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japan-eat’s blog

食に関する事や飲食店の運営に関する内容を記載してます。

春先から初夏にかけて出荷量が増えて旬をむかえる『ピーマン』

ピーマンはトウガラシの一種で、辛味がなく大型にしたものです。日本で呼ぶ「ピーマン」はフランス語の「pimento(ピマン)=トウガラシ」が由来とされており、 英語では、「green pepper」と呼びます。一年中店頭に並んでいますが、露地栽培の場合の旬は6~8月。夏に旬を迎える夏野菜です。

 

 

 

 

原産地と日本への渡来

ピーマンはもともと中央アメリカから南アメリカの熱帯地方が原産といわれるとうがらしの一種です。フランス語で大型で甘味のあるものをpiment(ピマン)といい、それがなまり日本ではピーマンと呼ばれるようになりました。ピーマンはとうがらしの仲間で辛みのないものの総称です。

生育適温は他の果菜類と比較してやや高く22~30℃で、
寒さに敏感な野菜です。


冬から春にかけては、九州の宮崎県、鹿児島県、四国の高知県産のものが多く出回り、夏から秋にかけては、多くの産地がありますが、関東の茨城県、東北の岩手県産のピーマンが多く出回ります。

数個ずつ袋に詰めて売られているピーマンは形や大きさがまちまちですが、ひとつひとつ重さを計り、同じ重さに組み合せて袋に詰める「自動包装機」が各産地で大活躍しています。

ピーマンの消費が急速に伸びたのは!

消費が伸びたのは昭和30年代後半です。そのころのピーマンは大型で肉厚の品種でした。

独特の香りが強いため敬遠する人も少なくなく、食べやすい品種の改良がすすめられ、くせが少なく、肉の薄い現在のピーマンが誕生しました。緑色のピーマンは未熟なうちに収穫したもので、完熟させると赤色になります。

最近店頭で見られるのは

大型のピーマンも最初は緑色ですが、完熟することできれいな赤色、黄色、オレンジ色になります。その他にも紫、白、茶、黒色のピーマンがあり、食卓の彩りとして近年親しまれています。

とうがらしもピーマンと同様にナス科トウガラシ属に含まれます。とうがらしは1492年にコロンブスがアメリカ大陸に到着したときに、珍しい作物としてスペインに持ちかえりました。

とうがらしは香辛料としてヨーロッパに歓迎され、その後ヨーロッパ中に広がり、ポルトガル人によりアジア各地に持ちこまれました。日本へも16世紀末には伝わっていたといわれます。

 

ピーマンの栄養

βカロテンとビタミンを豊富に含みます。特にβカロテンは赤ピーマンの方が多く含まれています。ビタミンCは熱に弱いビタミンですが、一緒に含まれるビタミンPがビタミンCを守ってくれる効能があるので、炒めてもビタミンCは損なわれにくいです。また、ビタミンPには毛細血管を丈夫にする効果があります。

●緑ピーマンの特徴

緑ピーマンは、抗酸化作用のある葉緑素「クロロフィル」を多く含み、不要なコレステロールを排出して、動脈硬化の予防に役立ちます。

●赤ピーマンの特徴

赤ピーマンの赤い色素成分「カプサンチン」は、リコピンと同様の抗酸化作用があります。この優れた抗酸化作用は、生活習慣病をはじめ、様々な病気の予防効果があると注目されています。



ビタミンC

栄養素(可食部100gあたり) 青ピーマン レモン(果汁)
ビタミンC 76mg 50mg

青ピーマンはビタミンCを多く含む野菜で、その含有量はレモン果汁の約1.5倍となる76mgにも上ります。

ビタミンCは人体に最も多く必要なビタミンで、老化防止や疾病予防となる抗酸化作用などがある栄養素です。

水溶性ビタミンのため、水にさらしたり、加熱したりすることで栄養素が減少しやすいですが、ピーマンに含まれるビタミンCは加熱による影響を受けにくいという特徴があります。

β-カロテン

栄養素(可食部100gあたり) 青ピーマン アスパラガス
β-カロテン 400μg 370μg

青ピーマンは、β-カロテンを多く含む緑黄色野菜のひとつです。

緑黄色野菜の定義は「可食部100gのカロテン含量が600μgあること」ですが、ピーマンは摂取量と頻度が考慮され、栄養指導上は緑黄色野菜として取り扱うとされています。

同じ扱いとなるアスパラガスと比較すると、カロテンの含有量は約1.1倍です。

中でも脂溶性ビタミンのひとつであるβ-カロテンは、体内で抗酸化作用を持つビタミンAに変換されます。

そして、ビタミンAの主要成分であるレチノールには抵抗力を高める効能があり、皮膚粘膜の健康維持にも役立つでしょう。

カリウム

栄養素(可食部100gあたり) 青ピーマン きゅうり
カリウム 190mg 200mg

青ピーマンに含まれるカリウムは、きゅうりと同程度となります。

人体に欠かせないミネラルのひとつであるカリウムは、細胞の浸透圧を調整し、体内のpHバランスを保つのが特徴です。

体内のナトリウムを排出しやすくし、血圧を下げる効能もあります。

カリウムが不足すると脱力感や食欲不振などの症状が出ることがあるため、日常生活でカリウムを多く含む食材を摂取することを意識しましょう。

食物繊維

栄養素(可食部100gあたり) 青ピーマン セロリ
食物繊維(総量) 2.3g 1.5g

青ピーマンに含まれる食物繊維は、セロリの約1.5倍あります。

食物繊維は小腸では消化吸収されず、大腸に達するのが特徴です。

それによって腸を整える効能だけでなく、血糖値の上昇を抑えたり、コレステロール濃度を下げたりする効能があります。

食物繊維は肉や魚介類にはほとんど含まれないため、野菜のような植物性の食品から取り入れる必要があります。

近年では、日本人の食物繊維摂取が減少傾向にあるとされているため、毎日の食事に取り入れたい栄養素です。

ビタミンE

栄養素(可食部100gあたり) 青ピーマン なす
α-トコフェロール 0.8mg 0.3mg

青ピーマンに含まれるビタミンE(α-トコフェロール)は、なすの約2.6倍あります。

ビタミンEは4種のトコフェロールから構成され、摂取基準の指標となるのがα-トコフェロールです。

ビタミンEは、ビタミンCやビタミンAと同様に抗酸化作用があり、体内の脂質が酸化しないように働きかけます。

また、動脈硬化の予防や悪玉コレステロールの減少など、加齢によって出やすい症状を抑える効能が特徴です。

ビタミンEが不足すると、神経機能の低下や筋無力症が起こるとされています。

脂溶性ビタミンであるため、油を使った調理法で効率よく摂取できるでしょう。

 

 

ピーマンの選び方


・緑色が鮮やかで、表面にツヤがあり、輝いているもの。
・表面に、キズやしわがあったり、変色しているものは避けましょう。

ヘタ
・ヘタがピンとしていて、みずみずしいもの。
・鮮度が落ちると、乾いていたりハリがなくなります。

肉質
・果肉が厚めで硬く、引き締まったものは、みずみずしく、味も濃厚。
・持ったときにずっしりしたもの(水分がたっぷり含まれており、新鮮な証拠です。)

 

調理方法で苦手を克服!切り方で苦味低減?!

ピーマンの苦味成分は、ポリフェノールの一種「クエルシトリン」にピーマンの香気成分「ピラジン」が加わって苦味を感じるということが解明されています。
ピーマンの細胞を壊してしまうと苦味成分が出てくるため、切り方を工夫することで苦味を軽減できますよ。
ピーマンの繊維は縦向きなので、細胞を壊さないように繊維に沿って縦に切った方が苦味を感じにくくなり、繊維に直角に切ると細胞を壊し、苦味を感じやすくなります。

 

油・肉との相性◎

幅広い料理に使用されるピーマンですが、特に油・肉との相性が適しています。炒め物にする際には、高温でさっといためるのが美味しさのコツです。高温、短時間で炒めることで、ピーマンの食感が失われず、美味しく召し上がれます。

冷蔵保存

ポリ袋などに入れて、冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。なるべく、1週間以内に使い切ることをおすすめします。また、ピーマンは種、わたから腐っていきます。カット後の保存の場合は、種とわたを取り除きましょう。

冷凍保存

たくさん残ってしまった場合は、冷凍保存をおすすめします。縦半分にカットし、種とわたを取り除き、水洗い後よく水気をきります。チャック付きの保存袋に入れて冷凍しましょう。乱切りや、細切りなどよく使う切り方で小分けしておくと更に便利です。

 

ピーマンとちくわの梅肉炒め~おかか和え

ピーマンの苦みと梅の酸味は相性抜群!

材料(4人分)

ピーマン   5個
ちくわ    2本
ごま油    大さじ1
しょうゆ   大さじ1
梅干し    3粒
かつお節   2g
いりごま(白) 適量

作り方

1、ピーマンは細切りに、ちくわは半月斜め切りにする。

2、梅干しは種をとり、包丁でたたいておく。

3、フライパンにごま油を熱し、(1)を炒め、さらにしょうゆ、(2)を加え炒め合わす。

4、(3)にかつお節、いりごまを加え軽く和える。

ワンポイント

殺菌効果のある梅干しを加えることでお弁当に入れても安心です。

 

 

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