6月は春から夏への移り変わりの時期で、旬を迎える野菜が多く出回る季節です。特に天候が安定し始めるこの時期は、露地栽培の野菜が多く流通し、価格も安定しやすいという特徴があります。今回は、家計にもやさしく、栄養価が高い「お手頃価格の旬野菜」を中心に、注目の野菜をいくつかご紹介します。
キャベツ ~春から初夏にかけての万能野菜~
■ 価格と旬
6月のキャベツは春キャベツから初夏キャベツへの移行期で、甘みとみずみずしさを兼ね備えています。天候にもよりますが、1玉100〜150円程度で出回ることが多く、非常にお手頃です。
■ 栄養と活用法
キャベツにはビタミンCや食物繊維、抗潰瘍成分「ビタミンU(キャベジン)」が豊富に含まれています。生でも加熱しても美味しく、サラダ・炒め物・スープ・お好み焼きなど幅広く使える万能選手です。
ナス ~夏の代表格、価格も安定~
■ 価格と旬
ナスは6月中旬から本格的な露地ものが出始め、価格が下がり始めます。1袋(3~4本)で100〜150円程度と、コスパのよい野菜です。
■ 栄養と活用法
ナスは低カロリーで食物繊維が多く、ポリフェノールも含まれています。焼きナス、煮浸し、味噌炒めなど、油との相性が良いため、旨味を引き出しやすいのも魅力です。火を通すことでとろりとした食感が楽しめます。
ピーマン ~価格安定、子どもにも人気のアレンジを~
■ 価格と旬
ピーマンは6月ごろから安定的に流通し、1袋(5個前後)で100円前後になることが多いです。生産量も多いため、価格変動が比較的小さい野菜です。
■ 栄養と活用法
ピーマンはビタミンCが非常に豊富で、しかも加熱しても壊れにくいのが特徴。肉詰めや細切り炒めなど、子どもも食べやすいメニューが多数あります。苦味が気になる場合は縦切りにすると和らぎます。
きゅうり ~みずみずしさと価格のバランスが◎~
■ 価格と旬
露地栽培のきゅうりが最盛期を迎えるのが6〜7月。1袋(3本入り)で100円程度で購入可能になってきます。水分が豊富な分、保存は短めですが、暑さの増すこの時期にはぴったりです。
■ 栄養と活用法
きゅうりは約95%が水分で、体の熱を冷ます効果があります。ビタミンKやカリウムも含まれており、むくみ対策にも◎。酢の物、サラダ、漬物、和え物などに最適です。
トマト ~旬のうまみがギュッと詰まる~
■ 価格と旬
6月から7月にかけてはトマトが露地栽培で出回り始めるため、価格がぐっと下がります。1パック200円以下で出ることも。中玉・ミニトマトも旬入りしてきており、お弁当にも便利です。
■ 栄養と活用法
リコピンを中心に抗酸化作用の強い栄養素が豊富。生でサラダにするだけでなく、加熱して旨味を引き出すのもおすすめ。ラタトゥイユ、パスタソース、冷製スープなども季節に合います。
オクラ ~これからが本番、6月から徐々に価格安~
■ 価格と旬
オクラは6月から徐々に出始め、夏にかけて価格が下がります。1袋100〜120円前後で販売されており、旬の走りとしてはコスパ良し。
■ 栄養と活用法
水溶性食物繊維(ペクチン)が豊富で、ネバネバが腸内環境を整えます。刻んで和え物や、炒め物、味噌汁、カレーのトッピングにも。下茹でして冷凍保存もでき、便利な野菜です。
モロヘイヤ ~知る人ぞ知る栄養の王様~
■ 価格と旬
夏の健康野菜として注目されるモロヘイヤも6月後半から価格が下がりはじめ、1袋100円前後で手に入ることもあります。
■ 栄養と活用法
ビタミンA、C、E、カルシウム、鉄分が豊富で、「王様の野菜」とも呼ばれるほどの栄養価。細かく刻んでスープや和え物、冷やしうどんのトッピングなどにも使えます。加熱すると粘りが出て、オクラ同様に腸活にも◎。
6月のお手頃野菜で賢く美味しく
6月は天候や収穫状況により価格が上下しやすい月でもありますが、露地栽培が始まることで多くの野菜が手頃な価格になります。特に以下の野菜は「価格」「栄養」「調理の幅広さ」から見てもおすすめです。
-
キャベツ:万能&お腹満足
-
ナス・ピーマン:夏の炒め物にぴったり
-
トマト・きゅうり:生でも加熱でもOK
-
オクラ・モロヘイヤ:ネバネバで夏バテ予防
これらの野菜を中心に、栄養バランスを意識した食生活を取り入れて、暑さに備えた体づくりをしていきましょう。家庭の食卓はもちろん、お弁当や作り置きにも活躍するラインナップです。