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japan-eat’s blog

食に関する事や飲食店の運営に関する内容を記載してます。

ポテトチップスの歴史と誕生秘話!

まずはポテトチップスの歴史や誕生秘話からご紹介します!ポテトチップスの誕生は1853年と言われています。

1853年にニューヨークのとあるレストランで、「フライドポテトが厚すぎて食べにくい」との客の苦情に何度も作り直させられてうんざりした店主が、フォークで刺せないほど薄切りにして出したところ、客に絶賛されたのがポテトチップス誕生の歴史の始まりと言われています。

時間をかけて開発したお菓子ではなく客の注文にうんざりした店主が作ったものが現在のポテトチップスに繋がっているという歴史には驚きです。面白い誕生秘話ですよね。

ポテトチップスとは

ポテトチップス(Potato chips)は、薄くスライスしたジャガイモをカリカリになるまで揚げた料理/スナック菓子のこと。日本だとスナック菓子のイメージが強いポテトチップス。しかし、サイドディッシュや前菜として使われることもあるためスナック菓子であり料理でもある、という感じです。

ちなみにフライドポテトは和製英語ですが、ポテトチップスは正しい英語。和製英語と言うか日本独自の略語が「ポテチ」で、アメリカ英語では省略する場合は単に“chips”と言います。

家庭でポテトチップスを作るときの流れとしてはジャガイモをスライスする→冷水に付ける→水分をふき取って高温で揚げる、というのがオーソドックス。スライスしたジャガイモを水につけるのは断面にあるデンプンを落とすことで黒っぽく変色するのを防ぐためです。ポテトチップスを作る際に上手くできるかどうかはデンプンと水分量が決め手。酢を入れたお湯で茹でてから揚げるなど、皆さん黄金色でカリカリのポテトチップスを作る工夫を重ねていらっしゃいます。

 

ポテトチは生食用のじゃがいもを使用していない!?

ポテトチップスに使用しているじゃがいもは、生食用(野菜売り場で売られているもの)の規格外を使用していると思われている人も多いのではないでしょうか。

実はポテトチップスに使用しているじゃがいもは生食用ではなく、ポテトチップスを作るのに適した特徴を持つ「加工用じゃがいも」を使用しています。

ポテトトチップスの代表的メーカーのカルビーからはポテトチップスのために開発したじゃがいもを使用した商品も出ていたりします。

トヨシロ・きたひめ

ポテトチップス用のじゃがいもは、私たちが普段たべるじゃがいもよりも糖分が少なく、あげてもこげにくいじゃがいもです。

そもそも、じゃがいもは根?茎?

ポテトチップスの原料のじゃがいもは「根」だと思っている人が多いのではないでしょうか。実はじゃがいもは「茎」なのです。
ちなみにさつまいもは「茎」ではなく「根」が変化したもの。
野菜がどこの部分なのか知らないことは意外と多いですよね。

ポテトチップスの種類

ポテトチップスには「生ポテト」と「成型ポテト」の2種類が存在します。
「生ポテト」はじゃがいもをスライスしてそのまま揚げたお菓子です。
カルビーや湖池屋の「ポテトチップス」は生ポテト商品。「成型ポテト」はじゃがいもをマッシュ状にして形を整えて揚げた商品です。ヤマザキビスケットの「チップスター」は成型ポテト商品です。

ポテトチップスの製造工程

① じゃがいもの水洗い・皮むき・芽や傷の除去

② じゃがいものカット

③ フライ

④ 味付け

と複雑な工程ではありません。

② じゃがいものカット工程では、じゃがいもの厚さやギザギザなどのカットを変えることができ、④ 味付けの工程では、シーズニングを変えることで様々な味付けをすることができます。
なので、厚くカットして食感を変えた商品や全国各地の味を再現した商品など多くのポテトチップス商品が世の中に出回っています。

量産化の成功で、ポテトチップスは広まった

1960年代当初、まだポテトチップスは一般的なスナック菓子ではなく、手作りが主流の珍しいものでした。湖池屋を創業した小池和夫は飲食店で食べたポテトチップスに感動。自宅で手作りし、1962年に「湖池屋ポテトチップス のり塩」の販売を始めます。

オートフライヤーの導入により、湖池屋が日本で初めて工場での量産化に成功したのは5年後の1967年。今ではポテトチップスは、誰もが知っている定番のスナック菓子となっています。

「ポテトチップス」が誕生したのはいつ?

「ポテトチップス」の歴史は、1853年、アメリカ ニューヨーク州のサラトガ・スプリングスにある、ムーン・レイク・ハウスホテルが発祥の地、との説があります。
ホテルのレストランでお客様が、フレンチフライを厚く切りすぎだ!と言い出したため、コック長が紙のように薄く切ったじゃがいもを揚げたことが、はじまりと言われています。
 
アメリカで、「ポテトチップス」が人気商品と知り、日本での販売を開始。
カルビーでは、昭和50年(1975年)に、「ポテトチップス うすしお味」を発売されました。

山の上でポテトチップスの袋が膨らむのはなぜか!

標高が高い地域でポテトチップスを見ると普段見ているポテトチップスよりも袋が膨らんでパンパンになっていることがあると思います。袋が膨らむ要因は気圧が関係しています。

製造した際は袋の中と外の気圧が一緒ですが、標高が高くなると気圧が低くなり、袋の中の気圧の方が高くなり、袋の中から押す力が強くなります。
それによりポテトチップスの袋が膨らんでパンパンになってしまうのです。

イギリスは「ポテトチップス」では通じないのか?

イギリスではポテトチップスを「ポテトクリスプ」と呼びます。
イギリスで「ポテトチップス」は、日本でいう「フライドポテト」、アメリカでいう「フレンチフライ」のことを指します。

みなさんイギリスに行かれる際は注意してください。

「ポテトチップス」は英語で potato chips といいます。

イギリス英語ではクリスプス?

アメリカ英語がベースとなっている地域ではポテトチップス=Potato chipsと発音の問題はあれど日本と同じ感化で会話ができます。しかし、イギリス英語がベースになっている地域で“chips”と表現されるのは、私たちが思うカリカリのスナックではなくフライドポテト(フレンチフライズ)の方。フィッシュ&チップスの「チップス」もフライドポテトですしね。

ならばPotato chipsもフライドポテトを指すのかと思いきや、そこには個人差があるようです。

Potato chips=フライドポテトという人もいれば、わざわざ「Potato」を付けた場合は日本で言うところのポテトチップスを指す・プリングルスのような成形ポテトチップスを指すという説も[1]あります。イギリスに住んでいたことのない筆者に真偽は分かりませんが、インターネット上(英語サイト)ではかなり混沌としています。確実なのは私たちが思うポテトチップスはイギリス・イギリス系英語が使われている地域では“Crisps(クリスプス)”と言うのがオーソドックスだという事でしょうか。

ハンガリーには「ポテチ税」がある!

ハンガリーでは、税収の増加と国民の健康改善を目的に、塩分や糖分の高い特定の食品に対して課税する、通称「ポテチ税」が2011年から導入されています。

それによりポテトチップスは20%以上の値上げだとか。えげつない!

エピソードと歴史

有力なのはクレーム起源説

ポテトチップス誕生秘話として語られることが多いのが「レストランを訪れた客のクレームに対応するためにシェフが考案した」というエピソードではないでしょうか。

アメリカ、サラトガ・スプリングズ(ニューヨーク州)にある“Moon’s Lake House”というレストラン。そこで雇われたアメリカ先住民族の血をひくジョージ・クラム(George Crum)氏は店で様々な料理を考案し、彼本人のシェフとしての評価を高めるとともに“Moon’s Lake House”も有名店・高級店へと格上げされていきました。

1853年のある日(8月24日とも)、お店を訪れた富豪が「注文したフライドポテトが厚すぎる」とクレームを言います。“Moon’s Lake House”で提供していたフライドポテトは厚切りのフレンチスタイルでしたが、彼は太すぎると言うのです。
そこでクラムは細くカットしたフライドポテトを作り直して出し直しますが、こちらもお気に召さずに突っ返されてしまいます。イラっとしたのか純粋な研究心からか、そこまで言うならとクラムはジャガイモをフォークで指すことも困難な厚さにスライス。それを油でカリッカリに揚げて、塩をまぶして客の前に出しました。

食べたお客さんは大層その薄切りのジャガイモを揚げた料理を気に入り絶賛。

クラム氏が作った新しいスタイルのフライドポテトは“Saratoga Chips(サラトガ・チップス)”という商品名でお店のメニュー入りを果たしました。富裕層が通う有名店の新メニューはすぐに話題になり、簡単な料理だったこともあってすぐに各地に広まり普及していきました。このサラトガ・チップスが元祖ポテトチップスと考えられています。

1853年以前にもポテトチップスはあった?

ジョージ・クラム氏がポテトチップズの真の発明者ではないという主張の根拠として、1853年以前に発刊されたレシピ本にもポテトチップスと思われる記述が見られることも挙げられています。古いものではイギリスの料理人William Kitchinerが1822年に発行した『The Cook’s Oracle; and Housekeeper’s Manual』にも“Potato Fried in Slices or Shavings.”という、ジャガイモのスライスもしくは削りかすを揚げるというようなレシピが登場しています。

 

遅くとも18世紀後半にはフライドポテトが作られていたことを考えれば、ジャガイモの端切れや削りかすを揚げてしまおうという方がいてもおかしくは無いかな、と。シェフがやったように紙のように薄く、は無理だったかもしれませんが、ポテトチップスに近いものはもっと古くから食べられていた可能性も否定できませんね。発明者で無かったとしてもジョージ・クラム氏はポテトチップスの普及に一役も二役も買っている方だと思いますけれども。

 

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