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japan-eat’s blog

食に関する事や飲食店の運営に関する内容を記載してます。

独特の辛みと、ごまのような香ばしい香りが口に心地よい、ハーブ『ルッコラ』

アブラナ科で、和名を「キバナスズシロ」。英語名ではロケットとも言われ、イタリアではルコラと言います。
また、エルカ、ガルギールなど、地域によっていろいろな名称があります。
地中海沿岸から西アジアにかけてが原産で、クレオパトラが若さと美貌を保つために好んで食べたというエピソードがあります。当時エジプトやローマでは、ルッコラの種子から油を採るために多く栽培されたという記録があります。1年草で、小松菜と同じように葉を若いうちに摘み取ります。全体にハリがあり、葉がぐったりとしていない、緑色の濃いものを選びましょう。

 

ルッコラとは

ルッコラは炒ったごまに似た香りやピリッとした辛みが特徴のアブラナ科の1年草ハーブです。葉形は大根に似ており、生葉に辛みと香りを有しています。

成熟すると香りが強すぎるのでサラダに利用する場合は若採りします。主な調理法としては、サラダへの利用が一般的ですが、油炒め、お浸し、和え物などにも用いられています。ルッコラはイタリア語で、イタリア料理ではルッコラの他に「ルーコラ」また、「ルケッタ(ruchetta)」と呼び親しまれている野菜です。

正式な名称はルッコラ・コルティヴァータ(Rucola Coltivata)です。フランス料理では「ロケット(roquette)」、英語でも「ロケット (rocket)」と呼びます。和名ではキバナスズシロという、黄色い大根の花という意味の名前が付けられておりますが実際は、白っぽい花をつけます。
葉を食べるイメージが強いハーブですが、インドでは種子から採った油をピクルスに使用したり、種子を砕いて作られるハーブティーなどとしても利用されています。

 

ルッコラの歴史

ルッコラは地中海沿岸が原産といわれています。古代ギリシャや古代ローマ時代にすでに食用ハーブとして栽培され、「エルーカ」と呼ばれていたという記録が残っている歴史あるハーブです。

古代エジプトでは世界3代美女のひとり、クレオパトラが美しさを保つために、好んでルッコラを食べたといわれています。日本ではイタリア料理が一般的になるに伴ってルッコラが知られるようになりました。

 

ルッコラは緑黄色野菜

カロテンも小松菜より多く、ビタミンC、Eも多いので、ビタミンACE(エース)と言われます。カルシウムはほうれん草の3.5倍もあります。

その他にも鉄分、葉酸、カリウム、ビタミンKも豊富な、れっきとした緑黄色野菜なのです。辛み成分はイソチオシアネートと呼ばれるイオウ化合物で、これはキャベツやブロッコリーなどアブラナ科の植物に含まれる共通成分です。

発がんを抑制する効果があるとされ、注目されています。
活性酸素の害から守るため、ヒトの体内では活性酸素を害の少ない物質に変える働きを持つ酵素や金属を作ります。総称してスカベンジャーと呼んでいます。

こうした酵素の作用は、細胞が酸化されるのを防ぐので、抗酸化作用と呼ばれています。食品に含まれる栄養素の中にも、スカベンジャー同様の機能を持つ代表が、カロテン、ビタミンC.Eなどになります。

数種類一緒に摂ることができるルッコラは優秀選手なのです。種子からは油を搾って使用します。

 

独特の辛味を活かした調理方法

ほのかな辛味と、噛めば噛むほど胡麻に似た風味があり、イタリア料理が広まるとともに、人気が出た野菜です。いつもの料理を大人の味に変える野菜とも言えます。寒い時期には苦みもマイルドになります。
サラダやピザのトッピングに使われることが多いです。ほかに、サンドイッチやカルパッチョにも向いています。お浸しでもOKです。すき焼きなど鍋物にもいいですね。

ナッツ・にんにく・オリーブオイル・塩をベースにバジルの代わりにソースやペーストにも活用できます。苦みの風味は、にんにくとの相性は抜群です。

 

ルッコラの保存方法

茎の部分を水につけながら、冷蔵庫へ入れて保存します。あまり日持ちはしませんので、2日くらいで使い切るべきです。また、根元を下にし、なるべく立てて入れます。寝かせて入れておくと上に向かって体勢を直そうとするので茎が曲がるとともに、傷みも早くなります。

 

ルッコラの効果

胃の健康を保つ効果

大根や、からしなどにも含まれているルッコラの辛味成分、アリルイソチオシアネートには、胃液の分泌を促し、腸の働きを整える効果があります。消化不良や健胃に良いとされています。

ガンを予防および抑制する効果

アリルイソチオシアネートは強い抗酸化力・殺菌力を持ち、その抗酸化作用[※2]により、発ガン物質の活性化を防ぎ、ガン予防が期待されます。

血栓症を予防する効果

辛味成分であるアリルイソチオシアネートは血液をサラサラにし、血栓[※3]予防効果が期待されます。

デトックス効果

ルッコラには解毒効果があるグルコシノレートが含まれています。肝機能を補助することで、有害物質の解毒作用を高めます。

疲労回復効果

ルッコラはビタミンCやミネラルなどを豊富に含んでいるので、風邪の予防や疲労の回復にも役立ちます。

美肌効果

アリルイソチオシアネートの強い抗酸化力作用により、肌の老化を防ぐことができ、ビタミンCを豊富に含んでいることから美容効果が期待できます。

 

こんな方におすすめ

 ○胃の健康を保ちたい方
 ○ガンを予防および抑制させたい方
 ○血栓症を予防したい方
 ○デトックスしたい方
 ○疲労を回復したい方
 ○美肌を目指したい方

 

家庭で栽培も!

家庭ではコンテナ栽培も手軽にできるので、ベランダやキッチンの近くで育てながら、苗が小さいうちに利用したり、一株ずつ大きく育てたり楽しみのもいいでしょう。小さめの葉は柔らかく、辛味もマイルドです。大きくなるほど辛みや苦みが強くなります。

十字型の花も食べることができます。サラダや料理の飾りに利用してもいいですね。栽培での注意点として、乾燥が続くなどストレスがかかる状態が長く続くと、植物の防衛反応が働いて、苦みの成分を作りだします。適切な環境で!

もう一つ、ワイルドルッコラと呼ばれる、セルバチコがあります。植物学的にはルッコラとは別種になっています。ルッコラは1年草ですが、セルバチコは多年草で花の形も異なります。花も食べられます。
ルッコラよりもやや辛みが強く、葉の切れ込みが深いのが特徴です。味が強いのでトッピングなど味のアクセントにするのがいいでしょう。

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