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japan-eat’s blog

食に関する事や飲食店の運営に関する内容を記載してます。

ハイボール人気の火付け役は、サントリーから販売された「角」

「ハイボール」は、ウイスキーをソーダで割ったカクテルです。戦後1950年代に日本で普及し、2000年代になってブームが再燃。いまでは飲食店のアルコールメニューの定番で、飲料メーカー各社からはさまざまな種類の缶入りハイボールが販売されています。それでは、なぜウイスキーをソーダで割ったカクテルが「ハイボール」なのでしょうか?

 

ハイボールとはウイスキーをソーダで割ったお酒

ハイボールとは、アルコール度数の高いお酒をノンアルコール飲料で割った飲み物のことです。現代の日本では「ウイスキーを炭酸水で割った飲み物」とされることもありますが、本来はスピリッツやリキュールをソーダで割ったカクテルのこと。ベースに焼酎やラムを使用したり、ソーダのかわりにジュースを使ったりしても「ハイボール」と呼ぶことができます。

ハイボールの魅力といえば

やはりのどごしのよさと爽快感。ビールのようにぐいぐい飲めることから、最近では「とりあえずビール」ではなく、「とりあえずハイボール」と最初の一杯を決める人も増えています。
近年では焼酎をベースにした「焼酎ハイボール」にも人気が集まっていますが、ここでは、ウイスキーをベースにしたハイボールに焦点を絞って、ブームの背景や特徴、たのしみ方などをみていきます。

 

お酒を炭酸飲料で割ったもの指すこともある

また広義では、ウィスキーに限らずお酒を炭酸飲料で割ったものをハイボールと指すこともあります。例えば甘いリキュールなどをコーラで割った場合でもハイボールと言うことがあるそう。
お店によっては、オリジナルのハイボールを楽しめることもありますよね。
ちなみにハイボールは日本での呼び方であり、海外では「ウィスキー・ソーダ」と呼ばれています。

 

ハイボールの由来

ハイボールという名前の由来には諸説ありますが、有力なのはスコットランドのゴルフ場で起きたできごとです。当時珍しかったウイスキーのソーダ割りを試しているところに、高々とボールが飛び込んできました。そのボールを指して「ハイボール(高い球)だ!」と叫んだことが由来といわれています。

ほかにも

高い鉄塔に気球を吊していた19世紀のアメリカの鉄道が、「GO」のしるしとして気球を上げたという説や、セントルイスの信号係にウイスキーのソーダ割りが好きな人がいて、飲むたびに「ハイボール!」といったところからその名がつけられた説、ソーダから上がる泡をボールに見立てた説などさまざまな逸話があります。

 

ハイボールの始まり

◆アメリカの鉄道が由来という説

1つがアメリカの鉄道が由来になったという説。
これは昔アメリカで駅に列車に指示をする際、長い棒の先にボールを吊して、ボールが上がれば進行、下がっていれば停止という合図を行っていたそう。
そして停止の間に車掌達はウィスキーを飲み、ボールが上がるとソーダ水を入れて一気に飲み干していたことからハイボール(高くボールが上がる)といわれるようになったという説。

◆スコットランドのゴルフ場が由来という説

もう1つがスコットランドのゴルフ場の説。
ある日ゴルフ場で、ある人が打つ順番が来るまでウィスキーを飲んでいると、急に自分の打つ番が来たことを知らされました。
残ったウイスキーを飲み干すためにウィスキーにソーダを入れて一気に飲み干した所、たまたまボールが高く上がったことから「ハイボール」と言われるようになった、という由来です。

 

他のお酒のソーダ割りもハイボールと呼べる

日本では、ウイスキーのソーダ割りとして定着しているハイボールですが、実は明確な定義がなく、他のお酒のソーダ割りもハイボールと呼ぶことができます。
さらにソーダ割りだけでなく、ジンジャーエールなど、割りものが炭酸飲料であればハイボールと呼ぶことができます。

ただし

「ハイボール」が誕生した際のレシピは、ウイスキーのソーダ割りでしたし、日本でもウイスキーのソーダ割りとして広まっていきました。
日本でのウイスキーソーダ=ハイボールとしての普及については、サントリーの宣伝の効果も強いでしょうね。
今も昔も、サントリーはウイスキーのリーディングカンパニーですからね。ちなみにですが、

テキーラハイボールなる飲み物もあります!

同様にウォッカやラムで作るハイボールもあるでしょう。
ただ、ハイボールという名詞だけで通用するのはウイスキーソーダだけです。
ウイスキー以外のハイボールについては、テキーラハイボールのようにお酒の名前もつけないと通じません。

 

ハイボールブーム

幅広い世代に親しまれているハイボールですが、日本におけるブームの始まりは1950~60年代に遡ります。もともとはアルコール度数の高いウイスキーを日本人でも飲みやすくしたスタイルとして流行しましたが、ウイスキー市場は1983年をピークに急激に縮小。販売量は往時の6分の1にまで落ち込みました。

その後2000年代になって

国産ウイスキーメーカーによる積極的なキャンペーンも功を奏し、再びハイボールブームが到来しました。この流行は現在も続いていて、若い人には新しいお酒として、年配の人には懐かしいお酒として幅広い世代に定着しています。

 

アルコール度数が低いので初心者にもおすすめ

ウイスキーの飲み方としては、そのまま飲むストレートや、氷の入ったグラスに注ぐオン・ザ・ロックなどが代表的ですが、これらはアルコール度数が高いうえに香りや刺激が強く、飲み慣れないうちは敬遠されがちです。そこで水を加えた水割りやソーダやジュースで割ったハイボールのように、ウイスキーをさまざまなノンアルコール飲料で割る飲み方が登場しました。

炭酸によるスッキリしたのどごしが魅力のハイボール

飲みやすさが増すだけでなく、たくさん飲んでも酔いが回りにくくなり、飲みすぎや悪酔いを防ぐことができそうです。ウイスキーと割り材の割合は自由に調整できるので、まさにアルコール初心者にうってつけの飲み方といえるでしょう。

 

ハイボールのアルコール度数

では実際、ハイボールのアルコール度数はどのくらいなのでしょうか。そもそもアルコール度数とは、飲み物全体に占めるアルコール分の比率です。ノンアルコール飲料で割れば、それだけ度数は低くなります。

ちなみに

ウイスキーそのもののアルコール度数は、銘柄によって異なるものの、おおむね40~43度が一般的です。これを大手居酒屋チェーンなどでは7~9度ほど、ウイスキーの約4分の1にまで下げて提供しています。
なお、日本酒は14~18度程度、ワインは12~15度程度、ビールは4~7度程度です。ハイボールのアルコール度数がいかに低く、そして飲みやすくなっているかがわかりますね。

 

チューハイとハイボールの関係性

みなさん同じみのチューハイ(酎ハイ)ですが、実はハイボールと強い関係性があります。
どういう関係性かというと、チューハイは、ハイボールが名前の由来になっているんです。
チューハイとは実は「焼酎ハイボール」の略です。
今でこそチューハイといえば、缶チューハイのイメージが強く、もはやこれらに焼酎はあまり使われていないのですが、語源は焼酎のハイボールです。

 

ハイボール再燃の火付け役「角」

ハイボール人気の火付け役は、サントリーから販売された「角」です。角は甘味のある味わいなのでハイボールにピッタリ。現在でも多くの人たちから親しまれています。
サントリーはウイスキー人気の高まりを狙うため、ビール感覚でグイッと飲めるハイボールの広告を打ち出します。

そして

2007年頃からハイボールで飲むことを進めるCMを制作。「ウイスキーがお好きでしょ♪」のフレーズは多くの人の耳に残りましたよね!
また、サントリーはハイボールのクオリティを高めるために飲食店でハイボールセミナーを開催し、その認知度をさらに広めました。
多くの努力を重ねた結果、ハイボールにオシャレなイメージを付けることに成功。角の売上げが急成長しただけでなく、日本にハイボールの文化を根付かせることになったのです!

 

ハイボールに合うウィスキーとは?

そんなハイボールは様々なウィスキーで楽しむことができます。
特に良く合うのがジャパニーズウィスキー。日本のハイボール人気もあり、白州を始め多くのジャパニーズウィスキーがハイボールにも合うように作られています。
また少しスパイシーな味のするスコッチウィスキーなども味がまろやかになって、美味しくいただけます。

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