現代においておにぎりの形状は「三角型」が主流となっている。しかしこれ、1978年にセブンイレブンが三角型おにぎりの大量生産を始めて以降の話。それ以前は「三角型」「円盤型」「俵型」「丸型」の“4大おにぎり型”が、全国各地に広がっており、その勢力図も拮抗していたようです。
おにぎり
由来や、おにぎりとおむすびの違いなどを知っていると、子供に聞かれたときに困らなくても良さそうです。
おにぎりが三角なのには理由がある
一般的なおにぎりの形は三角ですが実はこれ、山の形を表しているんです!
昔から日本では山は神様とされていました。
なおかつおにぎり、つまりお米は神様へのお供物だったんですね。
そこで、炊いたお米を神様である山の形の三角形にすることで、神様が宿るように祈っていたワケなんです。つまりおにぎりってとっても神聖なもので、神様に食べていただくために、三角にしていたんですね。
こうしてみると、おにぎりって奥が深いですね!
ちなみにお正月の時に飾る鏡餅も、三角形で山の形を表しているため、神様へのお供物ということになるんです。ある意味、神様が食べやすいように、お供え物を三角形にしていたんでしょうね。
歴史
「おにぎり」の起源は古く、弥生時代後期の遺跡の「杉谷チャノバタケ遺跡(石川県)」で、1987年に「おにぎり」と思われる米粒の塊の炭化したものが出土しています。
この炭化した米粒の塊からは、人間の指によって握られた痕跡が発見されているようです。
「最古のおにぎり」として報道されたこともあり、「ちまき状炭化米塊(たんかまいかい)」と呼ばれています。
「おにぎり」が書物に記述されたのは、721年の「常陸国風土記」になります。
「常陸国風土記」には、「風俗説云握飯筑波之国」と「握飯」についての記述があるようです。
「おにぎり」の直接の由来は、平安時代の「屯食(とんじき)」という食べ物だと考えられています。
当初の「屯食(とんじき)」に使われているのは蒸したもち米でした。
鎌倉時代末期頃から「うるち米」が使われるようになったようです。
当時の「おにぎり」は飯をただ握り固めたものか焼き固めたものでした。
「おにぎり」の表面に海苔を貼り付けるスタイルになったのは、海苔の養殖が普及した江戸時代の元禄年間以降と考えられています。
おにぎりの定義
「日本おにぎり協会」では「おにぎり」の定義を紹介しています。
「おにぎり」は、炊飯米のみまたは、炊飯米と何らかの具材を組み合わせた料理を指します。
一般的な「おにぎり」の具材は、梅・鮭・昆布などが定番になっています。
従来の形式の「おにぎり」だけでなく、具材を中に入れて炊飯米で包む料理もすべて「おにぎり」だとされています。
「日本おにぎり協会」では、「おむすび」ではなく「おにぎり」と呼びます。
おにぎりが三角の理由と由来
「おにぎり」が三角の理由は神の形です。
三角形のことは「山型」と呼びます。
「おにぎり」の三角は、山を模したものだと言われています。
日本では昔から山は神格化されています。
神のチカラを宿したのが三角おにぎりだという説もあります。
三角形は神の形になります。
「おにぎり」の起源は弥生時代後期と考えられています。
「ちまき状炭化米塊(たんかまいかい)」と呼ばれているようです。
「おにぎり」の直接の由来は、平安時代の「屯食(とんじき)」という食べ物だと考えられています。
「屯食(とんじき)」は大型(1合半)の楕円形です。
「屯食(とんじき)」の意味は時代によって異なっていて、江戸時代の公家社会では現在の「おにぎり」のことを「屯食」と呼んでいたようです。
「おにぎり」と「おむすび」の違い
「おにぎり」が三角の理由は、神格化された山を模しているからです。
「おにぎり」の由来は弥生時代後期の「ちまき状炭化米塊(たんかまいかい)」だと考えられています。
「おにぎり」と「おむすび」の違いについては、「日本おにぎり協会」で紹介してあります。
NHKのおにぎり調査の結果から「おむすび」と「おにぎり」は、地区や形状によって名前が変わるということが分かっています。
NHKのアンケート調査では、アンケートに答えた約90%の人が「おにぎり」と読んでいるとの結果がでています。
NHKの調査結果から、日本おにぎり協会では「おにぎり」と呼ぶようになったようです。
「おにぎり」と「おむすび」の違いは諸説あるけれども、基本的には違いはないと考えられています。
「日本おにぎり協会」では、呼び方の違いをまとめています。
呼び方では、日本の大部分では「おにぎり」と呼ばれていますが、関東~東海道にかけての地域では「おむすび」と呼ばれているようです。
只、関東地域でも東京都と神奈川県では「おにぎり」と呼ぶケースが多いとされています。
「おにぎり」と「おむすび」の呼び方はコンビニでも違うようです。
ローソンでは「おにぎり」と呼ばれますが、セブンイレブンは「おむすび」と呼ばれているようです。
1.「三角型」
発祥は関東地方といわれ、全国にまんべんなく分布する型。山型ににぎった頂点に神が宿ると信じられ、三角型になったとの説も。現在の正三角型に落ち着いたのは江戸時代に入ってからで、旅人が携行しやすいように改良されたそう。
2.「円盤型」
主に東北地方でよく見られ、中部地方にも分布。指と手のひらを丸くしながらにぎり、真ん中を平らにする。葉で包んだり焼いたりしやすいようにするのがその理由。実際、東北地方では焼きおにぎりとして食すことが多い。
3.「俵型」
主に関西地方でよく見られる、細長い俵型。京都御所の女官が「おむすび」と称して食していたのが発祥とされるが、普及したのは「味付け海苔」を巻きやすいという説も有力。江戸時代、芝居小屋で幕間に食べる「幕の内弁当」にも入っていた。
4.「丸型」
一般的に九州地方に多いとされるが、中部地方を筆頭に全国に分布。手のひらで転がすようににぎるのが特徴。そのシンプルな製法や分布状況から見ると、庶民の日常食として親しまれていたと推測される。
ほかにも「四角型」が存在する地域もあるそうだ。具材だけではなく、形状にも注目して、ご当地おにぎりを味わいたい。