鮭ハラスは、鮭の腹部分の身のことで、同じく腹の部位を指す「ハラミ」と混同されがちですが、ハラミが骨のある部位であるのに対し、ハラスは骨のない部位になります。いずれにせよマグロでいえば大トロにあたる部分で抜群の脂のりがある「とろサーモン」は、大人から子供まで大人気の寿司ネタです。ふんわりとろけるような食感と旨味があるので、塩焼きはもちろん、チャーハンや炊き込みご飯などにも利用されています。
ハラスとは
ハラスは、魚のお腹の部分を指す言葉で、部位を表しています。
一般的によく知られている鮭ハラスは、マグロでいうとトロや大トロの部分のことで、脂のりがよく、とろけるような柔らかな食感と、旨味のある味わいが特徴です。
脂を多く含んだ鮭ハラスは、一尾の鮭から2本しか取れない希少部位のひとつです。
紅鮭、銀鮭、秋鮭、サーモンなど鮭にもいろいろな種類がありますが、それらのどのハラスもまとめて鮭ハラスとされることが多くなっています。
ハラスは、もともと肉の部位を指す言葉でしたが、日本では鮭のハラスに使うことが多く、魚に使う言葉としてのイメージが広がっています。
鮭のほかにも、カツオやブリのような魚にもハラスはありますが、ハラスではなく「ハラモ」と呼ばれるものもあります。
ハラスとハラミの違い
ハラスと似た意味を持つ言葉として「ハラミ」があります。
魚の部位としてのハラミも、お腹の部分を表しています。
鮭ハラスの場合、鮭ハラミとの違いは骨があるかどうかです。
鮭ハラミは骨がある部分、鮭ハラスは骨がない部分を指します。
また、鮭ハラミは鮭ハラスと比べて、脂のりが少し控えめという特徴があります。
鮭ハラスはダイエットに効果的!栄養素から確認!
鮭ハラスに含まれるタンパク質には、ダイエット効果があります。筋肉量を増やす作用があり、さらに食物繊維と合わせる事で便通を良くする効能がある為、便秘解消の効果が期待できます。
鮭ハラスの1食あたり(100g)の栄養成分 | |
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エネルギー | 138kcal |
タンパク質 | 22.5g |
脂質 | 4.5g |
炭水化物 | 0.1g |
鮭ハラスに含まれるタンパク質には筋肉量を増やす効果があるので、代謝アップの効果があります。
効率的に脂肪を燃焼する効果が期待できるので、脂肪が付きにくい体つくりにもおすすめです。また、少量でも満腹感を得る事ができるという事もあり、食べ過ぎ防止にも最適です。
他にも、DHAやEPAなどオメガ3脂肪酸を多く含んでいるので、内臓脂肪が燃焼する力を高めてくれる効果があるので、脂質代謝を高めてくれます。
鮭ハラスをダイエット中に食べるときの注意点
鮭ハラスには代謝アップに効果的なタンパク質や脂質代謝におすすめのオメガ3脂肪酸など、ダイエットにもおすすめの栄養素が豊富に含まれています。
しかし、食べ過ぎは逆効果となる事も多いので、注意が必要です。
鮭ハラスを1日に食べてよい量とは?
鮭ハラスは1日100gを目安として摂取するのがおすすめです。
鮭ハラスに含まれるオメガ3脂肪酸は加熱する事で過酸化脂質に変化するので、食べ過ぎてしまうと血がドロドロになってしまう可能性が高まります。
鮭ハラスはいつ食べるのがいい?
鮭ハラスにはタンパク質が豊富に含まれている為、代謝アップの効果をさらに高める為に活動量が増える朝や昼の時間帯に食べるのがおすすめです。活動量が増える時間帯に食べる事により、筋肉に変えやすくする事ができるだけでなく、脂肪が付きにくい体つくりにもおすすめです。
鮭ハラスを食べすぎたらどうなる?
鮭ハラスに含まれるオメガ3脂肪酸は加熱すると、過酸化脂質に変化します。過酸化脂質には血液を凝固させる効果がある為、食べ過ぎてしまうと血液がドロドロになってしまうので脳梗塞や心筋梗塞など様々な病気の引き金になってしまいます。
味噌チーズ焼き
<作り方>
- 鮭ハラスをフライパンで焼き、余分な油をふき取る
- 1にバター、玉ねぎ、しめじを入れ、ある程度炒めたら、ワインを加えてアルコールを飛ばし、味噌とメイプルシロップを和えたものを加える
- 2にチーズをのせ、とろけたら小葱を散らして完成
チーズに含まれるタンパク質は、筋肉量を増やす効果がある為、代謝アップの効果があります。
また、メイプルシロップには浮腫み改善の効果が期待できるので、効率的に体外へ体内の水分を排出しやすくしてくれる効果が期待できます。
鮭ハラスとオクラのバター焼き
<作り方>
- マスタード、はちみつ、白ワインビネガー、生クリーム、ディル、ニンニクチューブを混ぜ合わせてソースを作る
- 鮭ハラスに塩コショウをし、フライパンにバターを入れてジャガイモ、オクラとともに炒める
- 皿に1のソースを敷き、具材を盛りつけたら完成
見た目にも華やかな印象のレシピなので、ダイエット中でもおいしいものを食べたい時におすすめです。凝ったソースを付けながら食べるので、まるでコース料理を食べているかのような気分に浸る事もできます。
鮭ハラスの南蛮漬け
<作り方>
- 醤油、鮭、酢、水、砂糖、みりんをバットにすべて入れる
- 玉ねぎとパプリカを薄切りにし、1のバットに漬け込む
- 青ネギは小口切りにしておく
- ビニール袋に鮭ハラスと片栗粉を入れ、振ってまぶしたら180℃の油でカリッと揚げる
- 油を切って、熱いうちに2のバットに入れる
- 一晩おいて味をなじませ、皿に盛り付けてネギを散らしたら完成
野菜をたっぷり乗せる事で、食物繊維を効率的に摂取できるおすすめのダイエットレシピです。
酢に含まれるアミノ酸の効果により、脂肪燃焼の効果を助ける効果もあります。
運動の30分~1時間混ぜに食べる事により、より高い効果を得る事ができます。