ブランド牛って一頭買いしたらいくら位なんだろう?
あなたもこんなことを考えたこと、ありませんか?
果たしてあの大きな牛から、私達が日ごろ食べている部位がどれくらい取れるのか?
なぜブランド牛と言われるのか?
日本各地域で飼育されている食肉牛。各地域の牛に関係している団体(各推進団体)が、ある一定の基準を定め、それに合格したものだけが「ブランド牛」を名乗ることができます。
「全国共通の決められた定義はないけど、各地域で厳しい基準をクリアしなければ、ブランド牛と呼ぶことはできない」
このことから、ブランド牛は厳選された牛ということがよく判りますね。
1. 品種
2. 性別
3. 飼育場所
4. 枝肉の格付け(歩留まり等級・肉質等級)
5. 飼育方法
以上のような基準があります。
例えば品種が一緒でも、飼育方法や性別が違う場合、その地域(銘柄)の品質基準をクリアしていないとみなされ、ブランド牛として出荷することは許されません。
どんな牛肉を買えばいいのか迷うとき、国産牛や外国産牛よりも少々お高いですが、一定の品質基準をクリアしているブランド牛を選ぶのも、選択肢の一つだといえます。
牛の重さは?
牛一頭の重さは、約700kg~800kgです。キメが細かい雌牛と、大柄の去勢牛がいます。
一頭からとれる肉量(お肉と内臓合わせて)は、約400kg~500kgで、残りの約300kgは骨や皮、血液となっています。参考までに軽自動車は車種にもよりますが約700kg。牛一頭の重さは軽自動車一台分と考えると、かなりの重量であることが想像つきますね。
ブランド牛って一頭おいくら?
和牛一頭の2021年現在の相場は、約170万円以上。
これは黒毛和種(700kgの場合)の平均的な価格で、雌牛と去勢牛では若干値段が違っています。一般的には雌牛の方が価格は高くなっています。ブランド牛の中でも特に有名な神戸牛や松阪牛となると、500万円以上の値がつくこともあります。
過去に松坂牛一頭が競り市にて5000万円で落札されたことがあり、ひとくちにブランド牛といっても銘柄で随分値段が違うのがわかりますね。しかし、一頭5000万円とはびっくりするお値段です。笑笑
相場は170万円と少し高いイメージがありますが、生産者さんの苦労を考えると一概に高いとは言えません。
牛一頭から取れる主な部位の量は?
約700kgの牛一頭から約300kgのお肉がとれます。こちらは思ったよりも少ないですね。
では、部位ごとにどれくらい取れるのか。
基本部位
部位 | 部位の肉量(約) |
ヒレ | 3㎏ |
サーロイン | 10㎏ |
リブロース | 10㎏ |
肩ロース | 18㎏ |
ランプ | 5㎏ |
イチボ | 2㎏ |
マエバラ | 15㎏ |
ナカバラ | 30㎏ |
ソトバラ | 30㎏ |
ウデ | 10㎏ |
マル | 10㎏ |
内モモ | 10㎏ |
外モモ | 10㎏ |
スネ | 10㎏ |
基本部位の中で、バラの肉量が最も多くなっています。
希少部位
部位 | 部位の肉量(約) |
カブリ | 1㎏ |
サガリ | 1㎏ |
ハラミ | 1㎏ |
テール | 1.5㎏ |
三角バラ | 1㎏ |
カイノミ | 1㎏ |
タン | 1㎏ |
フランク | 1㎏ |
みすじ | 1㎏ |
ザブトン | 1㎏ |
トモサンカク | 1㎏ |
イチボ先 | 1㎏ |
一頭の牛から、基本部位や希少部位の他に内臓が約150kgとれます。
(※あくまでも平均の肉量です。牛の重さで多少の誤差があります。)
ブランド牛が高い理由
・ブランド牛が飼育されるのは限定地域に限られている
・血統の牛であること
・ブランド牛になるための厳しい肉質条件がある
以上のように付加価値をつけることで、ブランド牛の数は限られてきます。数が少なくなることで希少価値があがり、値段が高くなります。
実は、上質な肉質にするためには、牛にストレスを与えないことが一番大事だと言われています。牛に適した自然環境は勿論ですが、生産者は牛にストレスを与えないために、厳密な管理に基づき丹精込めて育牛をしています。
生産者の育牛の一例
1. 牛のために住環境を整えている(床に敷くおがくずを定期的に取り換える)
2. 与える飼料にこだわりがある
3. 牛にマッサージを行う
4. 牛舎は個室になっている
5. ビールを飲ませることがある
6. 暑い時期は扇風機や散水を行うことがある
7. 飼育年数が長い(900日以上飼育される牛もある)
8. 安心安全を守るために、導入から出荷までのデータを管理している
以上が生産者の育牛の一例となります。長い年月をかけて愛情持って育てられた牛たちは、良質な肉牛となって消費者へと届けられます。(日本の一般的な育牛期間は約2年前後です。長い場合3年以上育てる地域もあります)
牛一頭の平均相場は約170万円。長年育てるためには、それなりにコストがかかります(飼料代や維持費など)。それを考慮すると「約170万円」という値段が、一概に高いとは言えないことがわかりますね。
ただ、厳選されたブランド牛となる平均値より何倍も跳ね上がります。
その味と食感は、世界的にも評価されているのも納得のクオリティです。
様
無茶苦茶美味しそうですね!
鉄板焼いいですね!意外と釜焼きもいいですよ!(余分な油を落としてくれます!)