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japan-eat’s blog

食に関する事や飲食店の運営に関する内容を記載してます。

お餅にカビが生えたら食べられない!ダメ?

雑煮や磯辺焼き、お汁粉などお餅を使った料理ってとてもおいしいですよね。
お正月には鏡餅を飾り、鏡開きを楽しみにしている方も多いのではないでしょうか。
鏡餅を焼いて食べると、外側はカリッと固く、中は柔らかくとてもおいしいですよね。
鏡餅を食べると、歳神様の力を授かると言われています。

しかし、いざお餅を食べようとしても、カビが生えてしまっていて食べられなかった経験はありませんか?

お餅はカビが生えやすいため、正しく保存することが大切です。
お餅に生えたカビには、カビ毒を持つものもあるかもしれません。
もったいないからと言って、カビの生えたお餅を食べる事は大変危険です。

 

お餅にカビが生えても食べられる⁉

先に結論をお伝えすると、お餅にカビが生えたら食べられません。

もったいないからと言って、絶対に食べないでください!

肉眼で見えるカビの生えた所だけを取り除いても、目に見えないカビが残っています。

カビはキノコや酵母の仲間で、真菌類です。真菌類は2/1000~10/1000mmほどの小さな胞子を空気中に飛ばして拡散します。

拡散した胞子が付着すると、菌糸を伸ばして育っていくのです。

菌糸が集まり大きくなって、初めて肉眼で「カビが生えている」と確認できます。カビが生えていると分かる前から、カビは付着しており菌糸を伸ばしています。

カビの生えている所だけを取り除いても、目に見えない菌糸が中まで入り込んでいる可能性が高いのです!

なので見えているカビだけ取り除いて食べてしまうと、目に見えないカビを食べてしまうことになります。
お水でお餅の表面だけ洗っても、中の菌糸まで洗い落とすことが出来ないため、意味がありません。

 

お餅にカビが生えていたけど食べたらどうなるの⁉

カビはカビ毒という、私たちの体に害を及ぼす毒素を持っているものもあります。
ブルーチーズなどに用いられる有益なカビもありますが、お餅に生えたカビは違います。
お餅に生えるカビの種類とカビ毒の危険性をお伝えします。

お餅に生えるカビの種類

お餅には緑色・黒色・黄色・白色・赤色のカビが生えることがあります。

色によってカビの種類が違いますし、同じ色でも数種類のカビが生えている可能性もあります。

青カビ
  • 見た目は緑色をしており、お餅に生えやすい。
  • 青カビには有害なものと無害なものとがある。
  • 有害な物にはマイコトキシンという強い毒性がある。
  • 呼吸器系のカビアレルギーの原因となる物がある。
赤カビ
  • 繁殖スピードがとても速い。
  • 赤カビが生えると黒カビも発生しやすい。
  • 赤カビもマイコトキシンという毒性を持つ。
黒カビ
  • 室内で発生しやすく、生命力も非常に強い。
  • 一度根を張ると、見えない部分にも菌糸を広げている。
  • ハウスダストの原因になる。

この3種類のカビが代表的な物ですが、中には黄色のカビが生えたという方もいるかもしれません。
どんな種類であれ、お餅にカビが生えたら食べる事を諦めて廃棄してください。

 

カビ毒の危険性

先ほどもお伝えしましたが、カビにはカビ毒があります。
カビは熱に弱く、加熱調理すれば殺菌できますが、カビ毒は違います。
カビが作り出すカビ毒は熱に強く、加熱調理しても毒素を分解することはほとんどできません。
なので焼いて食べれば大丈夫!という情報は間違っているため、カビが生えたら廃棄しましょう。

カビ毒には発がん性・急性毒性・慢性毒性を持つものもあります。
他にも食中毒を起こしたり、喘息やアレルギーを引き起こす可能性も…。
カビ毒の大量摂取による急性中毒は稀ですが、カビがあるお餅を食べ続けることで慢性中毒になる可能性もあります。

もったいないからといってカビの生えたところを取り除き、小分けにして食べ続けることはとても危険ですのでやめてくださいね。

 

お餅のカビの見分け方

お餅には緑・黒・黄色・白色のカビが生えることがあるとお伝えしました。
緑・黒・黄色のカビの場合は、色ですぐカビが生えたと判断できると思います。
しかし白色のカビの場合はお餅の色なのか、餅とり粉なのか判断が付きませんよね。
そんな時は以下の方法で、カビかどうか判断してみてください。

 

水で洗ってみる

お餅の表面が白く斑点ができていて、カビかどうか分からないときは水洗いしてみましょう。
白い斑点が無くなれば、表面についているのはカビです。
白い斑点が無くならなければ、粒の残ったもち米です。

 

注意
水で洗ったお餅は水分を含み、カビやすくなります。
すぐに食べきるか、しっかり乾かして冷蔵庫で保存しましょう。

 

においを確認

もち米が残っているお餅の場合、「洗った時に斑点が少し減ったかな?カビていたのかよく分からない!」ということもあるかもしれません。
そんな時はにおいを確認して判断してみてください。
においをかいで、もち米のいいにおいがすれば大丈夫です。
絵の具のような、カビ臭さがあった場合は廃棄しましょう。

OK

  • 洗っても白い斑点が無くならない
  • もち米のいいにおいがする

NO

  • 洗ったら白い斑点が無くなった
  • カビくさいにおいがする
 

 お餅に生えたカビが白い色なら食べられる?

お餅に生えた白いカビは、ふわふわとした見た目をしています。お餅には白い餅とり粉が付いているため、カビの中でも白カビが一番判断しづらいですよね。
お餅に生えるカビが白色の場合は、「コウジカビ」です。一度は聞いたことのある名前ではないでしょうか?
コウジカビは昔からお酒や醤油を作るときに用いられてきたカビです。
しかし、食品に用いられるのはほんの一部のカビです。ほとんどのカビはアフラトキシンという人体に有害な毒素を持っています。
お餅に生えたカビが白い場合も、他のカビ同様に生えたら食べる事ができません。先ほどお伝えしたように、お餅を水で洗ってカビらしき白いものが無くなったら、それはカビです。
食べると人体に害がありますので、諦めて廃棄してくださいね。
 

常温保存

個包装で真空パックになって販売されているお餅なら、常温保存で大丈夫です。
パッケージに常温保存可能か記載しているので、確認してみましょう。
個包装の物でも、開封して空気に触れてしまったら、常温保存はできません。
食べる前に開封し、残ったものは冷蔵庫で保存しましょう。
 

冷蔵保存

開封してしまったお餅は冷蔵庫で保存し、数日以内に食べきりましょう。
保存するときのポイントは、空気に触れさせないことです。
お餅を一つずつラップして、ジップロックの空気を抜いてチャックを閉めます。
冷蔵庫に入れていてもカビが生えることもあるため、食べる前にカビていないか確認してから食べましょう。

 

冷凍保存

お餅がたくさん余ってしまった時などは、冷凍保存しましょう。
保存方法は冷蔵保存の時と同じで、ラップに個別に包みジップロックにいれて冷凍庫へ入れましょう。
冷凍保存なら数か月は保存できますが、冷凍焼けを起こす可能性もあるため、早めのに食べきりましょう。

 

 

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