飲食店に健康志向メニューを取り入れ健康志向の人が増えているとはいえ、自店に何らかのメリットがなければ取り入れるのは難しいと思います。

健康志向が広まった背景

長い人生の中で健康に過ごせる期間である「健康寿命」をより長くするために、疾病の予防や健康維持に関心を持つ人が増えたと考えられます。その中でも食事は日常的にできる健康寿命を伸ばす方法です。このような背景から、健康志向の食事を選ぶ人が増えているといえるのではないでしょうか。
集客になる

健康を売りにしたメニューを導入することで集客に役立つというものです。
例えば提供しているライスを、低糖質の玄米も選べるようにしたとします。
するとコロナを機にダイエットを始めた糖質が気になる方や、筋トレを始めた方を集客するきっかけに繋がります。
また、普段ダイエットはしていないものの、昨日食べ過ぎたからヘルシーなものを食べたい方などの集客可能性も高めます。
客単価があがる

健康志向メニューは集客だけでなく、客単価向上に繋がるメリットもあります。
お客様に付加価値を感じてもらいやすいからです。
例えば
- 有機野菜を使用したサラダ
- 化学調味料不使用のハンバーグ
- オーガニックカカオを使ったチョコ
などが挙げられます。
オーガニック食品市場は毎年約3.2%成長を続けているそうです。
一般的な食材に比べて価格が高い傾向にある市場が成長しているということは、「高くてもオーガニックが良い」という人が増えているとも捉えられます。
こういったターゲット層を狙い、客単価向上を狙ってみるのはいかがでしょうか。
リピーター獲得に繋がる

ダイエットにしても美容にしても、ある食材を1回食べただけでは劇的な効果は見込めません。
継続して行うことで、数か月後に結果が出るものです。
つまり健康志向を気にするお客様に気に入っていただければ、定期的に来店してもらえる可能性を秘めています。
また、栄養バランスの取れた食事は調理の手間がかかることが多いです。自炊もしますが、外食の手も借りたいのが本音です。
そういったときに重宝できるお店になることができれば、継続的に通って頂けるのではないでしょうか。
健康を意識したメニューとは例えばどんなもの?

健康志向メニューを採用することで、一定数メリットが期待できることは分かった。
でもいざ取り組もうとすると、何をすればよいか迷う場合もあるかと思います。
オイル系
油と言えば体に悪そうなイメージですが、近年事情は変わってきています。
体に良い油を取ることで、健康を目指す方が増えているのです。
オリーブオイル、えごま油、アマニ油などが代表格です。
主に美容や女性ホルモンを整える効果が期待できるため、どちらかというとターゲットは女性となります。
これらを使った料理、例えば
- オリーブオイルを使った「カルパッチョ」
- えごま油入りの「お味噌汁」
- アマニ油がかかった「サラダ」
などが挙げられます。
糖質オフ系
昨今、ダイエット手法として糖質制限が流行っています。
ごはんやパンなど炭水化物を控えることで、体内の脂肪を減らす効果が期待できるものです。
若い女性だけでなく、メタボが気になる中高年などにも広がっています。
低糖質のメニュー、例えば
- 低糖質でも満足度の高い「アボカドサラダ」
- 美味しく糖質制限ができる「豚しゃぶ」
- 痩せたいけどごはんが食べたい方に「玄米」
などが挙げられます。
発酵食品系
納豆や味噌などの発酵食品は昔から健康食品としてお馴染みですが、コロナによってその価値が再注目されています。
発酵食品を食べて得られる免疫力アップ効果が、新型コロナの重症化リスクを下げるとの報告もあるからです。
腸活・菌活といった言葉も生まれているくらい、若者にも人気です。
発酵食品メニュー、例えば
- 塩麹でつけた鶏で作る「てりやきチキン」
- お店で手作りした「ぬか漬け」
- 食後のデザートに「甘酒スムージー」
などが挙げられます。
オーガニック系
オーガニック食品も免疫力向上や基礎疾患予防が期待できるということで、需要が高まっています。
また、添加物や化学物質が体に悪いとの認識も広まり、少し値段が高くても選択する人が増加傾向です。
特にアメリカやヨーロッパなど外国では急速にオーガニック食品市場が進んでいます。
つまりオーガニック食品メニューを扱うことは、訪日外国人の集客にも影響を及ぼすと思われます。
例えば
- 無添加出汁、有機野菜を使用した「スープ」
- 防腐剤・保存料などを使用していない「ラーメン」
- 人工甘味料、合成着色料を使用していない「ドーナツ」
などが挙げられます。
なぜ「健康志向」がトレンドなのか?

パンデミック後の意識変化
新型コロナウイルスのパンデミックは、人々の健康に対する意識を大きく変えました。感染症対策としての免疫力強化や健康維持の重要性が強調され、パンデミックが終息してもその影響は続いています。2024年もこの影響が健康志向の高まりに寄与しています。
デジタルヘルスの普及
テクノロジーの進化により、ウェアラブルデバイスや健康管理アプリが普及しました。これにより、個人が自分の健康状態をリアルタイムで監視しやすくなり、健康志向が促進されています。
ライフスタイルの多様化

リモートワークの普及などにより、ライフスタイルが多様化しています。自宅での健康的な食事やフィットネスの重要性が増し、健康志向がより一層重視されるようになりました。
企業のマーケティング戦略
多くの企業が健康をテーマにした商品やサービスを展開し、マーケティング活動を強化しています。広告やプロモーションを通じて健康志向のライフスタイルが広く普及し、消費者の意識も高まっています。
