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japan-eat’s blog

食に関する事や飲食店の運営に関する内容を記載してます。

ひじきの種類や栄養価

ひじきは日本人にとって馴染み深い食材です。しかし本当にひじきのことを理解して口にしている人は少ないのではないでしょうか。
ひじきには豊富な栄養価が含まれていますし、産地や加工方法によって味わいも異なります。海外産のひじきが多く流通しておりその違いを体感する機会は少ないため、ここでそれぞれの特徴なども紹介していきます。

 

 

ひじきとは

まずはひじきそのもののおさらいをしておきましょう。 ひじきとは、褐藻(かっそう)類ホンダワラ科ホンダワラ属に分類される、海藻の一種です。波が荒い海岸近く、岩場などに多く繁殖します。北海道の南部から広域で収穫することができ、中国や朝鮮半島などでも収穫されます。

ただ、夏以降の海水温が上昇する時期に成長し、比較的暖かい海で生育しやすいと言えます。そのため太平洋側や瀬戸内海のほうがやや広域に収穫され、日本海では南部で主に育つとされています。

その後春ごろに旬を迎え、収穫時期がやってきます。旬を過ぎてくると葉が硬くなってくるため、この時期に収穫されるひじきは主に乾物として流通することになります。

食材としては、味や香りに癖が少なく、調理がしやすいです。特に煮物料理などでよく利用されています。

長ひじきと芽ひじきの違い

産地によるブランドなどとは別に、ひじきには種類があります。「長ひじき」と「芽ひじき」です。

茎の部分を長ひじきと呼び、「茎ひじき」と呼ぶこともあります。こちらは比較的ボリュームがありますし、歯ごたえが良いのも特徴的です。炒め物や和え物に合い、歯ごたえがあることから煮物として利用するのも適しています。

芽ひじきには「姫ひじき」や「米ひじき」という別名もあります。ひじきの葉の部分で、長ひじきに比べると食べ応えには欠けます。ただ、水で戻るのも早く、食材とも絡みやすいことなどから、調理の際扱いやすいという特徴を持ちます。

ひじきご飯には芽ひじきが適していると言われていますし、柔らかい食感からサラダや和え物にもぴったりです。

ひじきの栄養と効能

ひじきは健康にとても良い食材です。健康維持のために必要な栄養素が他の食材と比べても豊富に含まれており、簡単に入手できるという面からも優れていると言えるでしょう。

ただ、栄養面に関して注意すべきことが1つあります。それは「必ずしも豊富な鉄分が含まれているわけではない」ということです。かつてひじきは鉄分を多く含む食材として知られていましたが、近年になってそれが正しいとは言えなくなっています。鉄製の釜による加熱処理が原因で、結果的に鉄分が多く含まれていたからです。文部科学省が公表したデータでも、下処理に用いる釜が鉄製なのか、ステンレス製なのかによって、鉄分の含有量が10倍近く違っているということが分かっています。

しかも、現在主流なのはステンレス製の鍋であり、従来の認識よりも少ない鉄分しか含んでいないことになります。鉄分摂取を主目的にひじきを食べているのであれば商品選びや食材選びを見直す必要があるでしょう。

栄養価は加工手法、生育時期によって異なる

下処理を何製の釜でするのか、これが含有される栄養価に響いてくるということを説明しました。ただ、考慮すべき事項はこれだけではありません。下処理の方法以外にも、加工手法や生育時期によっても異なるのです。

乾物かどうか、生育時期によっても栄養価は左右されます。旬に近い12月~1月になるとたんぱく質の含有量が増えるとも言われています。

豊富なのはカルシウム・食物繊維・ヨウ素

ひじきは低カロリーかつ豊富な栄養素を含みます。一度で大量に食べることはあまりありませんが、必須アミノ酸の含有量比率は白ご飯よりも高く、脂質は特に乾物で低い傾向にあります。脂肪酸組成に関しては多価不飽和脂肪酸が豊富であることから、魚介類に類似するとも言えます。

特徴的なのはカルシウムと食物繊維、そしてヨウ素が豊富であるということでしょう。 100gあたりで換算すれば牛乳の10倍以上もカルシウムを含んでいます(牛乳110mgに対してひじき1400mg)。カルシウムはよく知られているように骨の成形を助ける作用がありますし、たんぱく質同様子どもの背を伸ばすことにも効果的な栄養価です。一度の摂取量も考慮しなければなりませんが、効率的にカルシウムが摂取できることには変わりありません。なお、このカルシウム含有量は海藻類の中でもトップクラスです。

次に食物繊維ですが、可食部100gに対して40g以上も含んでいます。 食物繊維は、排便をスムーズにしますし、生活習慣病の予防にも繋がると考えられています。特に海藻類に多く含まれる食物繊維の一種、アルギン酸は、コレステロールや血圧低下の作用があると知られており、抗腫瘍作用も期待されています。

ヨウ素はたんぱく質の合成、酵素作用にも効果があるとされており、基礎代謝の促進など、細胞の新陳代謝を担うと考えられています。そのためこの観点からも、子どもの成長期における発育促進には良い食材であると言えます。

宮城県産ひじき

味◎ 香り・風味◎ 食感◎ 固さ◎ 見た目◎

宮城県産のひじきは全てにおいて満点です。ひじきの味や風味がしっかりとしており、ボサボサとした食感もありません。固さも丁度よく戻り、煮物を作ったときの出来が市販のものとはまったく違います。

長崎産ひじき

味○ 香り・風味○ 食感○ 固さ△ 見た目◎

海外のものと比べると味や風味が強くおいしい印象です。少し柔らかいのも特徴のひとつです。

千葉県産ひじき

味○ 香り・風味○ 食感○ 固さ○ 見た目△

戻すととても太いのが特徴です。戻した際、皮がむけてしまい見た目が悪くなってしまうことがあります。

海外産ひじき

味△ 香り・風味△ 食感○ 固さ○ 見た目◎

韓国産・中国産のひじきは工場で加工しているため見た目は良いですが、味や風味は弱い印象です。国産のものに比べると味と風味があまり感じられません。

ひじきの戻し方

ひじきを戻すのは難しくありません。ざっと洗い、その後たっぷりの水に2,30分ひじきを浸すだけです。指でつまんで潰れるくらいで切り上げると丁度いい柔らかさになります。

熱湯を使えば10分程度で戻すこともできます。茹でても良いですが、水や熱湯を使ったほうが栄養価の流出を防ぐことができます

妊娠中にひじきを食べてもよい? 妊婦・赤ちゃん・子どもにも安全か

妊娠中であっても安全性は同じです。妊婦や離乳食を開始した赤ちゃん、子どもがひじきを食べるのも問題ありません。むしろ、ひじきは食物繊維やカルシウムや鉄などが豊富であるため、常識的な範囲で食べるのがよいと思います。

 

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