黎明期を経て、冷凍食品の本格的な普及が始まります。物流ネットワーク(低温流通体系確立のためのいわゆる「コールドチェーン勧告」)をはじめ、(社)日本冷凍食品協会の設立、冷凍食品の管理温度設定など、冷凍食品の普及を支える基盤ができてきたのが、この時期何ですね。
また、ファストフードやコンビニエンスストアが次々にオープンし、定着しはじめます。
これに伴い手軽に食べられる軽食・おやつのカテゴリーの冷凍食品が発売されました。そして、外で働く女性が増えたことにより、手軽に解凍・調理ができる電子レンジ対応の商品が発売されていきます。
成長期
1969年
(社)日本冷凍食品協会設立、日本の冷凍食品生産量が10万トンを超える
冷凍食品の普及を推進するため、社団法人日本冷凍食品協会が設立。また1965年の冷凍食品の生産量は2万余トンを境に、年率30%以上の対前年の伸び率を示し、1969年には10万トンを超えた。
1969年
アポロ11号 月面着陸
1970年
1971年
1986年10月18日を「冷凍食品の日」に制定、初の特別事業イベント「10,000人の大試食会」開催(社)日本冷凍食品協会は、10月は食欲の秋であり、冷凍(レイトウ)のトウ(10)につながることと、冷凍食品の世界共通の管理温度マイナス18℃以下から10月18日を「冷凍食品の日」に制定。また、東京・恵比寿で「冷凍食品10,000人の大試食会」を初の事業イベントとして開催した。
1990年
国民1人当たりの冷凍食品消費量は、(社)日本冷凍食品協会発足の1969年の国民1人当たりの冷凍食品消費量は1.2kgから10.8kgとおよそ10倍に。すごい
1994年
さらに、年々求められる水準も高くなり、冷凍食品メーカーは日々品質と味の向上を図り、人々のライフスタイルに合わせて、電子レンジ対応商品や自然解凍冷凍食品など新製品を発売。このように、冷凍食品は時代背景とともに日々進化をし続けています。そのうち人も冷凍?
1999年
自然解凍の調理冷凍食品発売
この頃の調理済み冷凍食品は、油で揚げるタイプからオーブントースターや電子レンジで加熱する、より簡単な調理方法の商品が増えていた時代。さらに簡便な調理として、食べるまでに器具もエネルギーも使わない『自然解凍』の調理冷凍食品が発売されました。
2005年
一人前個食冷凍パスタの市場拡大
単身世帯の増加による一食完結・個食の需要の高まりを背景に、一人前個食冷凍パスタの市場が拡大。
2008年
中国産冷凍餃子中毒事件が発覚
2008年1月、中国の天洋食品で委託製造された餃子製品による中毒事件が発覚しました。
この事件は、後に個人による犯罪と判明しましたが、冷凍食品全体の需要に大打撃を与え、中国産食品・原料の忌避の機運が高まるなど、消費者の食品業界に対する信頼を大きく損ねることとなりました。
2015年
炒飯戦争が勃発
この頃から主要冷凍食品メーカーがこぞって冷凍炒飯の新商品、リニューアル品を発売。「炒飯戦争」と呼ばれ、冷凍米飯市場の拡大の契機に。
2018年
日本の国民1人当たりの冷凍食品の消費量が、22.9kg (約92食※) と過去最高に
成熟期といえる時代に突入した冷凍食品。
国民1人当たりの冷凍食品消費量は、(社)日本冷凍食品協会発足の1969年の1.2kgから、およそ50年で約19倍の22.9kgと過去最高を記録。
2020年
冷凍食品100周年
1920年、日本で初めての本格的な冷蔵庫が建設されてから2020年で「冷凍食品100周年」。今後の人々の暮らしやニーズの変化に合わせ、未来に向けて冷凍食品の更なる発展はこれからも続いていくでしょうね!