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japan-eat’s blog

食に関する事や飲食店の運営に関する内容を記載してます。

煎餅(せんべい)とは?

長年、日本で親しまれている煎餅(せんべい)。

香ばしく焼き上げた煎餅は子どもからご年配の方までファンが多いお菓子です。

みんなから愛されている煎餅ですが、実は歴史はとても古く、中国が発祥と言われています。

 

煎餅(せんべい)とは?作り方や丸さの秘密

煎餅(せんべい)は、小麦粉や米粉など穀物の粉を練り、薄く伸ばして焼き上げた米菓。

現在日本では、うるち米で作ったものを煎餅と呼んでいます。

なお、煎餅と似たようなお菓子で「おかき」や「あられ」がありますが、これらはもち米から作られており、煎餅とは原料が異なります。

煎餅はうるち米を粉にして水を加えて蒸します。

それをつきあげた生地を丸く成形し、乾燥させてから焼き上げています。

では、なぜ煎餅は丸いのでしょうか?その歴史は明治時代に遡ります。

日光街道の宿場町だった草加宿で「おせん」と呼ばれるおばあさんが茶店を出し、そこで団子を販売していました。

おせんさんが売れ残った団子を川に捨てていたのを見た侍が、「その団子を平らに焼いて売ってはどうか」と提案。

団子を潰すことで自然と丸い形となり、この丸い煎餅が誕生したと言われています。

煎餅の名前の由来、歴史や発祥の地は?

煎餅(せんべい)の名前の由来は、先ほどご紹介した草加宿のおせんさんが由来。

「おせんさんが焼いた団子」から「せんべい」となったそうです。

 

日本では明治時代から親しまれている煎餅ですが、実はその歴史は古く、発祥は紀元前202年〜紀元後8年ごろの中国と言われています。

煎餅は宮廷のおめでたい祝日の食膳に加えられ、特別な食べ物として楽しまれていました。

その煎餅が中国から日本に伝わったのは飛鳥時代。

今では煎餅といえばうるち米で作られたものですが、当時は小麦粉と水を練って油で煎ったもので、現在とは異なる食べ物でした。

 

735年

せんべいが日本に伝わったのは9世紀~11世紀といわれ、中でももっとも有力な説とされているのが正倉院文書の「但馬国正税帖」という文書に「煎餅」と書いて「いりひもち」と読ませていた。

 

739年

このころ中国では「唐六典」に正月七日と三月三日に先祖の霊を祭るためせんべいを食べたと記されている。

 

804年

空海(弘法大師)が唐での修行中に宮廷に招かれ、「せんべい」を食べました。その美味しさに感激し、製法を学び日本に持ち帰る。

 

863年

清和天皇の貞観五年、疫病が流行し、悪霊退散を願ってせんべいが作られという記事も残っている。

 

934年

承平四年、「和名類聚抄」(日本最初の分類別漢和辞典)にせんべいとは、、、という記述あり。そこには小麦粉を油で練り熱を加えて作ったものと記されている。

 

1591年

天正十九年、千利休が書いた「利休百会記」には秀吉が出席した茶会でせんべいが使われたことが書かれている。

 

煎餅はバリエーション豊か!選んで楽しい煎餅の種類

歴史ある煎餅(せんべい)ですが、現在ではさまざまなお店でバリエーション豊かな煎餅を揃えています。

<厚焼き煎餅>

ふっくらとした厚みが特徴の噛みごたえがある煎餅。

 

<のり煎餅>

焼き上げた煎餅にのりを巻いたひと品。のりの甘みと磯の香りを楽しめる。

 

<ざらめ煎餅>

ざらめ砂糖の甘みと醤油の風味が絡まった甘辛い煎餅。

 

<揚げ煎餅>

成形した煎餅を油で揚げたもの。

 

<ぬれ煎餅>

醤油味のタレを中までしっかり染み込ませた煎餅。しっとりもちもちした食感。

 

<さとう煎餅>

真っ白な砂糖を表面に塗った煎餅で、煎餅の塩気と砂糖の甘みが◎。

 

激しい歴史の変化の中で残っていった草加せんべい

せんべいの名前の由来となった草加宿のお仙婆さんのエピソードは草加観光マップで紹介されているお話なのですが、実際にも草加は米どころで、余った米を団子にし、乾かして保存食にしていたのだそう。
江戸時代の草加宿では最初塩を練りこんだものをせんべいとして売り、幕末には醤油の普及で焼いたせんべいに醤油を塗って販売されていました。
明治時代になるとせんべいは雑貨屋の片手間として売られるだけでしたが、大正時代に入ってからは埼玉の名産品として天皇に献上されるまでになりました。
これがきっかけで草加せんべいの知名度はアップ。

 

ところが戦争が激化してきた頃、原料の米が入手できず廃業するせんべい屋が相継ぐ中、草加せんべいの伝統の技術を何とか途絶えさせぬよう耐え抜いたと言われています。
戦後は偽草加せんべいブランドに苦しめられながら、平成18年ついに農水省管轄の基準でブランド認定されたのだそうです。
認定基準では草加・八潮・川口・越谷・鳩ケ谷で製造されていることや材料、製造方法、焼き方が認定された基準に当てはまるせんべいのみが本家の「草加せんべい」なのだそうですよ。
天皇にも献上された本家本元の草加せんべい。
日本人で良かった…と思えるようなほっとくつろげる味です。

 

関西と関東ではせんべいの認識が違うようです。

関西は関東に比べ気温が暖かいのでもち米を使用したものを作りました。 もち米は寒さに弱く使えませんでした。だから関東ではうるち米を使用して煎餅を作ったそうです。

<関西>

煎餅といえば、、、
・かきもち
・あられ
・うすく延ばして焼いたもの
が連想されます。
※かきもち、あられの原材料はもち米です。
※関東に比べ暖かい気候です。

<関東>

煎餅といえば、、、
・せんべい
が連想されます。
※せんべいの原材料はうるち米です。
※関西に比べ寒い気候です。

 

 

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