どこか懐かしさを感じさせる麦チョコ!小さい頃に駄菓子屋さんで買って食べたという方も多いのではないでしょうか。シンプルな美味しさで子どもから大人まで大人気のお菓子ですよね。
麦チョコって?
麦チョコとは、小麦または大麦のポン菓子をチョコレートでコーティングした小粒のお菓子です。サクサクとした軽い食感とチョコレートの風味がたまりません!とまりません!
チョコレートがまだ高価だった時代、誰でも手軽に食べることができる駄菓子として開発されたそうです。現在はコンビニやスーパーで手軽に買えるものから百貨店などで販売される高級志向のものまでさまざまな商品があります。
麦チョコはそのまま食べててももちろん美味しいですが、お菓子作りにも大活躍なんです。
スコーンやクッキー、カップケーキなどに加えればチョコレートの甘さとサクッとした食感をプラスすることができます。チョコチップのような感覚でぜひ試してみてください。
誕生のきっかけは「安くて溶けにくいチョコを作りたい!」
元々、チョコレートといえば「高価なお菓子の代名詞」でした。
そのため、甘い物好きな子供がついつい食べすぎないように「チョコレートを食べすぎると鼻血が出る」と言われることもあったくらいです。
また、おいしいチョコレートの一番の欠点は、気温の高い夏に溶けやすいこと。
「高価」「溶けやすい」この2つの問題点を同時に解決して、子供たちがもっと気軽に食べられるチョコレート菓子ができないものか・・・?
そう考えたのか、大麦を加熱して圧力を上げ、そこから一気にふたを開けることで麦をふわっと膨らませて作る「ポン菓子」にチョコレートをコーティングしたお菓子を考案したのが、現在はブルボン社の傘下となっているレーマン製菓と、兵庫県尼崎市の高岡食品工業でした。
麦チョコの歴史
麦チョコの生みの親は、チョコレートメーカーのレーマンだという説と同じくチョコレートメーカーの高岡食品工業だという説があります。
日本人のために開発された麦チョコ
日本で最初に麦チョコを生み出したのはレーマンというチョコレートメーカーだと言われています。
1948年に創業したレーマンがチョコレートを作り始めた頃、チョコレートはまだ高級なお菓子でした。手軽に楽しめるようなスイーツがない中で、午後のひとときに洋菓子で心を和ませるようなヨーロッパの伝統を日本にも定着させたい、日本特有の季節感や日本人の繊細な味覚にふさわしい新しい美味しさを作り出したい、といった思いが生まれます。そんな強い思いから「ムーギチョコ」が開発されたのです。
先人の苦労によって開発された麦チョコ
麦チョコを開発したのは高岡食品工業という説もあります。
チョコレートのシーズンは冬。暑い夏には冷たくさっぱりとしたものが好まれるのでチョコレートは売れ行きが落ちてしまいます。また、当時はまだ冷房が普及していない時代。常温で溶けやすいチョコレートはお店で売りにくいという理由もありました。チョコレートメーカーの高岡食品工業は夏場の売上が伸び悩んでおり、夏でも売れる商品の開発に社長であった高岡康博氏は頭を悩ませていました。
そんな中、ポン菓子を製造するメーカーの経営者であった知人から声をかけられます。「うちのポン菓子におたくのチョコレートをかけてみたらどうや。」この一言がきっかけとなり、高岡氏は開発に乗り出したのです。さまざまな課題を乗り越え、1972年に麦チョコが発売開始。麦チョコは飛ぶように売れ、すぐにヒット商品となりました。
麦チョコはいくらで買える?実は今でもリーズナブル!
麦チョコの販売開始は、レーマン製菓から1961(昭和36)年、高岡食品工業からは1972(昭和47)年でした。(私と同じ年だ!)
初期の頃は駄菓子屋で量り売りされていましたが、やがて「子供たちのお小遣いで気軽に買えるように」ということで、1袋30円の小袋で販売されるようになりました。
その後、販売当初と変わらない手頃な価格設定と香ばしく食べやすい食感も相まって、不動の人気駄菓子となっていきました。
現在でも、大手スーパーやコンビニで1袋(100g弱)が90円+税程度のリーズナブルな価格で販売されています。
ふと「昔懐かしい麦チョコが食べたいな」と思ったときにいつでも気軽に入手できるのは、このお菓子が日本の定番駄菓子の地位を確立しているからに他なりませんね。
気にしたくない麦チョコのカロリー
チョコレートを食べる際に気になるのがカロリー。
特にダイエット中の方は注目したいポイントのひとつです。
おやつで摂取しても良いカロリーは1日200kcalまでだと考えられています。
麦チョコのカロリーは100gあたり500kcal前後のものが多く、お菓子の中では高いほうだと言えるでしょう。
軽い食感でついつい止まらなくなる麦チョコですが、食べ過ぎには注意が必要です。
商品によってカロリーは異なりますので、ダイエット中の方はできるだけ低カロリーで低糖質のものを選ぶと良いでしょう。
また、大容量パックはつい食べ過ぎてしまう傾向にあります!食べ切ってしまう!
心配な方は食べ切りサイズの小袋サイズを選ぶと安心?ですかね!?
いや!それでも食べてしまう!