エビフライやステーキ等の洋食料理の付け合わせとして、パセリがついてくることがあります。パセリの鮮やかな緑色は、料理の良いアクセントとなっていますよね。
ところで付け合わせのパセリは、食べてもいいのか気になりませんか?栄養があるなら積極的に食べたいところですね。
そこで、付け合わせのパセリは食べられるものなのか?また付け合わせになっている意味や、パセリの栄養についてお伝えしていきます。ぜひ参考にしてくださいね!
- パセリは食べられる!
- 地中海沿岸を原産とするハーブの一つ
- パセリは使い回ししていない?
- パセリは食べなくてもマナー違反ではない
- パセリで料理が美味しそうに見える
- パセリは口臭対策になる
- パセリは実は栄養豊富!
- 鉄やカリウムなどのミネラルが豊富
- カリウム
- 鉄
- 100gあたりのパセリのカロリー
パセリは食べられる!
料理の付け合わせに出てくるパセリは濃い緑色をしているので、プラスチックでできた飾り物にも見えます。しかし付け合せで出てくるパセリは、食べることが出来る「野菜」なので安心してくださいね!
地中海沿岸を原産とするハーブの一つ
そもそも、パセリは地中海沿岸を原産地とし、古代ローマ時代から香辛料として料理に使用されるなど世界で最も愛されているハーブの一つです。日本へは18世紀末、オランダの船によって長崎に持ち込まれたと伝わります。
「パセリは、日本に入ってきた当初から『オランダゼリ』という和名で洋食の飾りつけに使われていました」
確かに、パセリは緑黄色野菜の中でもひときわ濃い緑色をしていますが、これは植物の葉の色を生成する葉緑素「クロロフィル」が豊富に含まれているため。鮮やかな緑色のパセリをワンポイントで添えることで皿全体の見栄えがよくなり、料理がよりおいしく見えるそうです。
パセリは使い回ししていない?
付け合わせのパセリは食べられると分かってはいても、食べない!という人も多いかもしれません。その理由の一つとしてあげられるのが「使い回しをしているから」というもの。
しかし、良識のあるお店ではパセリの使いまわしは行っていません。お客様が残した料理と同じように、戻ってきたらそのまま廃棄しています。ですので、付け合わせのパセリは安心して食べてくださいね。
仮に?使いまわしたところでさて、いくらの削減になる?
意外と手間の方がめんどくさい気がします。笑
パセリは食べなくてもマナー違反ではない
食事のマナーとして考えた場合、付け合わせのパセリは、食べてもいいですし食べなくても大丈夫です。
パセリの味は苦味が強く、好き嫌いが別れる野菜です。せっかくの料理がパセリの苦味で台無しになるようなら、無理をして食べなくてもいいんですよ。
もちろん食べてもマナー違反ではありませんし、後述しますが栄養価も高いので、パセリが好きならぜひ食べてくださいね。
食事のマナーの一つとして良く言われいることに、「出された料理は残さず食べる」というものがあります。作ってくれた料理人と材料の生産者、食べた野菜・肉・魚へ感謝するためですね。
ただし食事のマナーというのは、同じテーブルでお互い気持ちよく食べるために生まれたもの。苦手なパセリを食べることで食事の印象が台無しになるなら、無理に食べなくてもいいんです。
もし食事の相手がパセリを残したとしても、マナー違反ではありません。「そうか、苦手なんだ」と受け流して、楽しい食事時間を過ごしたいですね。
パセリで料理が美味しそうに見える
パセリが付け合せに使われる理由の一つが、とても濃い緑色であることです。メインとなる肉料理はどうしても茶色が多くなり、お皿の彩りが少し寂しくなりますよね。
そこに鮮やかな緑色のパセリを添えることで、お皿全体を美味しそうに見せる効果が期待できるんですよ。
パセリは口臭対策になる
パセリは独特の苦味と香りをもつ、香味野菜です。
パセリの香りは「アピオール(Apiol)」という成分からきていて、強い殺菌効果があります。そのため口の中の雑菌をおさえて、口臭予防効果が期待できます。
またパセリには、「ピネン(pinene)」や「クロロフィル(Chlorophyll)」という成分もありますが、こちらの成分からも口臭を防ぐ効果があるんです。
美味しい料理を食べたあとは、口のにおいも気をつけたいですよね。食後早めに歯磨き・うがいが出来ればいいですが、外食だと難しいでしょう。
そんな時は付け合せのパセリを最後に食べれば、気になるにおいも防ぎやすくなるということですね。
パセリは実は栄養豊富!
野菜としてパセリを見ると、実は他の野菜にも負けないぐらい栄養豊富なんです。
パセリには食べ物全体でトップクラスの、ビタミンKが含まれています。一日の必要摂取量が150μgで、付け合せのパセリを食べるだけでかなりの量が摂取できるんです。
ビタミンKは血液をサラサラにする効果があるので、肉料理と一緒に積極的に食べたいですね。
この他には葉酸・ビタミンC・ビタミンEも、特に多く含まれています。ビタミンEやビタミンCは強い抗酸化作用があり、体やお肌の老化対策には欠かせません。
葉酸は体作りに欠かせない成分で、特に妊婦さんは赤ちゃんのためにも摂りたい成分です。食べられる量が少ないですが、パセリは積極的に食べたい野菜なんです!
鉄やカリウムなどのミネラルが豊富
ミネラルは、人間の生命を維持するのに必要で不可欠な栄養素です。
パセリに含まれる鉄とカリウムは、野菜のなかでも1、2の多さをほこります。この鉄とカリウムも、ミネラルの種類のひとつなのです。
カリウム
カリウムは体内の塩分(ナトリウム)を、尿とともに排出してくれる作用があるとされています。そのため、塩分のとりすぎが原因のひとつでもある高血圧の予防に役立つとされています。
また女性に多いむくみの症状。原因のひとつが塩分の過剰摂取であるといわれています。塩分を多くとると、からだの塩分濃度をさげようとして体内に水分がたまり、むくみとなってあらわれるのだとか。カリウムの作用で塩分を尿とともに排出することによって、むくみの予防に効果があるそうです。
鉄
鉄が不足すると鉄欠乏性貧血をひきおこします。とくに女性に多いといわれる貧血です。
鉄分が多い野菜として思い浮かぶものは、ほうれん草、という方が多いのではないでしょうか。ですが、パセリはほうれん草の4倍もの鉄分が含まれているそうです。
カリウムや鉄をはじめとするミネラルは、体内で合成することができないため、食物からとる必要があります。
ミネラル不足の予防に、パセリはぴったりの食材とされているのです。
女性に多いむくみや貧血の予防に、積極的にパセリを食べるようにしたいですね。
100gあたりのパセリのカロリー
- 生パセリ 43kcal
- 乾燥パセリ 341kcal
ほかの緑黄色野菜がそうであるように、パセリのカロリーも高くはありません。
パセリの炭水化物の含有量も100gあたり7.8gと、糖質も低めといえます。
パセリの量の目安ですが、料理やお弁当に添えられている分量がおおよそ1~2gです。
100gとなると相当な量ですね。