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japan-eat’s blog

食に関する事や飲食店の運営に関する内容を記載してます。

サラダ!油!サラダ油?

どのスーパーでも見かけるサラダ油は、安価で手に入りやすくクセが少ないので日々の料理に活躍する油です。
サラダ油のほかにも、油にはさまざまな種類がありますね。

 

油脂の分類

油脂を原料で分類すると・・・

オリーブ油   ごま油
米ぬか油    大豆油
コーン油    あまに油
えごま油    なたね油
牛脂      ラード
バター     ショートニング

などなど、食品成分表に掲載されているものだけでも多くの種類がありました。
原料を名称にして販売されている油脂が多いようですが、
では、サラダ油は「サラダ」が原料になっているのでしょうか??

 

サラダ油の語源

当時日本では、食用油は主に揚げ物等に使っておりましたが、西洋では、生野菜に塩や酢を加えた食用油をかけて、いわゆるドレッシングのようにして食べていました。
サラダ油というのは、こうしたサラダ料理などに使う生でも使用できる食用油という意味です。生で召し上がっていただけるように、より精製の度合いを高めた良質の食用油のことを特に「サラダ油」と名づけました。
ちなみに「あぶら」の語源は獣肉を炙るとでることからきたと言われ、火の上に“にくづき”を乗せて炙る(あぶる)と言う字になるわけです。

 

サラダ油の原料・成分

サラダ油の原料は菜種、大豆、とうもろこし、ひまわり、ごま、綿実、米、紅花(サフラワー)、ぶどうの9種類。より具体的には、原料を絞って抽出した油をさらに精製して、不純物を取り除くことでサラダ油ができあがります。
原料もJASで細かくルールが定められていますよ。そのため、たとえばオリーブオイルを原料としたサラダ油は規格のうえでは存在しません。また、2種類以上の植物油をミックスしたものは「調合サラダ油」と呼ばれています。

サラダ油の定義・原料
  1. サラダ油の定義……精製油より精製度の高いもので、低温下においても濁ったり、固化することのないサラサラ感のある油

  2. サラダ油の原料……菜種、大豆、とうもろこし、ひまわり、ごま、綿実、米、紅花(サフラワー)、ぶどう

  3. 原料を絞って抽出した油をさらに精製し、不純物を取り除いたものがサラダ油

サラダ油と精製油の違い

サラダ油は精製してあるなら、普通の精製油とは何が違うのでしょうか?
植物を圧搾し、抽出した油は不純物が混ざっていて、この不純物を取り除くことを精製といいます。
脱ガム、脱酸、水洗、脱色、脱臭、ろ過などの工程を経ると精製油ができあがります。
サラダ油は、ここからさらに、脱ロウ工程を経て製造されています。
精製油とサラダ油の違いは、脱ロウしているかどうか、ということです。
※JASでは、0℃で5.5時間清澄であることとされています。

 

サラダ油に使用してよい原料の油

サラダ油の規格はJASが決めています。
アブラ菜(なたね)、綿実、大豆、ごま、紅花、ひまわり、とうもろこし、米(米糠)、落花生の規格があります。
ちなみにオリーブオイルのサラダ油というの(オリーブオイルをサラダ油とする規格)は存在しません。

サラダ油の原料の中では、なたね油と大豆油がよく使われています。
実際にスーパーなどの販売店でもよくみかけますよね。
ちなみに、このなたね油は


流通している多くが外国から輸入されたキャノーラ種という品種で、
なたね油という名前ではなく「キャノーラ油」と容器に記されています。
サラダ油の原料は「サラダ」ではなく、サラダ油の名称の意味は、サラダ用に冷やしても固まらないよう精製された油です。
サラダ油の原料は、9種類の植物油やその混合物(2種類以上だと調合サラダ油と呼ばれる)であり、主にキャノーラと大豆を原料としたサラダ油が流通しています。
キャノーラ油のキャノーラはなたねの品種のことで、多くは、カナダなどの外国から輸入されています。

 

天ぷら油、揚げ油、炒め油

サラダ油の原料はご理解いただけましたでしょうか?
では、レシピによく書いてある、揚げ油、炒め油、天ぷら油とは、いったいどのようなものなのでしょうか?

天ぷら油

昔は、天ぷら油と表記してある商品をみかけたことが、あったような無いような?精製した油を家庭用に「天ぷら油」としていたこともあったそうなのですが、現在ではほとんどサラダ油として、販売されているようです。
業務用の精製油として「白絞油」という一斗缶入りの油もあります。
お店などで、大量に揚げものをする場合に使用しますが、これも大豆やキャノーラを原料に精製されたサラダ油の一種です。

 

揚げ油、炒め油

サラダ油だけど、サラダって書いたら変だから揚げ油って書いているのか不明ですが、
油脂に含まれる脂肪酸や油それぞれの香りや味を知ると、自分の好きな油脂も分かってきて、選びやすくなると思います。

 

サラダ油の特徴

サラダ油は低温でも固まらずサラサラしていて、味や香りにクセがないのが特徴です。そのため、幅広い料理に使うことができるのがメリット。
また、比較的安価なため手に取りやすいのも特徴のひとつ。これらのメリットがあることから、日本の家庭では広く普及しています。
 

サラダ油の使い方

サラダ油は炒め物のほか、幅広い料理に使えますが、とくに活躍するのが揚げ物をする場面。揚げ物では多くの油を使いますが、安価なサラダ油ならそれほど気兼ねすることなく使えます。クセがないので、料理に余計な風味が付く心配もありません。
また、サラダ油はその名の通り、もともとサラダや生野菜に使うことを想定されたもの。低温でもサラサラしていて、味・においもほとんど感じないため、ドレッシングの材料にするのもおすすめです。
 

サラダ油はほかの油で代用できるか?

サラダ油がないときは、ほかの油で代用できます。なお、油の種類によっては香りや風味が強いものもあるため、料理によって油の種類を使い分けるとよいでしょう。
ごま油やオリーブオイルで代用すると、サラダ油とは違う風味豊かな味わいに仕上がりますよ。
 
 

サラダ油は体に悪いの?

トランス脂肪酸による健康リスクについて
トランス脂肪酸とは、不飽和脂肪酸の総称を指します。サラダ油の製造工程でできる場合があり、過剰摂取による血液中のLDLコレステロール濃度の増加や、HDLコレステロール濃度の減少などが懸念されています。
ただし、日本人がトランス脂肪酸を摂取する割合は諸外国にくらべて低く、過剰摂取しない限り、健康リスクは低いと考えられています。
抽出に使用する溶剤について

サラダ油をはじめとする植物性油脂の抽出には、一般的にヘキサンという溶剤が使用されます。ヘキサンは食品添加物のひとつで、成分や含有量が規定されています。
また、ヘキサンはサラダ油の精製工程で完全に除去されています。これらの点から、サラダ油は安心して使用できます。

 

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