのが効果的なのかを解説します。

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