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japan-eat’s blog

食に関する事や飲食店の運営に関する内容を記載してます。

「ツナ」と「シーチキン」の違い?

あらためて「ツナ」と「シーチキン」の違いを尋ねられると、「どうなんだろう」とふと疑問に思ってしまいますよね。なかには、「同じような気がする」とか「あまり意識したことがないから、よく分からない」との声も聞こえきそうです。「ツナ」と「シーチキン」の違いをまとめましたので、あなたの豆知識に!笑

 

そもそも「ツナ」とは、何を意味するの?

「ツナ」の語源は、英語の「tuna」に由来しており、「tuna」は、学術上でいう「スズキ目サバ科マグロ属」に属するマグロやカツオなどの魚やその身を意味しています。ただし、実際には、もう少し広い解釈で使われることも多く、それらの魚を原料として作られた缶詰などの加工食品全般を指すのが一般的です!

よく耳にする「シーチキン」の正確な意味は?

「シーチキン」は、日常では一般的に「ツナ」と同じような意味で使われることが多いのですが、厳密にいうと、はごろもフーズ株式会社が製造販売している缶詰の商品名のひとつで、登録商標となっています。

つまり、「ツナ」が一般的な食品名の総称であるのに対し、「シーチキン」は特定の会社の商品ブランド名ということになります。名前の由来については、食感が鶏肉のささみに似ていることから、そのように命名されたとの説や、米国の世界的に有名な1914年創業の食品メーカー「Chicken of the Sea International」の影響を受けて命名されたとの説があります。

いずれにしても、日本国内では、ツナやマグロを加工して作られた缶詰のうち、市場に流通するツナ缶の半数以上を、はごろもフーズ株式会社の商品ブランドである「シーチキン」が占めていたことから、人々の中で、「ツナ」と「シーチキン」は同じようなものとの認識が広まっていったようです。

■ツナとシーチキンの違い■

両者の違いは、一般名称か商品名かという点である。

  • ツナ:ツナ缶の一般名称

  • シーチキン:はごろもフーズが販売しているツナ缶(商標登録済)

 

ツナ缶について

ツナ缶とは、まぐろやかつおなどの魚を原料として作られている缶詰のことだ。そもそもツナは、英語の「tuna」に由来する言葉で、「tuna」は、学術上の分類で、「スズキ目サバ科マグロ属」に属する魚の総称。

ツナ缶は、このtunaに該当するビンナガマグロ、キハダマグロ、メバチマグロ、カツオなどの魚を原料として作られている。そのため、ひとことでツナ缶といってもその種類は豊富で、同じツナ缶はツナ缶でも、厳密には原料によって違いが生じるといえるだろう。以下、ツナ缶の原料となる魚の特徴を見ていこう。

ビンナガマグロ

胸びれが長いのが特徴。ビンナガマグロは、身が白くて淡白な味わい。ツナ缶の原料の中では最高レベル。

キハダマグロ

身体が黄色味を帯びているので黄肌まぐろと呼ばれている。身がやわらかく、刺身としてもよく利用されている。

メバチマグロ

目が大きくずんぐりした体型が特徴。

カツオ

赤身でやわらかく美味。刺身、たたき、鰹節、なまり節など幅広く利用されている。

豆知識!原料となる主な魚の種類とは

ツナ缶の原料となる魚の種類は、約13種類から15種類と多岐にわたります。たとえば、はごろもフーズ株式会社の「シーチキン」を例に挙げれば、主に「びんながまぐろ」「きはだまぐろ」「かつお」の3種類の魚が原料として使われています。「びんながまぐろ」は、まぐろ類の中でも比較的小ぶりな魚で、その身は白くてあっさりとした味わいが楽しめる魚です。

「きはだまぐろ」は、黄色がかった魚体が特徴的で、最大で100キログラムにも及ぶ大きな魚です。その身は、やわらかく食べやすいので、お刺身としても鮮魚店やスーパーでよく見かけられます。

「かつお」は、たたきやお刺身としてだけでなく、鰹節の原料としても有名で、柔らかい赤身が特徴的です。

良質なたんぱく質が摂れるツナ缶の魅力

ツナ缶には、水煮や油漬けなどの調理方法の違いはあるものの、さまざまな料理に手軽に利用できる加工食品の代表格となっています。

低カロリーや低脂肪を意識した商品も多く見られるほか、自然食品や塩分控えめの健康的な食事を好む人々向けに、食塩やオイルを全く使用せずに天然水だけを利用した無添加のものも製造・販売されています。

魚肉の形状も、大きな塊のまま缶詰めにされているブロックタイプのものに加え、調理しやすいように大きめにほぐされているチャンクタイプのものや、そのままサラダなどに和えることができる細かいフレークタイプのものなどさまざまです。

ツナ缶は長期保存にも耐えられるため、いくつか自宅にストックしておくと、いざというときに助かりますよね。サラダやサンドイッチだけでなく、ピザやパスタ、お寿司や煮込み料理などの具材としても重宝します。栄養面でもDHAやEPAが豊富に含まれていることから、生活習慣病の予防のためにも活躍してくれる万能食材のひとつです。

「シーチキン」をもっと詳しく

シーチキンとは、はごろもフーズが発売しているツナ缶の登録商標で、日本でのシェアは半分ほどです。しかし、ツナ缶のことをシーチキンと呼んでいる人も多いですよね。

シーチキンのように、シェアが圧倒的だったり、最初に発売された商品名などの場合は商標名が一般的な名称として使われる場合があります。例えば、万歩計という名前は一般的に使われていますが、実は山佐時計計器の登録商標なのです。

ちなみに、シーチキンという名前の由来は諸説ありますが、今回は1番有名なものだけ紹介します。

ツナの項でも紹介した通り、「ホワイトミートツナ」は味がさっぱりとしていて、鶏のささみに似ています。なので、欧米では「海の鶏肉」と呼ばれています。そして、これを英語に直すと “chicken of the sea” です。

はごろもフーズはこれを商品名にしようと考えました。輸出した時にもちゃんと意味が通じる名前だからです。しかし、残念ながら “chicken of the sea” は “Chicken of the Sea International” の社名であり、登録商標です。

ちなみに、 “Chicken of the Sea International” は世界的なシーフードの会社であり、ツナ缶も発売しています。

そこで、はごろもフーズは苦肉の策として「シーチキン(sea chicken)」という名前でツナ缶を発売し、商標を獲得しました。この語は英語としては少し変ですが、意味は伝わります。

ちなみに、ツナの項でマグロでなくてもツナと言える、と紹介しましたが、はごろもフーズはカツオを油漬けにしたものも「シーチキンマイルド」という商品名で発売しています。

 

 

 

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