料理レシピやレストランのメニューなどでもよく見かける〇〇のグリル。なんとなく食材を焼いたもの、ということはイメージできるが、「焼く」にもいろいろ。どう焼いたものを「グリル」というのか、意味や調理法を紹介!
グリルの意味
食材を網目模様や焼き色をつけるように焼く料理・調理法のこと。元は「焼き網」の意味だったが、派生して料理・調理法のことも指すようになった。BBQや焼き肉もグリルのひとつだ。焼き網や、溝のついたグリルパン、魚焼きグリルなど、グリルに使う調理器具のこともグリルと呼ぶ。余分な脂が落ち、香ばしい仕上がりが特長。フライパンやオーブンで調理し、焼き色をつけた料理も〇〇のグリルと呼ぶ場合もある。
ちなみに同じ「焼く」調理法でも、「ロースト」はオーブンや直火で焼くこと。蒸し焼きの状態になり、ジューシーに仕上がる。
「ベイク」もオーブンを使うが、クッキーなどのお菓子作りなどに使われることが多い。オーブンの乾燥した熱気で水分を飛ばしながら焼くことを指す。
肉のグリル料理と調理法
魚焼きグリルを使えば、家でも簡単にグリル料理ができる。まずは、肉を使ったレシピを紹介する。もちろん、グリルパンなどを使ってもよい。
鶏もも肉のグリル
お肉はだいたいグリル料理に向いているが、鶏肉は皮もパリッと仕上がるので、とくにおすすめだ。
① 鶏もも肉の皮のない面に、浅く包丁で切目を入れて筋切りし、おろしニンニク、酒、サラダ油、塩こしょうをもみ込む。
② 皮面を下にして魚焼きグリルに並べ、焼き色がついたら上下を返しさらに焼く。
周囲に野菜やきのこを置いて焼いてもよい。
豚バラ肉のグリル
豚バラ塊肉を用意し、適当な大きさにカットし、塩こしょうをまぶす。
① 豚バラ塊肉を用意し、大きすぎる場合はカットし、塩こしょうをまぶす。
② 魚焼きグリルに並べ、途中で裏返しながら焼き色がつくまで焼く。
③ 食べやすい大きさにカットし、お好みのタレを添える。
魚のグリルと調理法
日本が誇る魚のグリルといえば、焼き魚。シンプルに焼くだけでも美味しいが、焼き魚ではなく「グリル」と呼びたくなる料理を紹介する。
白身魚のグリル
付け合わせを工夫するだけで、焼き魚がとたんにグリルっぽくなる。
① 蒸して潰したじゃがいもを小鍋に入れ、火にかけながら温めた牛乳でのばし、仕上げにバターを加えてマッシュポテトを作る。
② 白身魚の切り身に塩こしょうをふり、オリーブオイルをからめたら、魚焼きグリルでいつものように焼く。
③ ①のマッシュポテト、グリルした白身魚を盛り、ルッコラとカットレモンを添える。
魚のハーブグリル
ハーブをまとわせることで、イタリアンな魚のグリルになる。小麦粉をまとわせるので、魚焼きグリルより、グリルパンで焼く方が後片付けがしやすい。
① 魚の切り身(あっさりめの白身魚がおすすめ)に小麦粉をはたくようにまぶす。
② グリルパンにオリーブオイル、ニンニクを入れて火にかけて①の魚を入れ、塩、ローズマリー、セージ、タイムを振りかける。
③ 焼き色がついたら裏返し、白ワインを注いだらフタをして焼く。
野菜のグリル料理と調理法
野菜はじっくり焼くことで甘みが凝縮され、美味しくなる。パプリカやピーマン、アスパラ、根菜類などは、とくにおすすめだ。水分含有量の高い葉野菜は避けた方が無難。
野菜のシンプルグリル
野菜をオイルでコーティングすることで、水分を程よく閉じ込めて焼き上げる。
① 野菜を厚めにスライス、または適当な大きさに切って、オリーブオイル、塩で軽くマリネする。
② 魚焼きグリルに並べて、焼き色がつくまで焼く。火が通りやすいパプリカやピーマンなどは早めに取り出す。
皿に並べてバルサミコ酢をまわしかければ立派な一品に。料理の付け合わせにもぴったり。