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japan-eat’s blog

食に関する事や飲食店の運営に関する内容を記載してます。

明太子は添加物だらけでヤバいの?

ご飯やお酒のお供として大人気の明太子。しかし、中には「明太子は添加物たっぷりな食べ物」と思っている人も多いのではないでしょうか。

結論から言うと、明太子には添加物が使用されていますが、
安全な分量の範囲内で使われているので、安心して食べて大丈夫です。
…とはいえ、どんな添加物が使用されていて、どんな危険性があるか?知りたいですよね?

 

明太子ってどんな食材?

明太子とはどんな食べ物なのでしょうか?簡単に説明しておきます。

スケトウダラの卵

明太子とはタラ科の魚「スケトウダラ」の卵です。スケトウダラの卵は海で水揚げされた後すぐに冷凍され、そのまま水揚げされます。冷凍された卵を、唐辛子や塩などを含む特殊な液体で漬け込んだものが、明太子になります。
卵だけをそのまま冷凍したのでは、保存期間があまり長くはありませんが、塩や唐辛子などに漬け込むことによって、長期間の冷凍保存が出来るようになります。明太子とは、スケトウダラの卵の保存食品だったのです。

たらことの違いは?

明太子とよく似たもので「たらこ」があります。殆ど見た目は一緒ですが色が違います。明太子は唐辛子で漬けてあるので真っ赤な色をしています。
一方のたらこは「薄いピンク色」をしているのです。実は、たらこは、明太子になる前のスケトウダラの卵そのものを言います。
たらこを唐辛子で漬けこんだものが「明太子」です。そのため、たらこは明太子と比べて長期的な保存がしにくい食べ物なのです。

 

明太子で食中毒になる可能性がある?

保存しやすく加工された明太子でも、食べると食中毒になることはあるのでしょうか?

ないとは言えない

唐辛子には殺菌作用があるため、明太子で細菌やウイルスは繁殖しにくくなっています。しかし、絶対に明太子の中で雑菌が繁殖しないのか?というとそんなことはありません。しかも、冷蔵庫に入れておいても増殖を続ける細菌がいる可能性もあるのです。
明太子に稀にいるとされる細菌で一番怖いのは「リステリア菌」です。健康な人が摂取しても軽い下痢などで終わることが多いですが、赤ちゃんや高齢者などの免疫が弱い人が取り入れてしまうと、髄膜炎や敗血症などの命に係わる症状が現れることがあるのです。
なので、免疫力が弱い人が明太子を食べる時は、加熱してから食べると安心でしょう。

 

腐敗が進むと注意

明太子は比較的保存がしやすい食べ物ですが、魚の卵なのでデリケートな食材です。腐敗が一気に進み始めると、リステリア菌などの細菌が一気に増殖し始めます。腐敗が進んだ明太子は絶対に口にしない方がいいでしょう。

腐っているサイン

では、明太子が腐ってしまうとどんな症状が出てくるのでしょうか?腐っているサインはこちらです。

  • 表面に白いネバネバの膜が出てくる
  • 箸で切ると、糸を引いている
  • 魚の卵の匂いが強烈になってくる

こんな感じの症状が明太子に現れた場合は腐っているサインなので、食べないようにするのがいいでしょう。明太子は冷凍保存をすると2か月程度日持ちしますが、常温で保存していると数時間で腐ってしまうこともあるので、絶対に常温で長期間保管しないことが必須です。

 

明太子に使われている主な添加物について

  • 亜硝酸Na
  • ビタミンC
  • ナイアシン
  • タール
  • ソルビット・ソルビトール

についての安全性を見ていきましょう。

亜硝酸Na

亜硝酸Naは、明太子の鮮やかな赤色を生み出す発色剤です。
また、ボツリヌス菌など食中毒の原因となる菌の繁殖を抑える効果もあります。
ボツリヌス中毒は、適切な治療が受けられないと死亡率が20〜30%ほどもある危険な食中毒です。

亜硝酸Naは、そういった危険からも守ってくれる添加物なのです。
しかし亜硝酸Naは、アミンという物質と化学反応を起こすと、
発ガン性物質であるニトロソアミンの生成に関与する可能性も指摘されています。

「発がんリスクとの間に関連がない」とはいえ、取り過ぎは避けたいところ。
どれぐらいなら摂取していいのか、気になるところですよね。

■ 1日どれぐらい明太子を食べていいの? ■

亜硝酸ナトリウムのADI(生涯、毎日摂取し続けても大丈夫と定められた量)を元に、1日にどれぐらい明太子を食べてよいのかを考えてみましょう。

亜硝酸ナトリウムのADIは0.06mg/kgなので、

体重が50kgの人であれば、3mg(0.003g)の亜硝酸ナトリウムを毎日取り続けても大丈夫という計算になります。

 

明太子1本(約50g)には、0.00025g以下の亜硝酸ナトリウムしか使用されていないということになります。
(実際は、最大量まで入れるとは考えにくいので、さらに低い数値になると予想されます)

つまり、明太子に使用されている亜硝酸ナトリウムは、

「50kgの人が、毎日8本の明太子を一生食べ続けても安全な量」

ということになります。

酸化防止剤(ビタミンC)

酸化防止剤(ビタミンC)は、明太子の酸化を防ぐ保存料です。
また、抗酸化作用があり、健康にも良いとされています。

ビタミンCの取り過ぎによる影響は?

ビタミンCは水に溶けて尿中に排出されるので、体の中には蓄積しません。
(栄養ドリンクなどを飲んだあとに、黄色い尿になって排出されるのと同じですね)
明太子に使われているビタミンCの量は、少量なので、気にする必要はありません。

ナイアシン

ナイアシンは、明太子の風味を良くするために使用される添加物です。
ビタミンB群の一種で、うま味成分の生成を促す効果があります。

ナイアシンの取り過ぎによる影響は?

ナイアシンは水に溶けて尿中に排出されるので、体の中には蓄積しません。
(ビタミンCと同様)
大量摂取したことによる健康被害も報告されていないので、安心ですね。

タール(赤3、赤102、黄5)

タール系色素は、明太子の色を良くするために使用される添加物です。
色の種類によっては、過剰摂取すると発ガン性やアレルギーのリスクがあるという指摘もされています。

現在、日本で使用が認められているのは、以下の12種類。

  • 赤色2号
  • 赤色3号
  • 赤色40号
  • 赤色102号
  • 赤色104号
  • 赤色105号
  • 赤色106号
  • 黄色4号
  • 黄色5号
  • 緑色3号
  • 青色1号
  • 青色2号

明太子に使われているタール系色素には、赤3、赤102、黄5の3種類です。
なお、赤色3号、赤色102号に関しては、アメリカやドイツなどの国では使用が認められていないので注意が必要ですね。

タール系色素を摂取したくない方は

タール系色素の使用が気になる方は、無着色の明太子を購入するようにしましょう。
多くの明太子メーカーでは、「無着色」の明太子を売っています。

ソルビトール(ソルビット)

ソルビット(ソルビトール)は、リンゴやプルーンなどにも含まれている糖の仲間です。

ソルビトールには、

  • 甘味料として甘みをつける
  • 水分を保持する
  • 味を染み込ませやすくする
  • 微生物の増殖を抑える

という効果があります。

ソルビトールの取り過ぎによる影響は?

明太子の保存性を高めるために使用される添加物です。
ソルビトールは、通常の量で摂取しても安全です。
ただし、過剰摂取すると下痢や腹痛などの症状を引き起こす可能性があります。
とはいえ、明太子に使用されているソルビトールの量は少量なので、そこまで気にする必要はありません。

 

添加物がたっぷりな明太子があるって本当?

明太子に入っている添加物を、過剰に恐れる必要はありませんが、できれば添加物を取り入れる量は減らしたいですよね。特に「添加物がたくさん使われている明太子」は避けたいところ。

それは、スーパーなどで売られている安物の明太子」安い明太子は、ガム子と呼ばれる段階の卵が使われていることが多いです。

ガム子は未熟な卵のことで、皮が厚くねっとりとした食感で、色も見た目も「美味しそう」とは言えません。
そのため、ガム子の明太子の悪い見た目(色や形)をカバーするために、多くの添加物を使っていることがあります。

安い明太子を買うことで、普段より多く添加物を摂取してしまっているかも。。。

その点、有名メーカーの明太子は、見た目も味も優れた「真子」の状態の明太子を利用しているため、添加物の量も少なく安心して美味しい明太子を味わえます。
添加物が気になる方は、信頼できる有名メーカーの明太子を選ぶようにしましょう。

 

「無着色明太子」なら、添加物は入ってない?

「無着色明太子は添加物が入ってないから安心」と思っている人も多いですが、
実は、無着色明太子にも添加物は入っています。

無添加と無着色の違い
無添加:添加物を使用していない無着色:タール系色素(赤色3号・赤色103号・黄色5号など)を使用していない
無着色明太子に入っていないのは「タール系色素(赤色3号・赤色103号・黄色5号)」です。
そのため、その他の発色剤(亜硝酸Na)や酸化防止剤(ビタミンC)などの添加物は使われています。

色の有無が違うだけで、「無着色明太子=添加物が0になっているわけではない」ということは覚えておきましょう。

 

 

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