リーダーとしての責任を感じるあまり部下に威圧的な態度をとってしまったり、周囲の顔色を窺って優柔不断になってしまったりしていませんか?
仕事の結果を出そうとする中で、いつの間にか自分の考えや気持ちだけにとらわれてしまうことはよくあるものです。しかし、それでは一緒に働く部下の心は離れていくでしょう。
部下と良好なコミュニケーションをとり、結束力のあるチームを構築するには、マネジメントスキルが重要になります。
組織を適切に管理できるこのスキルを身につけることができれば、日頃の業務においてチーム内のストレスが減り、生産性の向上も期待できます。
- 部下との関係性の構築に悩んでいる管理職層は多い
- NG① 俺がいかに面白いかモンスター:害レベル(低)
- NG② 自信ないモンスター:害レベル(低)
- NG③ 成果出てないけど手際が良いモンスター:害レベル(低)
- NG④ 独立したいモンスター:害レベル(低)
- NG⑤ 2次会来いよモンスター:害レベル(中)
- NG⑥ 先輩風が吹き荒れるモンスター:害レベル(高)
部下との関係性の構築に悩んでいる管理職層は多い
「部下が自分を頼って相談してくれない」「チームをうまくまとめられない」…部下との信頼関係をうまく築けずに悩んでいる管理職の方は少なくありません。
たとえ個人の能力が高くても、チームの人間関係に歪みがあると仕事の成果に大きな影響を及ぼしてしまいます。そのためにも管理能力の高いリーダーの存在は欠かせません。
部下から嫌われる上司と尊敬される上司、どちらにもそれぞれ理由があります。部下との関係を改善しようとする前に、両者の特徴を把握すれば、どのような上司を目指せばいいのかがわかるでしょう。
NG① 俺がいかに面白いかモンスター:害レベル(低)
生態:会話のすべての評価が「面白い」か「面白くない」かで判断される。口癖は「で、オチは?」とオチを求める傾向がある。
ただ、モンスター自身の話にオチはなく面白くもない。このモンスターの笑いの取り方は、相手を卑下することが多く「自称イジるのが得意」な人と同じ特徴を持つことが多い。
対応策:相手から面白いと思われたいだけのモンスターのため、「面白い」と言ったり「大きめの声で笑う」などをするだけでいい。
「太鼓の達人」をしているかのようにリズムよく相づちを打つだけで十分である。そのため、腹は立つが意外と害は少ない。
NG② 自信ないモンスター:害レベル(低)
生態:「私、自信がないんです……」を誰に対しても伝える。
アドバイスを求めるが、「自信がない」ということを会話の1つの題材として考えているため、とくにアドバイスを実行することはない。
ただただ、人を心配な気持ちにさせるメンヘラ気質があるモンスターである。
対応策:寄り添うだけ時間の無駄なため、話半分で聞く。
そして、「できる!」とポジティブな言葉を伝えつづけるだけでいい。
真剣に考え、改善策を伝えたところで活用されることはない。
NG③ 成果出てないけど手際が良いモンスター:害レベル(低)
生態:普段の業務では成果が出ていないが、ここが見せ場と言わんばかりに「飲み会」のときだけは存在価値を発揮しようとする。
「皿を下げる」「注文を取る」「お酒を注ぐ」などの気が利く人がする行動をすべて網羅する。
また、目の前の気遣いだけでなく2次会の予約の手配などにも余念がない。
対応策:あなたが若手社員の場合、我関せずで「飲み会」にいると知らぬ間に、「怒り」をかうリスクがある。
そのため、トイレなどに行く際に「お礼」や「気が利いてすごいですね」などの軽い関係開始をする言葉を投げかけておくといい。
NG④ 独立したいモンスター:害レベル(低)
生態:「独立したい」や「あと3年くらいしかいない」など、近い将来この会社にいないなどのニュアンスのことを言いたがる。
この「独立したい」などの言葉を口にするモンスターの多くは、本気で口にしているわけではなく、周囲への「俺は、只者じゃない」「俺は、ほかとは違う」というアピールであることが多い。
独立をすることはなく、結局は誰よりも会社に長くいる。
対応策:ただ話を聞いているだけで十分である。
気をつけるのは、「具体的にどんな事業をするのか」「いつまでにするのか」など、具体化するような質問をすると思考停止してしまうため曖昧な状態を保ちつつ会話を進める。
NG⑤ 2次会来いよモンスター:害レベル(中)
生態:とにかく2次会に誘おうとする。
相手の意思は関係なく、力ずくでも2次会へ連れて行きたい。
ただ、行ったところで話す内容は1次会ですべて消費されており、話すことはない。
2次会に呼ぶことが目的になっている。
対応策:行きたくなければ「断る」。
実は、断ったところで仕事に何の影響もない。
かなり押しが強いモンスターもいるが、自分の意思を出すことが重要である。
NG⑥ 先輩風が吹き荒れるモンスター:害レベル(高)
生態:敬語を使わせ、気を遣わせる。
マナーに対して敏感で厳しく注意をする。
しかし、少人数の飲みに「先輩から」誘ったとしても、会計が割り勘、もしくは数百円多めに払う程度である。
割り勘の言い訳として「全部払うと癖になるから……」という意味のわからないロジックで攻めてくる。
対応策:二度と少人数で飲みに行くのをやめる。
どうしても行かなければならない場合は、マナーに対しての修行だと思い込む。