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japan-eat’s blog

食に関する事や飲食店の運営に関する内容を記載してます。

フレンチフライとフライドポテトの違い?

レストランやファーストフードなどではもちろんのこと、家庭でもおなじみの「フレンチフライ」。ところで、フレンチフライという名前がどうして付けられたのかご存知?

 

フレンチフライについて

フレンチフライとはどのような料理なのか、詳しくみていきましょう。各国による呼び名の違いについても解説します。

 

フレンチフライとは

フレンチフライとは、じゃがいもをスティック状やくし形など食べやすい形に切って、油で揚げた料理のことをいいます。

フレンチフライの発祥

フレンチフライの発祥は、ベルギー南部のナミュール地域だとする説が有力です。マース川が流れるこの地域で暮らす人々は、川魚を油で揚げた料理を好んで食べていました。

しかし、17世紀頃の寒波により川の水が凍り、不漁が続いてしまったため、魚の代わりにじゃがいもを揚げて食べるようになったのが始まりではないかと考えられています。

では、なぜベルギーで生まれた料理なのに「フレンチフライ」と名付けられているのか、疑問に思う人も多いのではないでしょうか。
これには、ナミュール地域がもともとフランス語圏であることが大きく関係しているようです。

一説には、戦時中ナミュールに訪れたアメリカ兵がこの料理を知り、「フランス語圏の」という意味で「フレンチフライ」と称し、母国に広めていったのではないかといわれています。
またその一方で、「フレンチフライはフランス革命後、パリにあるポン・ヌフという屋台で生まれた」として、ベルギー発祥説に異論を唱える声もあります。

フライドポテトとの違い

日本でいうフライドポテト(Fried potato)とは、実はフレンチフライと同じ意味をもつ和製英語です。フレンチフライ(French Fries)というのは、アメリカやカナダでの呼び名。同じ英語圏でも、イギリスではチップス(Chips)と呼びます。

また、フレンチフライ発祥国とされるベルギーでの呼び名はフリッツ(Frietjes)で、同じく発祥国を名乗るフランスでの呼び名はフリット(Frites)です。

このように、同じ料理でも国によってさまざまな呼び名があることが分かります。

原料のじゃがいも

冷凍フライドポテトの多くは、「ラセットバーバンク」というじゃがいもの品種が使われています。この品種は、以下のようにフライドポテトの製造に適した品種です。

  • 非常に大きなサイズに育つため、長いピースの製品を製造可能

  • 芽が表皮部に生えるため、加工する際に芽の部分の除去が容易

  • 原料元来の固形分が高く、調理後の食感がホクホクしている

家庭でフライドポテトをつくる場合には、「男爵」のようなホクホクした食感の品種が向いていると言われています。他にホクホクした食感がある品種は「ホッカイコガネ、ムサマル、トヨシロ、十勝こがね、ベニアカリ」などです。

魅力的

フライドポテトの原料であるじゃがいもには、人間の活動や健康的な生活に必要な栄養素が豊富に含まれています。

実は低カロリー

じゃがいもの100g当りのカロリーは74kcal。これは同量のご飯の約1/2、パンの約1/3という低カロリーです。

高血圧やむくみの解消に効果

じゃがいもにはカリウムが100g当り340㎎も含まれています。カリウムにはナトリウム(塩分)を排泄する役割による高血圧への効果や、むくみの解消といった効果があります。また、長時間の運動による筋肉の痙攣などを防ぐ働きもあります。

食物繊維が豊富

じゃがいもには腸内の健康維持に欠かせない食物繊維が豊富に含まれています。食物繊維には満腹感を与える効果もあり、ダイエットにも効果的です。

ビタミンが豊富

じゃがいもには、同量のみかんの2倍、りんごの3倍のビタミンCが含まれています。ビタミンCは抗酸化作用によって細胞をダメージから守る働きがあり、美容に効果的と言われています。また、じゃがいものビタミンCは加熱による損失が少ないことも大きな特徴です。

ダイエットに効果

豊富な食物繊維に加え、じゃがいもにはビタミンB1、B2が含まれており、これらは同量のご飯の3倍もの量が含まれています。ビタミンB1には、脂肪を身体に蓄積しにくくする働きがあります。ビタミンB2には、糖質・脂質・タンパク質の代謝をよくする働きがあります。

貧血予防

じゃがいもには同量のご飯の数倍の葉酸が含まれています。葉酸は、血液を作るのに非常に重要な役割を持っています。

カット

シューストリングカット

細切りされたじゃがいもを用いる日本では代表的なカットスタイルです。調理時間が短いため、ファストフード、居酒屋などで提供されています。

レギュラーカット

シューストリングカットよりも太めのじゃがいもを用いて、ホクホクとした食感を楽しめるカットスタイルです。ストレートカットとも呼ばれ、ファミリーレストランなどで提供されています。

ウェッジカット

三日月状の皮付きじゃがいもを用いて、じゃがいも本来の風味が味わえるカットスタイルです。ナチュラルカットとも呼ばれます。

クリンクルカット

波状にカットしたじゃがいもを用いるカットスタイルです。表面積が多く、カラッと揚がるのが特徴です。一部の冷凍フライドポテトでも楽しむことができます。

スパイラルカット

くるくると渦を巻いたじゃがいもを用いるカットスタイルです。他のカットに比べ同量のじゃがいもでの見た目のボリュームや華やかさに優れています。

ラティスカット

格子状のじゃがいもを用いるカットスタイルです。このカットスタイルならではのボリューム感と食べ応え感が楽しめます。

ハッシュドポテト

細かく刻んだポテトに調味料を加え、いろいろなかたちに成型したスタイルです。独特の食感を楽しむことができます。

コーティング

表面に味付きのバターなどをコーティングしたスタイルです。時間が経ってもサクサク感が持続します。

国別のフライドポテトの特徴

アメリカ

アメリカのフライドポテトには、主に”ラセット種”のじゃがいもが使用されています。アメリカの”ラセット種”のじゃがいもは、水分量が少なく、固形分が多いため、外はカリッと、中はホクホクとした食感のフライドポテトに仕上がります。またサイズも大きく、表面の凹凸も少ないため、フライドポテトへの加工がしやすく、比較的長いサイズのものが多いことも特徴です。日本の外食産業で最も多く使用されてるフライドポテトです。

ヨーロッパ

ヨーロッパのフライドポテトには、主に”ビンチェ種”のじゃがいもが使用されています。”ビンチェ種”のじゃがいもは、皮と果肉が黄色がかっており、甘味があるため、フライドポテトも黄色く、甘味があるのが特徴です。本場のベルギーでは牛脂を使って揚げるのが一般的で、家庭でも牛脂を使うと旨味が加わり更に美味しくなります。

日本

日本のフライドポテトには、主に”トヨシロ”や"ホッカイコガネ"といったじゃがいもが使用されています。水分量が少し多いため、食感はしっとりとしたものが多いです。風味がしっかりしているため、フライドポテトするとじゃがいもの味が強く感じられます。じゃがいものサイズが小さく、表面の凸凹も多いため、細長いフライドポテトへの加工が難しく、比較的短いサイズのものが多いのが特徴です。

 

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