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japan-eat’s blog

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なんと!水道料金は「水量」で決まる!

結論から言えば、水道料金は「使用した水の量(立方メートル)」によって決まります。水道局や市町村が定める料金体系に基づいて、毎月あるいは2カ月ごとにメーターを読み取り、使用量に応じた料金が請求される仕組みです。

たとえば、「1㎥あたり○○円」といったように、段階的な料金体系(スライド式)が取られていることが多く、使用量が多ければ多いほど1㎥あたりの単価が上がる「逓増制(ていぞうせい)」が採用されている自治体も少なくありません。

つまり、水道料金が変わるのは「勢い(=水圧)」ではなく、「水の総使用量」によるということです。

 

水道料金の計算方法の概要

一般的な水道料金の内訳は以下の通りです。

  1. 基本料金

     使用量が少なくても固定的にかかる料金。これは主にメーターの管理や維持費に充てられる。

  2. 従量料金(使用量に応じて加算)
     使用した水量(㎥単位)に応じて計算される。例:0〜10㎥は100円/㎥、11〜20㎥は150円/㎥など。

  3. 下水道料金(地域によって別途加算)
     水道料金と同時に請求されることが多く、使った水の量に応じて下水処理にかかる費用も徴収される。

これらを合算したものが毎回の請求額です。したがって、「蛇口を全開にして勢いよく出したから料金が高くなる」ということは理論上はないのです。

 

「勢い(水圧)」と水量の関係:誤解の原因

とはいえ、「勢いが強いと料金が高くなる」と感じる人が多いのはなぜでしょうか? それにはいくつかの理由があります。

1. 勢いが強いと短時間で大量に使用してしまう

たとえば、シャワーの勢いが強いと、無意識のうちに短時間で多くの水を使ってしまうため、結果的に使用量が増えることがあります。使用量が増えれば、当然料金も上がるため、「勢い=料金が高い」と錯覚してしまうのです。

2. 節水グッズを使うと料金が下がる

シャワーヘッドを節水型に変えたら料金が下がった、という経験を持つ人も多いでしょう。これは「勢いを抑えることで水量を制限した」結果です。つまり、「勢いが料金に影響した」のではなく、「水量が減った」から安くなったというわけです。

3. 音や感覚の心理的影響

水の勢いが強いと音も大きく、使用している「感覚的な量」も増したように感じます。これが「多く使ってしまっている」という心理的錯覚を引き起こします。

 

水圧そのものは料金に直接関係しない

水圧(水の勢い)そのものは、水道メーターが計測する使用量(体積)には影響を与えません。メーターは「何リットル(何立方メートル)使ったか」を正確にカウントします。水の流速が速かろうが遅かろうが、流れた量だけを計算しているのです。

ただし、水圧が異常に高い場合には、蛇口をひねった際に無駄な水の飛散や漏れが起こりやすくなり、意図せずに水を多く使ってしまうリスクがあるため、結果的に料金が上がる可能性はあります。

 

水道メーターの仕組み

水道メーターは「水が流れるたびに回転する羽根車」や「磁石による回転計測」などを用いて、実際に通過した水の体積を記録します。この仕組みは非常に正確で、水圧や流速の変化に左右されず、使った量だけがカウントされるようになっています。

つまり、水をチョロチョロ出しても全開で出しても、トータルで使った量が同じであれば、メーターの数値も同じになります。

 

節水のポイント:勢いを抑えるのは有効?

では、勢いを抑える(=流量をコントロールする)ことは水道代の節約に効果があるのでしょうか? 答えは「条件付きで効果あり」です。

● 効果があるケース
  • シャワーや蛇口を使っている時間が長い
  • 自動で止まらないタイプの蛇口を使っている
  • 勢いが強いと無駄に跳ねたり流れたりしてしまう

こういった場合、勢いを弱めることで無意識のロスを減らすことができます。

● 効果がない/少ないケース
  • 勢いを弱めた結果、使用時間が長くなった(洗い物が終わらない等)
  • 必要な水量が変わらない用途(浴槽への給水など)

このような場合、結果として使用量が変わらなければ、節約効果も薄いです。

 

節水・節約の具体策

  1. 節水シャワーヘッドの導入
     水圧は保ちつつ、使用水量を最大50%削減可能な製品もあります。
  2. トイレの節水
     古いトイレでは1回で10ℓ以上流れる場合もあります。節水型トイレや二段階式レバーへの交換を検討。
  3. 洗濯機の使用回数を減らす
     まとめ洗いによって一回あたりの水使用効率が向上。
  4. 自動止水蛇口の利用
     歯磨きや洗顔時など、水の出しっぱなしを防ぐ。
  5. 水の再利用
     お風呂の残り湯を洗濯に使うなども立派な節約方法です。

 

まとめ:料金は「水の勢い」ではなく「水の量」で決まる

  • 水道料金は「使った水の量」で決まる。勢いは関係ない。
  • 勢いが強いと、結果的に無意識のうちに水を多く使いがち。
  • 節水グッズや水圧調整は、「水量を減らす目的」であれば有効。
  • 水道メーターは正確に使用量を測定しており、流速では左右されない。

つまり、「い=料金」ではなく、「量=料金」です。勢いを調節することで「量」が減るなら料金も減りますが、それはあくまで間接的な効果です。

日常生活では「使い方」と「意識の持ち方」が大きく料金に影響します。勢いではなく、「総使用量」を意識して、賢く節水・節約していきましょう。

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