食物アレルギーを持つ場合は、アレルギーの発症を予防するためアレルゲン(アレルギーの原因物質)を除去した食事が基本です。除去食を実施する際は、アレルギー専門医の正しい診断に基づいた必要最小限のアレルゲン除去が重要になります。自身で除去量を決めるのは危険なので必ず専門医に相談しましょう。例えば、卵や牛乳など乳製品のアレルギーの場合、控えることでタンパク質などが不足してしまいがちです。そのため、魚や肉、大豆食品でタンパク質を摂るなど、代わりの食品を摂取することで栄養素をしっかり補給しましょう。
花粉症対策に効果的だといわれる成分
乳酸菌
腸内細菌のバランスを整えて便通をよくするなど、健康に役立つ善玉菌の代表ですが、最近は免疫機能にも深く関わっていることがわかってきました。
そもそも、腸には免疫の働きを担う細胞や、体に害を及ぼす侵入者(病原細菌など)と戦う抗体などが60%以上も集まっています。
それを腸管免疫といい、腸内環境を整えることが腸管免疫の正常化につながると考えられています。腸内環境をよくすると、花粉(アレルゲン)が腸から体内に入りにくくなる可能性があるのです。また、乳酸菌には免疫の過剰反応を抑える働きがあるため、花粉症の症状緩和に役立つと考えられています。
ビタミンD
ビタミンDが不足すると
ビタミンDが豊富な食品は、干しシイタケや干しキクラゲ、イワシ、シラス、紅鮭、スモークサーモンなどです。また、太陽光(紫外線)を浴びると、体内でビタミンDがつくり出されます。
食物繊維
水溶性食物繊維を多く含む食品は
花粉症の方におすすめしたい食べ物
乳酸菌やポリフェノール、エイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸 (DHA)は花粉症の人におすすめ!
毎日少しずつ、続けて食べると症状緩和が期待できます。ただし、食べ物の効果は人によって異なり、厚生労働省が行った調査によると、花粉症によいとされる食べ物、飲み物、サプリメントを試した人で、その効果を実感できたという人はごく一部です。
花粉症の症状が強く、仕事や勉強、家事など日常生活に支障がある場合は、症状に合う治療と対策をきちんと行うことが大切です。
善玉菌を増やす食材
腸内環境のバランスを整えるには、乳酸菌のような善玉菌を含む食材を摂ること、そして善玉菌のエサになる食物繊維やオリゴ糖を含む食材を摂ることが大切です。
昔ながらの和食には、善玉菌を増やす食物繊維や発酵食品が豊富に含まれています。しかし現代は、食生活の欧米化やファストフードの普及により、毎日の食事で善玉菌を増やす機会が減っています。
その結果、昔に比べて免疫力が弱くなり、アレルギーに悩む人が増えてきたのだと考えられています。
糖質中心の食生活を見直す
アレルギーの症状に悩んでいる人は、悪玉菌のエサとなる「糖質」が好きな傾向があります。
糖質はお菓子だけではなく、ご飯やパン、麺類などの炭水化物にも多く含まれているので、毎日の食事で主食類を摂り過ぎていないかどうかチェックしてみましょう。
糖質を摂り過ぎていると
血糖値の変動が激しくなります。そこで、血糖値を安定させるために、コルチゾールという副腎皮質ホルモンが分泌されます。
コルチゾールは、アレルギーの治療に使われるステロイドと同じはたらきをするホルモンです。そのコルチゾールが血糖値を安定させるために使われてしまうと、アレルギーを抑えるはたらきができなくなるため、アレルギーの症状が悪化してしまうのです。
食べる順番を変える
血糖値の急激な変動を避けるには、1日に摂取する糖質の量を減らすほか、食事の順番にもコツがあります。
食事の際は、最初にサラダや野菜スープのような、食物繊維がたっぷり含まれたメニューを摂ります。その後に、肉や魚などタンパク質がメインのメニュー、そして最後に、ごはんやパンなどの主食を食べます。すると、糖の吸収がゆるやかになるので、血糖値の上昇もゆるやかになります。
赤身の肉
けれど実は、亜鉛とセレンの優れた供給源である牛肉。これらのミネラルは、体がウイルスと闘うのを助けてくれる。
トマトとたまねぎ
トマトに含まれるリコピンには、体の炎症を抑える効果がある。いっぽうたまねぎにも、バイオフラボノイドによる抗炎症作用がある。
たまねぎにはさらに、抗ヒスタミン剤として作用するケルセチン(フラボノイドの一種)も含まれていて、鼻詰まりの解消に役立つらしい。