いちごと言えば野菜か果物か?という問題がよく出されますが、答えは「野菜」です。今や常識とも言えるようになってきました。
子供から大人まで大人気のいちごは、日本では江戸時代末期から食べられていたと言われており、今では約300種もの品種があります。そして、いちごは世界各国で食べられていますが、生で食べる消費量は日本が世界一です。
- いちご(苺)は野菜
- いちごが日本で食べられるようになったのはいつ
- イチゴの栄養
- ショートケーキの日
- いちご表面のつぶつぶは種じゃない?
- いちごは野菜なの?
- いちごの花言葉
- 白いいちごはなぜ白い?
- いちごを買ったあと、置いておけばもっと甘くなる?
- 意外と知らない?いちごの洗い方
- いちごに含まれる栄養
いちご(苺)は野菜
甘くて美味しいフルーツとして人気のあるバラ科オランダイチゴ属の植物のイチゴは、実は野菜の仲間です。「野菜とは草本性の植物」という意味で、いちごはスイカやメロンと同様に苗を植えて1年で収穫することから一般的な野菜と同じ草本性として分類されています。
いちご(苺)はハウス栽培が盛んで、夏の一時期を除いてほぼ一年中出回っていますが、春から初夏にかけてが本来の旬です。四季成りのいちご(苺)の品種もあるため、最近では家庭菜園でもいちご(苺)を通年楽しめるようになってきました。
いちごが日本で食べられるようになったのはいつ
イチゴの栄養
水溶性食物繊維の一種であるペクチンに富み、腸内環境を改善して便秘の解消につながります。
また、虫歯予防に役立つとされるキシリトール、抗酸化作用を発揮するフラボノイドなども含まれています。
ショートケーキの日
カレンダーを見ると22日の1週間前が15日。15(イチ・ゴ)が上に載っている22が、ショートケーキを連想させることからショートケーキの日、というわけです。
いちご表面のつぶつぶは種じゃない?
いちごの表面にあるツブツブは種ではなく、ひとつひとつが果実なんです。それぞれのツブツブの中に種が入っています。
一粒のいちごは、200個から300個の果実が集まった「集合果」。私たちが果実だと思って食べている甘い部分は、実際は茎の先端の花床(かしょう)が膨らんだもので「偽果(ぎか)」と呼ばれます。
いちごは野菜なの?
園芸学では、木の実は果物、草の実は野菜と分類されるため、草本性であるいちごは“野菜”に分類されます。
ただし、実際は果物と同じように食べられていることから「果実的野菜」とも呼ばれています。
いちごの花言葉
白いいちごはなぜ白い?
しかし、白イチゴは遺伝的な要因でアントシアニンを合成できない、またはしにくいため、赤くならずに白いまま熟すのです。いちごが白いと甘くなさそうと感じるかもしれませんが、赤いいちごと同じくらい甘くて美味しいいちごです
いちごを買ったあと、置いておけばもっと甘くなる?
摘み取るまではどんどん糖分が蓄えられるため糖度は増していきますが、摘み取ったあとは赤く色づいていくことはあっても追熟はしません。
意外と知らない?いちごの洗い方
また、いちごを水に漬けておくとビタミンCなどの栄養素が流れ出てしまうので、洗い流す程度にサッと洗いましょう。
食べる直前に洗うことで栄養や美味しさを逃すことなく食べることができます。
いちごに含まれる栄養
・美肌効果や風邪予防にも!ビタミンC
ビタミンCはコラーゲンの合成にかかわるビタミンで、ストレスから体を守る働きをします。活性酸素を消去する抗酸化作用があり、動脈硬化の予防にも効果があります。
また、皮膚のシミやしわを防ぎ、傷や炎症の治りをよくする効果もあります。
さらに、粘膜を強くして健康に保つ効果があることから風邪予防の効果も期待できます。水溶性のビタミンで熱に弱い性質があるので、生で食べるとより効果的に摂取できます。
・貧血予防に効果的!葉酸
ビタミンB群の一種である葉酸は赤血球を作り、食べたものをエネルギーに変えるのを助ける役割があります。
また、DNAを正常に作る材料にもなります。特に妊婦さんは赤ちゃんの成長に必要な栄養素なので、積極的に摂取する必要があります。
・血糖値の上昇を防ぐ!ペクチン
いちごには食物繊維の一種であるペクチンも豊富に含まれています。
血糖値の急な上昇を防ぎ、コレステロール値を下げる働きがあります。
また、腸内環境を整えて生活習慣病の予防、改善にも効果が期待できます。
・目の健康維持に効果的!アントシアニン
ポリフェノールの一種で強い抗酸化作用があります。
青紫色の色素の成分で、ブルーベリーやなす、紫キャベツ、黒豆、赤ワインなどにも含まれています。光の刺激を目から脳に伝えるロドプシンの合成を促す働きがあり、目が疲れる・ぼやけるといった症状を予防、改善する効果が期待できます。
・虫歯予防に効果的!キシリトール
キシリトールは糖アルコールの一種で、砂糖と同じくらいの甘さがありますがカロリーが低いことが特徴です。
キシリトールは虫歯菌に取り入れられても酸を発生しないという特徴があり、唾液の分泌を促す効果や歯の再石灰化を促進する効果も。
さらに、虫歯の原因になるミュータンス菌の増殖を防ぐ効果もあり、虫歯予防に効果が期待できます。
いちごの他にもラズベリーやレタス、ほうれん草などに含まれています。また、工業的に作られたキシリトールはガムなどの甘味料としても使用されています。