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japan-eat’s blog

食に関する事や飲食店の運営に関する内容を記載してます。

カリンってどんな果実?

のど飴やはちみつ漬けでよく見かけるカリンは、芳醇(ほうじゅん)な香りを持つ果物です。

カリンは、ビタミンCやタンニン、クエン酸、食物繊維などの成分を豊富に含み、咳止めや喉の痛みの予防、美肌効果、疲労回復、整腸作用など様々な効果を発揮します。昔から食用や薬用、芳香剤として親しまれている果実です。

カリン(花梨)とは

カリンは中国が原産地。バラ科カリン属の果実で、古くから薬用として用いられていたようです。カリンの花言葉は、春に淡いピンク色の美しい花を豊かに咲かせるところから「豊麗」と言われています。
日本では香川県をはじめ山形県、愛媛県、山梨県、長野県など全国各地で栽培されていますが、寒さに強く、暑さに弱い植物です。庭園樹としても人気があります。

カリンの味や特徴

カリンは果物と言っても、果肉に「石細胞(せきさいぼう)」があるため実は非常に硬い上、味も非常に渋くて生では食べることはできません。カリンの最大の特徴は独特の芳しい香りです。この香りを楽しんだり、香りや薬用成分を抽出するなどの使い方をします。最も一般的なのが、カリンシロップやカリン酒といった用途でしょう。

旬の時期

3~5月の春に花を咲かせ、秋に収穫します。全国で栽培されているので収穫時期は長く、10月初めから出荷が始まり、12月初旬まで流通しています。

 

秋が深まるにつれて、カリンの香りは強くなる

カリンは、バラ科カリン属。落葉樹です。ピンク色の花が開花するのは4月中旬~5月上旬ごろ。その後、夏から秋にかけて、徐々に実がふくらんで熟していきます。香りも強くなり、10月下旬~11月下旬が収穫期となります。

自宅の庭木として楽しむ人も多く、実のなる盆栽としても人気があります。国内の産地としては、山梨県、山形県、愛媛県、香川県、長野県、奈良県など。ちなみに、原産国は中国といわれています。一説には、カリンの名が「金を借りん」に通じることから、昔から商人にとっては縁起のよい木なのだとか。

熟したカリンは、濃厚な甘酸っぱい独特の香りがします。香りのよいカリンですが、生のまま食べようとしても硬くて、味も渋すぎるため食用には向きません。そこで、よく自宅の玄関などにおいて、香りを楽しむために使われています。また、昔から親しまれているのがカリンシロップ、カリン酒です。

スライスしたカリンを砂糖、または、はちみつと一緒に瓶に入れて、数カ月漬け込んで完成するのが、カリンシロップ。カリンシロップをお湯で割れば、寒い時期にはピッタリな飲み物の完成です。

カリン酒の作り方も簡単。スライスしたカリンをホワイトリカー(果実酒づくりでよく用いられる、焼酎の一種)に数カ月ほど漬け込んで、出来上がり! カリンの風味がよくしみ込んでいて、ほどよい渋みと酸味を味わえるのが魅力です。

 

マルメロ

カリンによく似た果実に「マルメロ」があります。見た目も同じ、香りも同じ、使われ方も同じ、薬効まで同じときては混同するのも無理はないでしょう。

実際お店で、本当はマルメロなんだけれども「カリン」として売られている場合も結構あるようです。マルメロもカリンと同様、果実酒、ジャム、シロップ漬けなどにしてお楽しみください。

マルメロは、ヨーロッパではギリシャ・ローマ時代から栽培されていたようです。現在は南ヨーロッパ・アメリカ東部に多く栽培されています。

日本には1634年に渡来しました。両者の違いは以下の表のとおりですが、表面を触ってみてすべすべしているのがカリン、産毛があるのがマルメロというのが一番わかりやすい見分け方です。

 

カリンとマルメロの主な違い

同じ科のマルメロ〔Cydonia oblonga〕はカリンとそっくりな果実を付けますが、別属の植物です。また、一般的にカリンと呼ばれている材木は、マメ科の高木で本種とは全く違う植物です。

葉っぱ

 カリン…縁に細かいギザギザ

 マルメロ…縁は滑らか

花の色

 カリン…淡い紅色

 マルメロ…白~ごく薄い紅色

果実

 カリン…無毛で円形~だ円形

 マルメロ…表面に細かい毛、洋なし型~円形

分類

 カリン…バラ科プセウドキドニア属

 マルメロ…バラ科キドニア属

 

のど飴などで見かけるカリン

実が固く、渋味が強いので生では食べられないため、他の果物に比べて扱いづらく、スーパーや青果店では旬の今でもなかなか見かけることができません。
私の実家では、毎年ご近所の方からいただいてシロップ漬けにしていました。
咳やたんなど喉の炎症に効果が期待できるカリンですが、ビタミンCやカロテンが豊富なので美容にも役立ってくれるようです。

美肌効果

カリンに含まれるビタミンCがコラーゲンの合成を高めて、美肌を保ちます。
ビタミンCには、肌を白くする美白効果もあります。
また、サポニン・タンニン・リンゴ酸・クエン酸などの有機酸を含み、収れん効果により肌が引き締まります。
糖類も含むので、高い保湿効果もあり、肌荒れ防止目的の化粧品などにも使用されます。

丈夫な体をつくる効果

カリンに豊富に含まれるビタミンCは、丈夫な血管や筋肉、骨、肌などをつくるコラーゲンの合成に必要不可欠な成分です。

コラーゲンはたんぱく質の一種で体内のたんぱく質の30%を占めており、体の組織や細胞をしっかり結びつける接着剤のような働きをします。

ビタミンCにはコラーゲンの合成をサポートし、骨を丈夫にしたり壊血病などを予防する効果があります。

リラックス効果

かりんが持つ芳な香りは、喉の炎症を抑えるだけでなく、リラックス効果も期待できます。
体や気持ちが落ち着くことで、ストレス解消にも繋がり、精神安定にも働きます。

冷え性・むくみ改善

クエン酸は、乳酸などの疲労物質を素早く分解し疲労回復に効果があるばかりでなく、代謝を活発にして冷え性の原因である血行不良を改善し、体温を高めたり、むくみをとります。
クエン酸は腸を刺激して排便も促します。
カリンはカリウムも多く含むため利尿作用もあり、水分の代謝を助けてむくみを予防します。

感染症を予防・改善する効果

カリンには、ベンズアルデヒドやタンニンをはじめとするポリフェノール、トリテルペン化合物が豊富に含まれています。これらの成分は、感染症の原因となる細菌やウイルスが喉の粘膜を通り体内に侵入してくる際、喉で細菌やウイルスを殺したり、炎症を和らげる働きがあるため咳止めや喉の炎症の予防に効果を発揮します。
さらに、カリンに豊富に含まれるビタミンCは、細菌やウイルスを除去する白血球の働きをサポートするため、免疫力を強化し、感染症の予防や病気の回復を早める効果があります。

かりん酒やシロップ漬けにすれば香り成分だけでなく、果実に含まれるビタミンやミネラルも摂ることができます。
お酒が苦手な方やお子様にはシロップ漬けがおすすめです。
果実を食べることができ、シロップも余すとことなく摂ることができます。
シロップは喉にとても良いのでそのまま飲んだり、紅茶に加えてもおいしくいただけますよ。

 

カリンは食事やサプリメントで摂取できます

こんな方におすすめ

○免疫力を向上させたい方
○ストレスをやわらげたい方
○シミ、そばかすが気になる方
○丈夫な体をつくりたい方
○血圧が高い方
○コレステロール値が気になる方
○疲れやすい方
○むくみを改善したい方
○便秘でお悩みの方
○冷え症の方

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