クレソンはアブラナ科の多年草。別名オランダカラシ。ワサビなどと同じように水辺を好む水生植物。春、白い小花を開く。全体に辛味があり、生食する。ヨーロッパの原産で日本には明治初期に移入。繁殖力が強く家庭でも育てることが可能。
さわやかな香りと淡い苦味が特徴。
苦味、辛味のもとはわさび、大根などと同じ、シニグリンというもの。
肉の添え物と言うイメージですがそれも理由があって、消化を助ける働きをするそう(カロテン)です。
- ビタミン類が豊富お弁当の彩りにも
- クレソンの食べ方はサラダや炒め物がおすすめ!
- クレソンパワー「βカロテン」と「ビタミンA」の効能?!
- クレソンに含まれる栄養素はどんな効能?!
- カルシウム
- カリウム
- βカロテン
- 鉄分
- ビタミンA
- ビタミンC
- シニグリン
- クレソンの体に美味しい食べ方、そして効能?
- クレソンサラダ
- クレソンとベーコンのガーリックソテー
- ステーキサラダ
- クレソンの胡麻和え
ビタミン類が豊富お弁当の彩りにも
ワサビの仲間で、独特の香りとさわやかな辛みが特徴です。原産地のヨーロッパから日本に入ったのは、明治の始め頃。キレイな水辺で野生化し、各地に広がりました。
辛みのもとは「シニグリン」という抗酸化成分。抗菌力もあるので、お弁当に添えると彩りにもなって一石二鳥です。
ステーキなど肉料理に生で添えられていることが多いですが、そのままサラダに、鍋ものに、茹でておひたしやごま和えにしたり、刻んで汁物やチャーハン、卵とじにと、調理法を工夫して、いろいろな料理に取り入れましょう。。
クレソンの食べ方はサラダや炒め物がおすすめ!
クレソンはわさびの仲間であるため、ピリッとした辛みとさわやかな風味があります。
口の中をさっぱりとしてくれるため、肉料理の付け合わせによく使われますが、特徴を活かしてサラダや和え物、炒め物にするのもおすすめです。
生で食べると辛みを楽しめますが、加熱すると辛みが抜けるため食べやすくなります。
また加熱することでカサが減ってたっぷりと食べられるため、クレソンがたくさんあるときにもよいでしょう。
最近ではスーパーなどでも気軽に手に入るようになったため、ぜひさまざまな食べ方でクレソンを楽しんでくださいね。
クレソンパワー「βカロテン」と「ビタミンA」の効能?!
クレソンはβカロテンを豊富に含み、体内でビタミンAに変換されます。βカロテンには抗酸化作用があり、動脈硬化や高脂血症を予防し、発癌抑制も期待できると言われています。カルシウム、カリウム、鉄分、ビタミンA(カロテン)、ビタミンCなどが多く含まれ、中でもカロテンの含有量が豊富。心身のバランスを保つのに必要不可欠な栄養素が多く含まれています。
クレソンに含まれる栄養素はどんな効能?!
クレソンの持つビタミンCの量は26mgと、スイートコーンの約3倍の含有量です。
また、アスパラガスのβカロテンは380μgなのに対してクレソンは2700μgと約7倍!
その他にもカリウム330mgスナップエンドウの約2倍の量であったり、カルシウムはキャベツが43mgなのに対してクレソンは110mgと2倍以上の数値を持っています。まさしく最強の野菜と呼ばれるにふさわしい野菜のひとつです。
カルシウム
クレソンに110mg含まれているカルシウムとは、骨や体を作るもとになる栄養素です。不足すると骨や歯が弱くなります。幼児では骨の発育障害が起こり、成長が悪くなります。不足状態が長期続くと骨密度の上昇が妨げられて丈夫な骨が形成出できなくなり、高齢期、特に閉経後の女性では骨粗鬆症が起こりやすくなると言われています。
カリウム
クレソンに330mg含まれているカリウムには体内の余分なナトリウムを体外に排出する働きがあり、細胞中の浸透圧を正常に調えてくれます。そのため、むくみやすい人や高血圧が気になる人には是非、積極的に摂取してほしい栄養成分です。また、筋肉の収縮を正常にする働きもあるため、筋肉痛や、こむら返りの改善にも役立つと言われています。
主に細胞内液に存在し、エネルギー発生に関わるミネラル。不足すると、筋力低下や知覚の低下を引き起こすこともあると言われています。
高血圧や脳卒中の予防などにもつながる重要な栄養素として注目されています。
βカロテン
緑黄色野菜に豊富に含まれるβカロテンは、必要に応じて体内でビタミンAに変換され、皮膚を強くしたり、美肌にする働きがあると言われています。また、抗酸化作用が高い成分のため、生活習慣病の予防やアンチエイジングにも効果が期待できます。βカロテンの特徴は、加熱しても栄養素が失われにくい点です。
鉄分
血中で酸素を運ぶヘモグロビンをつくります。うつや睡眠障害の原因になることもあるので必ず摂っておきたい栄養素のひとつです。
ビタミンA
ビタミンAの主要成分レチノールには肌をきれいにしたり、鼻や喉の粘膜を正常化する働きがあると言われています。また、目の健康にも有効と言われる成分なので、パソコンなどで目を酷使する人におすすめです。ビタミンAは脂溶性のため、油と一緒に摂取すると体内の吸収率グンとアップするそうです。
体のバランスを保ち、免疫機能を強化する栄養素と言われていて、健康維持には欠かせない栄養素として有名です。肌の新陳代謝を高める効果や抗酸化作用に期待されるため、積極的に摂りたい栄養素です。
ビタミンC
美容に欠かせないビタミンとして知られてるビタミンC。紫外線によるメランインの生成を抑え、シミ、ソバカスを予防する効果に期待できます。ビタミンCは活性酸素を除去する抗酸化作用が高く美肌作りやアンチエイジングにも良いと言われています。また、免疫力アップして、病気やストレスに負けない体作りにも役立つと言われています。美肌に良いとされるのは、皮膚を健康に保つのに欠かせないものだと考えられてます。免疫力をあげると言うところからも風邪の予防など体調管理には欠かせない栄養素と言われています。
シニグリン
シニグリンには特有の辛味成分が含まれていますが、この辛味の素こそがシニグリンです。シニグリンは大根やワサビなどにも含まれていて、血行促進、食欲増進、肉の脂肪を消化する働きなどがあると言われています。また、殺菌効果も強いので食中毒の予防や口臭予防などにも役立ちます。
クレソンの体に美味しい食べ方、そして効能?
クレソンには他にも、食物繊維やポリフェノール、リンなどの栄養素がたっぷりと含まれていて、デトックス効果も期待できます。独特の苦味があるクレソンですが、栄養をそのまま摂取するには生で食べるのが一番です。
クレソンを使ったメニューにはサラダ、炒め物、付け合わせ、天ぷら、スープ、和え物、お浸しなどがあります。
クレソンの風味が苦手な人はソテーや天ぷらなどにするとよいでしょう。加熱すると太めの茎も苦味や辛味が和らいで食べやすくなります。
クレソンサラダ
クレソンをシンプルに楽しめるクレソンサラダです。
和風のさっぱりとしたドレッシングが、クレソンによくあいます。
生ハムやローストビーフなどとあわせてもおいしいですよ。
材料(2人分)
クレソン…1束(50g)
ベビーリーフ…1袋 (レタス、サニーレタスなどでも可)
A
オリーブオイル、しょうゆ、酢、みりん…各小さじ1
塩、ブラックペッパー…少々
作り方
1.クレソンは3cm幅に切り、水気をよくきっておく。
2.1、ベビーリーフ、
Aを混ぜ合わせる。
クレソンとベーコンのガーリックソテー
クレソンとベーコンのガーリックソテークレソンはサッと炒めると、苦みが抜けて食べやすくなります。ベーコンとにんにくを使い、ブラックペッパーを効かせれば、簡単においしいおつまみになります。炒めすぎないため、ビタミンCなどの栄養素も壊れにくく、栄養もたっぷり摂れますよ。
材料(2人分)
クレソン…1束(50g)
ベーコン…1枚
オリーブオイル…小さじ1/2
おろしにんにく…少々
塩、ブラックペッパー…少々
作り方
1.クレソンは5cmの長さに切る。ベーコンは1cm幅に切る。
2.フライパンにオリーブオイルを入れて熱し、ベーコンを炒める。焼き色がついたらクレソンを加え、おろしにんにく、塩、ブラックペッパーを加えてさっと炒め合わせる。
ステーキサラダ
材料(2人分)
牛もも肉(ステーキ用) 200g
玉ねぎ 1/4個
1束
オリーブオイル 小さじ1
粒マスタード 適量
みりん 小さじ1
こしょう 少々
クレソンの胡麻和え
材料4人分
1、鍋に熱湯を沸かし、茎の方を30秒ほど茹で、葉の部分は10秒ほど茹でる。 水気をよく絞り5㎝幅にカットする。