タンとは、ご存知の通り牛の舌。タンパク質・鉄分・ビタミンBが多く含まれており、脂肪分は少なめの部位です。ヘルシーな印象がありますが、意外とカロリーは高めなので要注意。一頭から約 1~1.5kgほどしか取れないため、焼肉などでは定番ですが、希少部位と言えるでしょう。
鮮度が良い物に関してはお刺身で、定番はやはり焼肉やしゃぶしゃぶとして薄切りで、食すことが多いです。
定番の薄さは1mm以下の薄切り、1mm~2mm程度ですが、上質なお肉であれば厚切りの5mm~6mm、ステーキ用として10mm~12mmで食すと牛タンの肉質や風味をより感じることができるのでおススメです。
4つの部位で特徴!
牛タンは、以下の 4つの部位に分けて呼ばれます。
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タン元(タン芯 / 芯タン / タンカルビ、とも)
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タン中
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タン先
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タン下
ざっくりとは、舌の根本に近く、あまり動かさない部位のほうが柔らかく脂が乗っていて、美味で高級!ということになります。
焼肉屋さんでは、以下のような感じになります。
タン元=特上タン
タン元は牛の舌の付け根の部分です。
あまり動かすことがない部位なので、牛タンのなかでもとても柔らかく脂がのっています。
そのため霜降り牛タンと呼ばれることもあり、特上タンとして扱われることが多い部位です。
タン中(のタン元に近いほう)=上タン
タン元とタン先の間にある部位をタン中と呼びます。
適度に柔らかく脂がのっているのが特徴で、焼肉屋では並タン、上タンとして扱われることが多いです。
タン中(のタン先に近いほう)=並タン
タン先
タン先は牛の舌の先の部分です。
牛タンの中でも一番動かす部位なので、とても固くまた臭みが強いです。
なので焼肉にするよりも、タンシチューなどの煮込み料理で使われることが多いです。
多くの焼肉店では賄いなどに使われます。
タン先まで来るとかなり硬めの肉質になるため、焼肉で食べる場合は小さめに切って噛みしめるような食感を愉しんだり、タンシチューなど煮込んで柔らかくするのが一般的です。
タン下
舌の下側に当たる部位で筋ばっているため、焼肉屋さんなどでは一般的には提供されていません。
国産牛タンと外国産牛タンの違いは?
国産牛肉は黒毛和牛と交雑種(乳牛と肉用牛をかけあわせたもの)、ホルスタインがあります。スーパーのラベルで国産牛と表記されているものはほぼ交雑種とホルスタインで、和牛と表記されているものは黒毛和牛のことを指します。
元々希少部位である牛タンですが人気の部位ということから国産牛や黒毛和牛の牛タンは入手困難が続いており焼肉屋で提供されているものは、ほとんどが外国産の牛タンです。外国産で多く見られる産地は、アメリカ・オーストラリア・メキシコの三か国です。
国産と外国産の牛タンの大まかな違いは、国産の牛タンの方が脂がのっていて肉質が柔らかく、濃厚な味わいがあります。
「タン」の美味しい食べ方
やっぱり、タン塩が一番!
新鮮な牛タンをお刺身で
タンをこれでもかと堪能したければ、贅沢に牛タンステーキで!
超極厚牛タンの低温調理!
牛タンシチューもおススメ!
牛タンのカロリーは意外と高い?
アメリカ産の牛タンだとどうか
豚タンはどう?
ダイエット中に焼き肉のタン塩(ネギたれ)はNG?
牛タン定食はダイエット向きか
牛タンの糖質は低めですが、牛タンや汁物の塩味で糖質の多いご飯をたくさん食べてしまいがちです。糖質は摂り過ぎると、血糖値が急上昇しインスリン(血糖値を下げるホルモン)が分泌されます。インスリンには摂り過ぎた糖質を脂肪として体内に蓄積する働きもあるのです。
もしダイエット中に牛タン定食を食べたくなった場合は、牛タンとご飯の量を控えめにするとよいでしょう。
糖質制限中に牛タンを食べる際の注意点
外食する際は、少量のご飯を注文したり、メニューにない場合は少なく盛ってもらえないか、声掛けしてみるのもよいかもしれません。
またサラダなど野菜が注文出来るお店でしたらご飯を減らした分、野菜でボリュームアップしてみるのもよいですね。
牛タンの栄養素
脂質の摂り過ぎは肥満の原因となりますが、適度に摂ることは健康のためにも大切と言えるでしょう。
さらに、牛タンはタウリンという栄養素を多く含んでいます。タウリンは、コレステロールの吸収を抑える働きなどさまざまな効果があります。