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japan-eat’s blog

食に関する事や飲食店の運営に関する内容を記載してます。

果物は肥満・メタボに良いのか悪いのか?

糖との激しい戦いが繰り広げられる中、多くの人が頭を悩ませているのが「糖分の多い果物の扱い方」についてではないでしょうか。
運動好きにとって果物は頼りにある間食であり、外出のときに手軽に携帯もでき、長い距離を走っている最中にも食べられることも魅力ではないでしょうか。

 

つい食べ過ぎてカロリー・糖分過多で太る

果物を乾燥、もしくは加工を施したドライフルーツですが、生の果物に比べて水分量が少なく、質量が小さくなるため、いくらでも口に入れてしまいがちです。
つい食べ過ぎてしまわないよう量には気を付けましょう。また果物の糖質は血糖値が上昇しにくい果糖であるため、糖尿病になる心配はさほどありませんが、加工の工程によっては糖質が高くなります。

果物の種類により砂糖漬けの加工方法や、油で揚げることで油分が加えられることもありますので、カロリーと共に糖質過多にならないよう注意が必要です。

また、水分が少ないといった特徴があるので、咀嚼回数を増やして消化しやすくし、またそれによって満腹中枢を満たして食べ過ぎを避けるということを意識すると良いでしょう。

下痢や腹痛を引き起こす

ビタミンCの減少と反対に、ドライフルーツの状態になって増えるのは食物繊維です。ドライフルーツは腸内改善に必要な食物繊維を含んでいる点がとても大きなメリットではありますが、食べ過ぎると下痢や腹痛の原因になります。
便秘気味な人には腸内環境を整えるために毎日適量を食べると効果がありますが、量には注意が必要です。
 

無添加など商品によっては価格が高い

ドライフルーツのパッケージ表示をよく見ると、「漂白剤」「酸化防止剤」などの添加物の記載をよく目にすることがあります。
もちろん人体に影響がない範囲ではありますが、健康のために選んだドライフルーツですので、やはり気になる点です。
しかし加工方法や保存上の問題により、無添加や砂糖を加えていない商品は価格が高いというデメリットがあります。

 

日本人が食べる果物の量は足りていない

厚生労働省・農林水産省が作成した「食事バランスガイド」では、1日に野菜を350g、果物を200g摂取することが目標とされている。しかし、日本人は実際にはこれより少ない量しか食べていない。

「健康日本21(第2次)」では、果物の摂取量が1日100g未満の人を30%に減らすことを目標としているが、現状は日本人の60%以上で果物が不足しており、とくに20~40歳代で摂取量が少ないことが分かっている。

野菜と果物はがんの発症リスクを低下させることが、日本人を対象とした大規模調査でも明らかになっている。国立がん研究センターなどが実施している約20万人の日本人を対象とした調査で、野菜と果物を多く食べている人では、胃がんや肺がん、乳がんなどの発症リスクが低下することが分かったらしい。

 

認知機能の低下予防に野菜や果物が有効

毎日の食事で葉物野菜や、黄色や赤色の野菜、ベリー類、オレンジなどの果物を十分に食べている男性は、まったく食べない男性に比べ、齢をとってからの認知機能の低下が34%少ないことが、約2万8,000人の医療従事者を20年間にわたり追跡した研究で明らかになった。

果物や緑黄色野菜にはビタミンA(βカロテン)やビタミンC、カリウムなどのミネラル、ポリフェノールが多く含まれる。これらには抗酸化作用があり、動脈硬化を予防する効果があると考えられている。

果物に含まれる抗酸化物質は、活性酸素を取り除き、酸化の働きを抑える。活性酸素が大量に生成されると、動脈硬化・がん・老化・免疫機能の低下などを引き起こされるが、抗酸化物質には活性酸素の発生やその働きを抑制したり、取り除く作用がある。

果物に含まれる抗酸化物質として、カロテノイドやポリフェノールなどがある。果物や緑黄色野菜に含まれるβカロテンやリコピン、ブルーベリーなどに含まれるアントシアニン、大豆に含まれるイソフラボンやサポニンなどが注目されている。

 

ミカンやリンゴには脂質代謝を改善する成分が含まれる

たとえば、温州ミカンに含まれる「βクリプトキサンチン」には強力な抗酸化作用がある。ヘスペリジン研究会によると、温州ミカンなど柑橘類の果実の皮や袋に含まれる「へスペリジン」という成分には、中性脂肪を低下させたり、血液循環を改善するなどの作用がある。

また、フロリダ州立大学の研究によると、リンゴには「リンゴポリフェノール」や「ペクチン」が含まれていて、脂質代謝を改善し、炎症を抑える作用がある。160人を対象とした研究では、乾燥したリンゴを1日に75g、1年間摂取した女性では、摂取しなかった女性に比べ、悪玉のLDLコレステロールが23%減少し、体重も減少することが分かった。

果物は食物繊維の供給源にもなる。食物繊維は消化・吸収されることがなく、糖質の吸収をゆるやかにし、脂質やコレステロールなどの吸収を抑える。食物繊維が多いと、満腹感が得られやすくなり、食べすぎを防いで肥満予防にもつながる。

 

果物を食べても糖尿病リスクは上昇しない

日本人5万人を5年間追跡した「JPHC研究」で、果物を多く食べる人では、2型糖尿病のリスクが上昇しないことが分かったそうです。

野菜と果物を十分に食べている人では2型糖尿病の発症リスクが低下した。
野菜と果物に含まれる抗酸化ビタミンやカロテノイドなどが、血糖を下げるインスリンの感受性を高めていると考えられている。
果物を多く食べる人は、あまり食べない人と比べ、脳卒中や心筋梗塞の発症リスクが低下することも分かっている。

 

ただし食べ過ぎには注意が必要

一方で、果物には糖質もそこそこ含まれている。中ぐらいの温州ミカン(120g)には炭水化物が14.3g含まれていて、カロリーは54kcal。4個を食べると、コンビニのおにぎり1個のカロリーにほぼ等しい。

果物にはブドウ糖・果糖・ショ糖という糖質が含まれている。
糖質の組成は果物の種類によって異なるが、糖質は原則として「1g=4kcal」のエネルギー源になる。とくに最近の果物は甘いものが多い。果物に含まれる果糖が直接に血糖値を上げることはないが、肝臓での糖新生によりブドウ糖に変換される。
そのため、食べ過ぎると糖代謝の悪化や中性脂肪の増加につながるおそれもある。食べ過ぎには注意が必要。

果物に含まれる単糖類は、短時間でエネルギーになるため、夜よりも朝食・昼食時に摂ることが勧められる。また、シロップ漬けになっている缶詰の果物やドライフルーツはとくに糖質が多いので、なるべく控えた方が良い。フルーツジュースも果糖などを加えて甘くしたものがある。

イチゴ、キウイ、オレンジ、桃、ブルーベリーなどは、比較的エネルギーが少なめで食物繊維も多い。温州ミカン、柿、ブドウ、バナナなどは糖質が比較的多く含まれるので、食べ過ぎには注意が必要。

果物は、糖尿病リスクを減らし、がんや動脈硬化なども抑制してくれる強い味方だ。健康や美容にも役立つ。過度に敬遠することなく、上手にとりいれたいですね。

 

果物とお菓子に含まれる糖の違いとは?

しかしながら、それが果物の糖分とどのような関係があるのでしょう? イチゴやバナナなど果物の甘さと、炭酸ドリンクやグミキャンディの甘さに何か違いはあるのでしょうか?

どちらにも糖分が含まれていますが、それらが身体に与える影響は異なっています。それぞれの栄養面について見てみましょう。

たとえば炭酸ドリンク1缶には、約140kcalの糖分が含まれているだけになります。健康的なメリットは何もないと言っていいでしょう。果物にも糖分が含まれていますが、こちらには他にもビタミンAやC、葉酸、カリウムといったビタミン類やミネラルのほか、消化器系の健康によい食物繊維も含まれています。炎症を抑えて免疫力を高めてくれる抗酸化物質も含まれているものも多いことは、皆さんも周知のとおりです。

では、炭酸ドリンク1缶とバナナ1本を比べてみましょう。バナナ1本のカロリーは約80~95kcalの中に、筋肉の機能に重要なカリウム、天然の糖分のほか、糖の吸収を遅くする少量のタンパク質が含まれているので血糖値が急上昇することはありません。

 

 

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