Web Analytics Made Easy - Statcounter
View My Stats

japan-eat’s blog

食に関する事や飲食店の運営に関する内容を記載してます。

農家はブランディングが一番収入アップに効果

ものが溢れており、安価な商品が海外からも入って来ている世の中では、高くても買いたいという消費者心理を呼び起こすことが重要になっています。

 

 

農家にブランディングが重要というのはなぜか?

農家とそれ以外の商売の場合では決定的に違うことがあります。それは、市場に出荷することで作れば売れるということです。

無農薬など規格外の生産方法にこだわる場合は別

最近ではオーガニック食品には買い手がつきやすいので、立地の悪い飲食店などに比べると売り場は用意しやすいところには強みがあります。

ただし、問題になってくるのは、価格をコントロールすることができない点です。

そのため、需要に対して、供給過多になるような農産物を作ると、経費を下回る単価で買い叩かれることもあります。また、品質は、その生産地単位で見られるため、個別で品質を見られづらい点にあります。この仕組みを逆手にとって、品質よりも生産性をとる農家も多く、品質を求める農家にとっては市場を利用することは、モチベーションが上げづらいというのも弱みの一つになるでしょう。

市場で単価を上げるためには

指名買(注文商品)として流通させることが一番です。
市場のイメージとしては、買参人がせりをして購入するイメージがありますが、それとは別枠に、良い商品と見なされている農産物に関しては、注文で売買されています。この枠に入れば、単価が安定的になり、しかも大きく上がります。

つまり、この環境の中では、他と一緒に見られることが所得が上がらない最大の要因になっており、ブランディングこそが収入を大きく上げるキーファクターになることがわかります。

 

農業・農家のブランディングの重要性

農作物の消費者の多くは、価格重視で値段の安いものを求める傾向があります。そのため、農作物を低価格で販売する企業や農家が多く、低価格帯で勝負するとどうしても価格競争に巻き込まれてしまいます。
低価格で利益を出すためには多くの農作物を生産・販売しなければなりませんが、規模の小さい企業や農家では大企業や大規模農家の大量生産には太刀打ちできません。

そこで、価格より品質を優先する客層をターゲットにし、ブランディングを行うことにより高品質高価格帯の農作物で、一定数のファン層を確保することができ、大量生産をせずに少ない販売数でも利益を出すことが可能です。特に、知名度の低い企業や規模の小さい農家では、競合企業と戦うためにはブランディングが重要といえるでしょう。

 

農業のブランディングにおける3つのメリット

農産物のブランディングには、価格競争に巻き込まれにくくなるだけでなく、他にも以下のメリットがあります。

  • ・競合との差別化ができる

  • ・逆営業をかけられる

  • ・後継者が見つかりやすくなる

ブランディングがなぜ重要視されているのか理解し、ブランディングへの取り組みのモチベーションを高めましょう。

 

ブランディングを優先すべき理由

小規模農家の新たな収入源として、6次産業化が持て囃された時期がありましたが、今はどうなんでしょうか?

流通(集客)

6次産業化を行うということは、農産物を商品に変換するということです。
価格決定権を手にすることができる代わり、流通をゼロから構築する必要があります。もちろん、その地域で推奨されているようなジャムなどのありふれた加工品では商品化する意味がありませんので、独自の開発をする必要があります。

生産性

6次産業化の方法としては、加工を内製化する方法と外注化する方法があります。
食べ物であれば、家で作ったものを売ることは法律上できませんので、加工用に新たな水回りが完備されている作業場を作る必要がありますし、加工に必要な道具を揃える必要があります。
初期投資が必ず必要な上、それを行って、どの程度の価格の商品を開発できるか、そしてどの程度生産できるかです。

単純に考えて

作業が増えます。生産量を増やして収益を上げる方法と作業を増やして商品を増やす方法ではどちらが良いかと考えると、小規模農家の場合は、確実に前者です。

もちろん、加工品を作り、独自ブランドの商品を売り出して、ブランディングのツールにする方法は否定しませんが、素材のブランドが確立していない段階で加工品に着手しても、他の加工品との違いが明確になりませんので、優先する順番としては、ブランディングが最優先になります。

 

そもそもブランディングって何?

SNSを見ていると、「綺麗な服をきて、俺の年収は数億で、こんないい車を乗っているぜ!!」みたいな情報を出している人がいます。

これは、お金を楽して稼ぎたい人に対するブランディングの方法ではありますが、ブランディングができているのかは全く別のお話です。

ブランディングとはあやふやな言葉ではありますが、
要は、
「〇〇といったら品質が高い」
「〇〇はよそとは違った生産方法を行っている」
「やっぱり、△△の中では、〇〇が一番だろう」
というような共通イメージを多くの人に持たせることを言います。

ブランディングの手法には様々な方法

高級ブランド(ハイブランド)のアパレルメーカーの場合は、希少性を維持するために、在庫をアウトレット商品では販売せず、廃棄をしていました。
これが批判の対象になり、現在は方針転換を強いられていますが、これも高級であり、品質が優れたものであるブランドイメージを維持するためのブランディングの手法だったわけです。

 

農業のブランディングで押さえるべき項目

ブランディングの前にまずは何を押さえておくべきなのか知っておくことが大事です。
ここでは、ブランディングで押さえておくべき項目を紹介します

品質保証

品質にこだわる客層をターゲットにするには、品質を保証する名称やマークをつけましょう。農作物への信頼度を高めるために、客観的に品質を判断する機関から評価をもらうと効果的です。例えば、有機JASマークなど客観的な品質基準の基で承認された印をつけることで、消費者は安心して購入することができます。客観的な意見は購入決断のヒントになりやすいので、品質を保証してくれる機関に登録をしましょう。

地域性

どこの産地で取れたものなのか確認する消費者は多いため、産地は記載した方が良いでしょう。
特に、特定の地域や気候でしか生産できないものや伝統的なものは、消費者の興味を引きやすくなります。美味しさも重要ですが、産地を強調して多くの消費者に手に取ってもらえるようにしましょう。

パッケージ

消費者に気持ちよく手に取ってもらえるように、パッケージにもこだわりましょう。ブランディングでは良い農作物を作るだけでなく、良い状態で消費者に届けることが重要です。
農作物が美味しく見えるように水洗いをしたり、形が変形しないように丁寧にラッピングしたりと、農作物の状態を良好に保ちましょう。また、生産者の方がどんな方なのかわかるようにするのも一つの方法です。

 

農業のブランディングのポイントとは?

ブランディングをする際、どんなところに注意すればいいのでしょうか?

農作物の魅力をアピールする

農作物の品質を重視する消費者をターゲットにするので、価格以外の点でアピールする必要があります。

例えば、安全性(有機栽培をしているなど)や希少性(特定の地域でしか栽培できないなど)、適地適作(文化的に伝統として受け継がれているなど)を売り文句にすることで、消費者は安心して農作物を購入でき、生産者は農作物に対して消費者の注目を集めることが可能です。
ブランディングにおいて消費者に認知されることが重要なので、農作物の魅力を前面に出して、他の農作物との差別化を図りましょう。

消費者目線でPRする

消費者目線で農作物をPRして消費者に購入してもらうことが、ブランディングにおいて重要です。消費者から高評価をもらい多くの人から信用を勝ち取らなければ、農作物の価値は高まりません。
消費者に利用してもらわなければ評価をもらうことができないので、購買率を高めるために、消費者が購入したくなるようにPRすることが求められます。

PR方法

動画を活用すると効果的に伝えることができます。実際のレシピをわかりやすく開設したり、生産者の声などを多く伝えることができるため、消費者にとってのメリットも付加させることができます。

また、動画までの導線としてはパッケージを印刷するときにQRコードを印刷するなど、追加の費用を抑えることができ、動画についても簡単なものでスマートフォン一つあれば撮影から編集、アップロードできるため、比較的簡単に導入することができます。

流通チャネルを広げる

ブランディングをするには、多くの消費者の手に渡るように流通チャネルを広げましょう。直売所や道の駅、スーパーなど直接消費者に販売するだけでなく、オンラインで全国の消費者に販売できる体制にすることがポイントです。消費者はWebサイトを通して、農作物のこだわりや魅力などの情報を得た上で購入するか検討できるので、無駄な買い物を防ぐことができます。

一方、生産者はニーズが一致した消費者に販売できるので、高評価を得やすくなります。SNSで拡散しコミュニティを形成すれば、ファン層の獲得につながるので、インターネットを使った流通チャネルを中心に広げていきましょう。

スポンサーリンク