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japan-eat’s blog

食に関する事や飲食店の運営に関する内容を記載してます。

わかめってどんな海藻なのか

わかめは、ミネラルやビタミンが豊富に含まれています。
そのため、発育盛りの子供や妊婦にとって大切な食品です。主成分である食物繊維はアルギン酸が多く、腸の働きを活発にして便秘を防ぐだけでなく、余分なコレステロールや体内のナトリウムを吸着し体外に排出して血圧を抑える働きを有するなど、健康に必要な成分として注目されています。
また、わかめの食物繊維に含まれるフコイダンという成分は胃かいようや胃ガンの原因の一つであるピロリ菌を除去する働きがあることが最近の研究で明らかになっています。

 

日本でわかめが食べられるようになったのは、縄文時代(紀元前6000~300年)からといわれており、青森県の亀ヶ岡遺跡から、縄文土器と一緒に発見されています。
飛鳥時代の日本で一番古い法律である「大宝律令」には「税のひとつ」として定められていました。
奈良時代の万葉集には、海藻を読み込んだ短歌・和歌や長歌が百首近く記録されており、日本人の食生活に広く根付いていたことが分かります。
平安時代には、すでに味噌汁、お浸し、佃煮などの料理法で食されていました。
江戸時代には、産地の名前でおいしさが判断される「ブランドわかめ」が登場し、昭和30年代後半からは三陸地方を中心にわかめの養殖が始まりました。
こうして、日本人の食生活に欠かせないわかめは、日本だけでなく様々な産地からみなさまの食卓に提供され、色々な料理でお愉しみいただいている大切な伝統食材となっています。

わかめの特徴

日本近海の特産で、古くから食用とされてきた海藻です。

早春に採取された若いわかめは、生でも出回りますが、流通するほとんどは、乾燥させたり、塩蔵などの処理をしたものです。
ローカロリーなうえ、ミネラルが豊富なので、健康のためにも積極的にとりたい食材です。旬に出回る生わかめは、シンプルなあえものなどで味わうのもおすすめ。
なお、わかめの茎にできるひだ状の胞子葉がめかぶです。

わかめの選び方

わかめは鮮度が落ちやすいので、乾燥わかめに加工されたものや、湯通しして塩蔵にしたものが年中出回っています。

「生わかめ」として売られているものも一度湯通しされています。生わかめは、黒ずんだものは鮮度が落ちています。つやがあって、弾力性に富んでいるものを選びましょう。葉も茎もやわらかく、生で食べたり、しゃぶしゃぶなどに最適です。ただ、いたみやすいので早めに食べきりましょう。

葉体

採りたてのわかめは茶褐色ですが、
湯通しするとクロロフィルの働きで鮮やかな緑色に変わります。

生わかめ

2月~4月しか手にはいらない、湯通ししていない生のわかめです。濃い茶色をしており、しゃぶしゃぶにすると鮮やかな緑色を楽しむことができます。

湯通し塩蔵(えんぞう)わかめ

「塩蔵わかめ」は、「生わかめ」を湯通しして、塩づけにして日持ちが出来る様に加工したものです。色は濃い緑色です。

乾燥カットわかめ

湯通しして塩蔵(塩で漬け込み)したわかめを、食べやすい大きさにカットし水戻し後、乾燥させたものです。食べる際に水につけてもどすと、約10倍量に増えます。塩抜きする手間がなく、手軽に使えます。

くきわかめ

わかめの真ん中を通っている茎にあたる部分です。歯ごたえがあるので、刻んでサラダや炒め物に最適です。

めかぶ

わかめの胞子葉であり食物繊維やミネラルの宝庫であり、珍味です。発ガン防止に役立つフコイダンが多く含まれているとして注目されています。

塩蔵わかめ

「塩蔵わかめ」は、生わかめを湯通ししたのち塩漬けにしたものを言います。塩蔵はわかめを通常より長く保存するために生まれ、何十年も受け継がれている技法です。長く保管ができるにもかかわらず、生わかめに近い食感を楽しむことができるのです。同じ三陸わかめの中でも生産地によって塩蔵わかめの食感は異なります。宮城県のものだと柔らかく、岩手県のものだと少し固めでわかめの風味が強いという特徴を持っています。なお、塩蔵わかめは3分から5分程度水で戻してから使います。水に長くつけると柔らかくなり過ぎるため、お好みの柔らかさになるよう時間調整をすると良いでしょう。最後に軽く塩を洗い流し、よく水気を切ります。その年によって厚さ・柔らかさは異なるため、常に一定の時間をかけるのではなく、わかめの状態をよく見て戻し時間を決めるとより良い状態で楽しむことが可能です。塩蔵わかめの利用がおすすめできる料理は色々ありますが、やはり定番の味噌汁で一度味わってみて下さい。一等品のわかめを使えばこれまでの味噌汁を格段に美味しく仕上げることができます。
他にもわかめのお刺身、若竹煮、サラダ、スープ、わかめラーメンなども試してみましょう。一等品のコシがあるわかめは炒めても美味しく仕上がります。

乾燥わかめ

乾燥加工することで保存性を高めているのです。カットわかめは使いやすさの面で優れています。
利便性やコスト面を考慮した、非常に薄いカットわかめも見かけますが、美味しさで言うと肉厚のものの方が優れています。そのため扱いやすいカットわかめを選ぶときでも肉厚でしっかりとした食感のものにすると良いでしょう。この点、本格的なカットわかめをお求めの方は三陸の肉厚なカットわかめがおすすめできます。
肉厚だと水戻しが必要になりますが、この一手間がより本格的な味わいを再現します。この場合も塩蔵加工のときと同様、3分から5分程度の水戻しを行います。そのまま味噌汁に入れることも可能ですが、その場合にはひと煮立ちさせて柔らかくしておくと良いです。

めかぶわかめ

「めかぶわかめ」は、根本近くの茎にできる「めかぶ」を切り離したものを言います。粘り気の強さや風味の強さが特徴的です。多くの場合、わかめを作る際に残ってしまうめかぶを有効活用する形で商品化されています。
しかし当店のめかぶは、めかぶを主役にするために育てています。バスケットボール並の大きさにまで生育し、多くのめかぶ商品が作れることはもちろん、風味も粘りも強いものができあがります。また、旬の時期にだけ加工をしているため色も綺麗な緑色で、彩りある料理にすることができるでしょう。

 

わかめに期待される健康面への効果

わかめには健康的な栄養成分が多く含まれています。これら栄養成分が人体にどのような影響を及ぼすのか、わかりやすくまとめていきます。

胃腸の調子を整える

健康への効果、1つ目は「胃腸の調子を整える」ということです。
わかめにはぬめりがあるのですが、このぬめりには「アルギン酸」および「水溶性食物繊維」が含まれています。排便を促す効果がありますし、胃腸の調子を良くすることができます。
またアルギン酸の中に含まれる「カリウム」および「カルシウム」という成分にも腸内環境を整える作用があります。カリウムは余分な塩分そしてコレステロールを腸内で掴みとり、これを体外へ排出する効能が認められています。コレステロールや血圧を下げる働きもありますし、カルシウムは良く知られているように骨の形成、強化に効果的です。
近年は特に、腸が健康状態に大きな影響を及ぼすことが言われていますので、調子を常に万全にしておくためには腸に配慮することが大事ですし、健康寿命を延ばすという観点からも腸に優しいものを食べるのは大切です。

ダイエット

わかめは、栄養素が豊富であるにもかかわらず、カロリーが少ないという良さがあります。しかも食べていて高い満腹感も得られ、ダイエット効果が期待されていす。
ダイエットをする上では摂取カロリーと消費カロリーのバランスを考えることが重要であり、単純に考えれば摂取カロリーを減らすためには食べる量を減らさなくてはならず、消費カロリーを増やすには運動をしたり代謝を上げたりといった働きかけをしなければなりません。しかしカロリーを減らすことだけに着目してしまうと健康を維持するために必要な栄養素を欠いてしまいがちです。そこでおすすめなのが低カロリーと豊富な栄養素を持つ食材です。
消化吸収の速度を抑制し、血糖値・コレステロールの上昇を抑える働きを持ちます。含有量自体はそれほど多くありませんが、様々な面からわかめがおすすめできる食材と言えます。

 

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