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japan-eat’s blog

食に関する事や飲食店の運営に関する内容を記載してます。

うるさい!うるさい!いびきはまじうるさい!

家族や友人から「うるさい」と指摘されるほどの「いびき」の場合は、なんらかの病気が原因で起こるケースが多く、放置しておくと睡眠時無呼吸症候群を引き起こします。

 

なぜいびきをかくの?

起きているとかかないのに、どうして寝ているといびきをかくのでしょうか?
その答えは気道の広さにあります。
いびきの原因は、寝ているときにゆるんだ筋肉によって舌が喉の奥に下がり、気道が狭くなってしまうことです。

次のようなときには、体型や年齢には関係なく、いびきをかきやすくなります。

枕が高い
枕が高いと、アゴが引けて首が圧迫されるため気道が圧迫され、いびきをかくようになります。
手を上げて寝る
手を上に上げて寝る姿勢も、アゴが圧迫されて気道が狭くなるので、いびきをかきやすくなります。
口で呼吸する
疲れているときは、疲労回復のため脳がたくさんの酸素を取り入れようとして、口を開けてたくさんの空気を吸い込もうとします。また、鼻が詰まっているときは、口で呼吸するようになります。口呼吸すると、気道を大量の空気が通るので、いびきをかくことになります。
お酒を飲む
お酒を飲むとアルコールの影響で筋肉がゆるみ、舌が落ち込んで軌道が狭くなるので、いびきをかきやすくなります。
タバコを吸う
タバコを吸う人はノドの炎症が起きやすく、いびきの原因になります。
風邪をひいている
風邪をひいて鼻が詰まっている、のどが腫れているといった場合、空気の通り道となる気道が狭くなりいびきをかきやすくなります。このような場合は風邪の症状が和らぐといびきも減るはずですので、そこまで心配する必要はないでしょう。
疲労が溜まっている
疲労が身体に溜まっていると、回復しようとたくさんの酸素を取り込もうして、口呼吸するようになりいびきをかくことがあります。また、疲れによって筋肉が普段よりもゆるみ、気道が狭くなることもいびきの原因のひとつとなります。
花粉症やアレルギー性鼻炎である
花粉症やアレルギー性鼻炎などの症状を持っている方は、炎症によって鼻の粘膜が腫れて気道が狭くなるため、いびきをかきやすくなります。鼻が詰まっていることで口呼吸になりやすく、いびきが出てしまいます。慢性的に炎症を起こしている場合は、長期にわたり徐々に進行していくため鼻づまりの傾向があることを自覚しづらくなる方もいます。そのような場合は、日中は鼻が詰まっていなくても、眠りにつくと副交感神経が優位になって鼻の粘膜が腫れ、いびきをかきやすくなります。普段から鼻づまり傾向にある人は、口で呼吸を補う習慣がついていることが多く、睡眠中も知らぬ間に口を開けて呼吸をするため、いびきが出やすくなります。

 

睡眠時無呼吸症候群

睡眠中に無呼吸状態を繰り返し、多くはいびきを伴います。また無呼吸になることで、夜中に何度も目が覚めたり、多量の寝汗をかいたりといった症状も見られます。
その他、日中にも、以下のような症状が認められることがあります。

  • 起床時の頭痛
  • 日中の倦怠感、疲労感
  • 強烈な眠気、居眠り
  • 集中力低下
睡眠の質が低下し日中に強烈な眠気に襲われることから、社会的信用の低下、重大な事故に繋がることもあります。また、夜間に繰り返し無呼吸になることで全身での酸素が不足し、狭心症や心筋梗塞、高血圧、不整脈、心不全などを合併するリスクが高くなります。
 

脳梗塞

動脈硬化や血栓などを原因として、脳の動脈が閉塞する病気です。
舌や喉の筋肉が緩むため、いびきをかきやすくなります。
またその他、以下のような症状がある場合も、脳梗塞が疑われます。
  • 身体の片側の麻痺、しびれ
  • 呂律が回らない、言葉が出てこない
  • 視野欠損、めまい
  • 意識障害
すぐに、救急車を呼ぶ必要があります。
 

甲状腺機能低下症(橋本病)

甲状腺の機能が低下し、甲状腺でのホルモンの産生・分泌が低下する病気です。代表的な疾患に、橋本病があります。
甲状腺ホルモンの減少によって、舌の肥大、気道の筋肉の弛緩が起こり、いびきをかきやすくなります。
その他、主に以下のような症状も見られます。
  • 徐脈
  • 食欲不振、体重増加
  • 皮膚の乾燥、寒がり
  • むくみ
  • 眠気、記憶力低下
  • 動作緩慢
  • 便秘
  • 甲状腺の腫れ
  • 無排卵、無月経
特に女性は、年齢とともに甲状腺ホルモンの分泌が低下するため、注意が必要です。
 

いびきを改善したい!対策とは

いびきを改善するために、ご自身でできることもありますので、ご紹介します。
ただし、いびき以外に無呼吸や日中の強烈な眠気、体の片側のしびれ、その他併発している症状がある方は、ご自身での解決にこだわり過ぎず、お早目に医療機関を受診するようにしてください。
肥満の解消
肥満は、のどの脂肪を増加させ、いびきの原因となります。栄養バランスに気をつけながら食べる量を減らしたり、運動習慣を身に着けることで、適正体重までの減量を目指しましょう。
休養し、寝酒をしない
疲れていたり、寝酒を飲んだりすると、舌や喉の筋肉が弛緩し、気道が狭くなり、いびきの原因となります。しっかりと休養し疲れをとること、寝酒をしないことが大切です。
横を向いて寝る
仰向けの姿勢は、気道が狭くなりがちです。
横を向いて寝ると、気道が広がりやすくなります。うつぶせ寝という方法もありますが、自分で体や顔の向きを変えられない(寝返りをうてない)乳幼児・高齢者の場合は医師と相談してからにしてください。
舌・のどの筋力を鍛える
舌やのどの筋肉は、体幹や手足の筋肉と同様に、年齢とともに低下していきます。舌出しトレーニング(舌を出して上下左右に伸ばす)などで、舌やのどの筋肉を鍛えましょう。
 

枕を変えるといびきは治る?

いびきを改善するために、枕を自分に合ったものに変えるのは大変有効な対策で、寝る時の姿勢や首の湾曲に合わせて選ぶ必要があります。
下記のポイントを参考に枕を選び、いびき改善・睡眠の質向上を目指しましょう。
枕を選ぶ時のポイント
  • 枕を使ったとき、肩と背中が布団に付く
  • 首に圧迫感がない、息苦しくない
  • 枕から頭が落ちずに安定する
  • 布団から腰が浮かない
  • 枕の硬さや質感が合っている、眠りやすい

 

 

女性は男性よりもいびきをかきにくい

そもそも、「いびき=男性がかくもの」というイメージが強い理由は、実際に女性は男性よりもいびきをかきにくいからです。

いびきの原因の一つは肥満で、喉周りに脂肪がついてしまうことで、気道を塞ぎやすくなります。しかし一般的に、男性は上半身に脂肪がつきやすく、逆に女性は下半身につきやすいという傾向があります。
そのため、いびきの原因となる上半身の部分に脂肪がつきやすい男性の方が、いびきをかきやすいということになります。

また、女性ホルモンには、上気道の筋肉を収縮させる作用があります。そのため、女性ホルモンが豊富に分泌される女性の方が、気道をしっかりと確保しやすく、いびきが発生しにくいです。

まとめると、脂肪が上半身よりも下半身につきやすい点と、女性ホルモンの作用で気道が確保される点により、女性は男性よりもいびきをかきにくいのです。

 

大切なのは恥ずかしがらずに対策をすること

女性は男性よりもいびきをかきにくいですが、女性ホルモンの減少のように、女性特有の原因もあります。男女関係なく、誰しも悩む可能性があるのが、いびきです。
そのため、「女性だから」「恥ずかしいから」といって悩みを一人で抱えるのは、良くありません。

大切なのは、いびきの原因を特定し、改善に取り組むことです。いびきを放置しても、良いことはありません。場合によっては、睡眠時無呼吸症候群を発症しており、眠気による交通事故や合併症の脳卒中によって命に危険が及ぶ、といったことも考えられます。

まずは、家族やパートナーにいびきを指摘されても受け入れましょう。その後、自分なりにいびきの治し方を実践したり病院を受診したりするなど、少しずつ行動に移してみてください。

 

軽度ないびきは改善できる

習慣的であっても軽度ないびきの場合には、生活習慣の見直しなどで改善が期待できることもあります。市販のいびき防止グッズを利用するのも良いでしょう。代表的な改善方法とその効果をご紹介します。

  • 耳鼻科的治療 → 鼻づまりなどを解消
  • 適度な運動、減量をする → 肥満を予防
  • 節酒・禁煙 → 上気道のゆるみや炎症を予防
  • 横向きで寝る →  体位を変えることで気道を確保
  • 枕の高さを調節する → あごを適切な位置に調整して気道を確保
  • 口呼吸を予防する → マウステープなどのグッズで鼻呼吸を習慣化

ただし、重度ないびき(睡眠時間の50%以上いびきをかいている、睡眠中に呼吸が止まっているなど)の場合、上記では改善が難しいことがあります。その場合は、医師の指示に従った継続的な治療を行う必要があります。

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