夏に食べたい、辛いチョリソー。でもチョリソーって本来は「辛いソーセージのことではない」って知っていましたか?
- チョリソーは、スペイン生まれのソーセージ
- チョリソーってなに?
- チョリソーの意味は?
- チョリソーは辛いソーセージではなかった
- チョリソーはいつから辛くなったのか
- チョリソーの特徴
- ソーセージとは
- ウィンナーとは
- ウィンナーはソーセージの一種なんです
- チョリソとは
- 「チョリソー」と「ウインナー」の違い
チョリソーは、スペイン生まれのソーセージ
生ハムがおいしいことで有名なスペインですが、チョリソーもスペインが生んだ有名なソーセージです。
スペイン流のソーセージでは、挽き肉を使わず粗切りに刻んだ肉を使うため、とても肉感の強いのが特徴です。また燻製工程はなく、スパイスや調味料を合わせて腸詰にして、乾燥させて作ります。
食べることはあっても、実際どういうものか、ソーセージとどう違うのかなど、実はよく知らないことがけっこうありますよね。実はこのチョリソー、ヨーロッパの南西に位置するスペインのイベリア半島が発祥のソーセージなのです。
チョリソーってなに?
食べたことはあっても「チョリソー=辛いソーセージ」というイメージだけの方も多いのではないでしょうか?
チョリソーはスペイン生まれのソーセージで、みじん切りにした豚肉に塩やにんにく、パプリカを混ぜて腸詰めにして自然乾燥させて作ります。
辛そうな赤い色をしているのはパプリカを入れているからです。
チョリソーの意味は?
チョリソーは「chorizo」というスペイン語です。チョリゾともいいます。
語源はラテン語で「しょっぱい、塩辛い」を意味しています。
「salscium」からポルトガル語の「sourico」になり、スペイン語に変化して「chorizo」になったんだとか。
チョリソーは辛いソーセージではなかった
スペインでもチョリソーは辛そうな赤い色をしていますが、これはパプリカによるもので、唐辛子で辛くしているのではありません。パプリカはスペインチョリソーに味の深みと色を持たせるために欠かせませんが、辛みをつけるものではないのです。
ちなみにチョリソー(chorizo)の語源は、ラテン語の「しょっぱい」という言葉で、辛いという意味はありません。
チョリソーはいつから辛くなったのか
チョリソーが辛くなったのは、16世紀に中南米に伝わってから。現地の食文化と融合し、メキシコなどで辛いパプリカ(つまり唐辛子)を使用した辛いチョリソーが作られるようになります。日本にはスペインからではなく、メキシコの唐辛子輸入とともにこの「中南米版のチョリソー」入ってきたため、「チョリソー=赤くて辛いソーセージ」というイメージができあがったのです。
チョリソーの特徴
■赤い色をしていることが多い
チョリソーによっては、大量のパプリカを使う場合があります。
そのため、赤いチョリソーを口にする頻度も少なくないです。
■日本では辛いチョリソーを口にする頻度が多い
チョリソーと聞いて、辛いソーセージとイメージする方も多いのではないでしょうか?
日本はメキシコから、チョリソーが伝わっています。
スペインと違いメキシコでは、唐辛子を使った辛いタイプが多いです。
そのため日本では、チョリソーは辛いソーセージというイメージが定着しています。
■さまざまな料理に用いられる
パンに挟んで食べたり、パスタなどにも用いられています。
イタリアンには必須な食材です。
ソーセージとは
“腸詰め”のこと。一般的には、塩漬けされた肉を挽き、これを香辛料等によって味付けして腸に詰め、乾燥、または燻製することによって作られます。
ソーセージの語源は諸説ありますが、salsus(ラテン語で「塩漬けされた」の意)が語源だという説が有力なようです。
ウィンナーとは
ソーセージの中の一種。つまりは「ウィーン風」という意味。正式には「ウィンナーソーセージ」と呼ぶそうです。
ウィンナーはソーセージの一種なんです
ソーセージにはこんな種類などがあります。
- ウィンナーソーセージ ─ ケーシング(動物の腸、なかには人工のものも)には、羊の腸が使用され、太さが20ミリ未満のもの。
- フランクフルトソーセージ ─ 豚の腸が使用されており、太さが20ミリ~36ミリのもの。
- ボロニアソーセージ ─ 牛の腸が使用され、太さが36ミリ以上のもの。
- レバーソーセージ ─ 原料臓器類として家畜、家きん又は家兎の肝臓のみが使用され、原料に占める重量の割合が50%未満のもの。
チョリソとは
細かく刻んだ豚肉に塩を混ぜ、ニンニクやパプリカなどの香辛料を加えて腸に詰め、干して作る。パプリカをたっぷり使うため、赤い色をしていることが多い。
また、辛さに応じてピカンテ(picante)またはドゥルセ(dulce)に分類される。多くの場合は豚肉が用いられるが、ごく一部に牛肉・鶏肉・羊肉で作られたものもある。
「チョリソー」と「ウインナー」の違い
「チョリソー」も「ウインナー」も同じく羊などの腸に肉を詰めたソーセージの一種になります。
そのうえで、使用されている肉の加工工程に違いがあります。
「チョリソー」の場合は、肉は細かく刻まれ、そこに唐辛子などで味付けを行います。
一方、「ウインナー」の場合は、肉はミンチにされ、そこに塩などで味付けを行います。
このように、使用される肉の加工方法に明確な違いがあります。
また、一般的に唐辛子などを使用していることから、「ウインナー」に比べ、「チョリソー」の方が辛くピリピリとした味を楽しむことができます。