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japan-eat’s blog

食に関する事や飲食店の運営に関する内容を記載してます。

果物?野菜?ゆず・柚子・ユズ

ゆずには、ビタミンCをはじめ、ミネラル類や有機酸、リモネン、β-カロテン、ヘスペリジン、ペクチンなど様々な有効成分が豊富に含まれており、これらの成分は多くの健康効果が期待されています。

 

ゆずの歴史

ゆずは中国揚子江上流域が原産地とされていて、日本には奈良時代もしくは飛鳥時代に渡来、当時は薬用などの用途で栽培されていたと古い記録に残されています。

その後、ほぼ日本全域で栽培されるようになり、現在では、日本全国の栽培量の約70%を高知県と徳島県が栽培しています。

 

ゆずの種類

ゆずの種類は、分類上10種類以上もあります。その中でも主に柚子と花柚子が有名です。 ゆずの呼び方も地方によっていろいろあります。

ゆず・ゆー・ゆのす・いず・ほんゆなどと呼ばれています。 耐寒力が強いが暑さに弱く温帯地方に適しています。又、病虫害の被害は比較的すくないのです。

葉は中くらいで、 果実は球形で平均110g内外、果皮は鮮黄色でむきやすく果面は非常に荒いです。室数は10前後で果心は大きく、 さじょうが充実しています。

果汁は多汁で酸味がはなはだ強く生食できないが非常に良い香りがあり料理用に供されます。 花油は耐寒力は柚子より少し劣っています。葉はやや小型で波状であります。果実は50g内外で、果皮は短黄色で厚く、 香りは柚子に似ています。

果面は粗野で果皮は短黄色で厚く、香りは柚子に似ています。果頂部には凹がある。 室数は9前後、果肉は柔軟で多汁、酸味が強いため柚子と同じように料理用に供されます。

秋には着色するが翌年まで樹上におくことができます。花柚と称するのは、花が純白で香りが高く料理用に供されるからです。

・本ゆず

日本各地に多くの系統があります。「木頭ゆず」は徳島県那賀町木頭地区で古くから栽培されていたゆずです。大玉で形が整っており、果皮の色や香りも良い高品質なゆずとして扱われます。「山根ゆず」は「早成(はやなり)ゆず」とも呼ばれ、実り始めが早いのが特徴です。木頭ゆずよりもやや小さめですが、玉揃いがよくトゲが小さいので扱いやすいゆずです。種なしの「多田錦」は、酸味が穏やかで甘味があるのが特徴です。サイズは小さめですが、トゲがなく扱いやすいゆずです。

・青ゆず

ゆずの若い実を緑色のうちに収穫したもので、夏に出回ります。キレのあるさわやかな酸味と香りが特徴です。

・花ゆず

「常柚(とこゆ)」「花柚(はなゆ)」などとも呼ばれます。サイズは小さめで皮が薄く、花の香りも良いのが特徴です。木は高くなりにくいので、庭木や鉢植えにも適しています。

・獅子ゆず

「鬼ゆず」とも呼ばれます。果実の形状からゆずの名がついていますが、分類上はブンタンの仲間であり別種です。果皮はごつごつとしていて、サイズは非常に大きくなり、1㎏近くになるものもあります。生食よりもジャムや砂糖漬けなどに加工して利用されます。

 

ゆずの香り成分とその効果

・ユズノン

ユズノンはゆずの黄色い皮の部分に含まれる香気成分です。ゆず特有の香りはユズノンによるものですが、ごくわずかな量しか含まれていません。

果皮の表面に見える小さな点(油胞)に多く含まれており、皮に傷をつけたり、皮をしぼるとゆずの香りが強くたちます。抗菌、殺虫、鎮痛作用などのほか、気分をリフレッシュしたり、集中力を高める効果やリラックス効果があります。血行を促進し、体を温める効果もあるといわれます。

・リモネン

リモネンは柑橘類には共通して含まれていますが、ゆずにはレモンよりも多くのリモネンが含まれています。リモネンは交感神経の働きを活性化させ、脂肪の分解を促進して内臓脂肪を減少させる働きがあるといわれています。

また食欲を抑える効果もあるといわれます。リモネンは皮膚に触れるとピリピリと刺激を感じたり、かゆくなることがあります。果皮に傷が入るとリモネンが流出するので、肌の弱い人は注意しましょう。

・シトラール

レモンなどの柑橘類に含まれる香りです。シトラールには抗菌、鎮痛、鎮静作用があります。また免疫力を維持する働きがあり、風邪の予防や、疲れたときにかかりやすい口唇ヘルペスなどを予防する効果があるといわれています。

ほかにも血行を促進したり、気分を落ち着かせる効果もあります。

 

冬至に柚子湯

冬至(12月22日頃)に柚子湯に入る習慣があります。

この習慣は銭湯ができた江戸時代から始まった習慣で、冬至→湯治(とうじ)、ゆず→融通をかけて『お湯に入って融通よくいきましょう。』という意味があるようです。

ゆずの香りは精神をリラックスさせる効果があり、ゆずの皮には、血行促進、疲労回復、美肌、保湿などの多くの効果があることから、このような習慣が日本に根付いっていったようです。

 

柚子の木

『桃栗三年柿八年、枇杷は九年で生りかかり、柚の大馬鹿16年(もしくは30年)』という言葉がありますが、これは果実が収穫できるまでこれくらい長い年月がかかることを表しているようです。

また、ゆずの木には沢山の鋭いトゲがあり、これは柑橘類全般に言えることですが、天敵から果実を保護する為のものだと考えられます。この鋭いトゲは収穫するときには非常に注意が必要のようです。

 

ゆずに含まれる栄養

ゆずの栄養成分の多くは、果肉よりも果皮に多く含まれています。果汁を利用するだけではなく、皮を食べることで効率よく栄養成分摂取できるといえます。

ヘスペリジン

ヘスペリジンは柑橘類に含まれているフラボノイドでポリフェノールの一種です。ビタミンと似た働きをもち、ビタミンPと呼ばれることもあります。マウスの実験では血圧を下げたりコレステロール値の上昇を抑える効果のほか、骨密度の低下を抑制する効果も認められています。他にも抗アレルギー作用やリウマチの症状改善など、さまざまな生理機能が期待されています。

ビタミンC

ビタミンCは抗酸化作用によって体内でおこるさまざまな酵素反応を助けています。体内で合成することができないため、食物から摂る必要があります。ビタミンCが不足することで皮膚のコラーゲンが減少したり、骨密度の低下などを引きおこす可能性があります。また免疫力をアップして風邪などの感染症を予防したり、鉄分の吸収を促進して貧血を予防するなど、幅広い健康効果をもつビタミンです。

ペクチン

ペクチンは水溶性食物繊維のひとつで植物には広く含まれており、植物の細胞と細胞をつなぐ接着剤のような役割をしています。整腸作用により下痢や便秘を予防・改善する効果があるほか、血中の悪玉コレステロールを下げ、動脈硬化の予防などにも効果が期待されています。

薬膳の効果

気の巡りを良くして胃の不快感を和らげたり、鎮咳や去痰の効果もあります。酔いをさます作用があるので、お酒を飲んだあとにもよいでしょう。漢方ではゆずの果汁は橙子(とうし)、果皮は橙子皮(とうしひ)、種は橙子核(とうしかく)という名前で生薬としても利用されています。

 

寒さに強いゆず

みかんの仲間の中でも耐寒性に優れ、東北地方でも栽培することができるようです。

 

ゆずの栄養価

ゆずはビタミンC・P、カルシウムなどのミネラル、ペクチンそしてクエン酸などの有機酸などを非常に多く含んでいます。

ビタミンCは免疫力強化、風邪予防、疲労回復、美肌効果があり、ビタミンPはこれらの働きをもつビタミンCの吸収を助けます。またペクチンは整腸作用があり、下痢や便秘の予防に効果があるとされています。その他、クエン酸には体内の疲労物質の分解を早め、疲労回復に効果があるようです。

ゆず皮には、清油成分(リモネンなど)が含まれており、浴槽に入れて入浴すると、この成分が表皮から溶け出し、皮膚の角質を保護する働きがあるようです。

 

ゆずの保存方法

秋冬など気温の低い時は、新聞紙やビニール袋などで表面の乾燥を防ぎ常温保存、気温の高いときは冷蔵庫の野菜室などで保存するとよいでしょう。

長期保存するには、皮と実を分けて冷凍して保存しておくと、使用するときに解凍せずそのまま使用することができます。(フレッシュのものよりも香りは落ちます。)

 

動脈硬化を予防する効果

血液中の悪玉(LDL)コレステロールが増加すると、血管の内壁が脂質で分厚くなり、こぶのようにせり出して血管を狭めるため、高血圧や動脈硬化などが引き起こされます。
ビタミンCをはじめ、ヘスペリジンやβ-カロテン、ペクチンなどゆずに含まれる様々な成分には、血中の悪玉(LDL)コレステロールを減少させる働きがあります。そのため、ゆずは動脈硬化などの生活習慣病の予防に効果的であると考えられています。

美肌効果

シミやそばかすの原因となるメラニン色素は、アミノ酸の一種であるチロシンから生成されます。ゆずに豊富に含まれているビタミンCには、チロシンを生成する酵素であるチロシナーゼの働きを抑制し、メラニン色素の沈着を防ぐ働きがあります。そのため、シミやそばかすの予防につながるとされています。
また、ゆずに含まれるヘスペリジンには肌の構成成分であるコラーゲンの合成促進効果があることも報告されています。さらに、肌などの健康を保つβ-カロテンも豊富に含むゆずには、美肌効果が期待されています。
さらに、ゆずにはセリン(皮膚の保水に役立つ成分)・アスパラギン(身体の不要な物質の排出を促進する)・ヒスチジン(紫外線から身体を守る)などのアミノ酸も含まれています。

血流を改善する効果

ゆずの皮に豊富に含まれるヘスペリジンやリモネンには、血流を改善する効果があります。
血液は全身に酸素や栄養はもちろん、温度を運ぶ役割も担っています。

そのため、毛細血管などが縮むことで血流が悪くなり、末梢まで血液が運ばれなくなると体の冷えが生じます。
ヘスペリジンには、毛細血管を広げ血液が流れやすいように働きかけ、温度を末梢血管まで運ぶため、体を温める効果が期待できます。
日本で古くから冬至の習慣として親しまれているゆず湯は、ゆずの皮に含まれているヘスペリジンやリモネンの血流を改善し、体を温める効果を有効的に活用したものといえます。

むくみを予防・改善する効果

毛細血管には体の組織に栄養や酸素を運ぶ役割があり、毛細血管の透過性は、悪すぎても良すぎても体にとっては悪く、適度に保たれている必要があります。透過性が良くなりすぎるとむくみなどの症状を引き起こします。
ゆずの皮に多く含まれるヘスペリジンには、この透過性の亢進を抑え、毛細血管を強くする働きがあります。さらに、みかんに含まれるカリウムには、体内の余分な水分を排出する働きがあります。そのため、ゆずには、むくみの予防・改善に効果があるといわれています。

便秘を解消する効果

ゆずには食物繊維であるペクチンが豊富に含まれています。ペクチンは腸内でビフィズス菌や乳酸菌、腸球菌などの善玉菌のエサとなり、腸内環境を整える働きがあります。

そのため、便秘の解消に効果があります。

 

 

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