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japan-eat’s blog

食に関する事や飲食店の運営に関する内容を記載してます。

甘くてとろ〜り、はるか昔からある『ハチミツ』

蜂蜜はどうやってできるのか、蜂蜜にはどのような種類があるのかなど、蜂蜜についての素朴な疑問から、健康や美容のために上手に活用する方法までをご紹介。

古くから人に愛されてきた蜂蜜

新石器時代のものとされる岩壁の絵に、人が蜂蜜をとる様子が描かれていることから、人間は先史以前から蜂蜜の甘さに魅せられてきたのでしょう。それから時代が下って、人々は甘い蜜だけでなく、ミツバチが作るさまざまなものを生活に役立てています。

イギリスには「ハチミツの歴史は人類の歴史」という古いことわざがあります。
紀元前6000年頃のスペインの壁画には野生のミツバチの巣からハチミツを採取している人間の様子が描かれています。この頃はまだサトウキビを煮詰めて砂糖を作る技術もなかったでしょうから、甘いハチミツは古代人にとってハチに刺されるリスクを冒しても手に入れたい、魅惑的なものだったのでしょう。
紀元前2600年頃のエジプトの壁画にはミツバチの巣箱を人間が作って”養蜂”をする様子が描かれています。
近代文明が進み、2020年になった現在も花の蜜を人工的に集め、ハチミツを作る技術は開発されていません(いつかドローンミツバチ何かが出来るかもしれないな〜とも夢見ますが)。その為、私たちは今もミツバチの力を借り、ミツバチ達が集めた大切なハチミツをお裾分けの気持ちで頂いています。

蜂蜜とは

蜂蜜はその名の通り、ミツバチが作った蜜のことを言います。
まず、一部の働きバチが花の蜜を集めて巣に戻り、巣の中にいる仲間のハチにそれを口移しで分け与えます。巣の中にいるハチの体内で酵素分解し巣に詰めます。その後、水分を蒸発させて糖度を上げて熟成させたものが蜂蜜なのです。

ハチミツ好きの方もよく分からないまま食べている人も多いのかもしれません。

ハチミツとメープルシロップは何が違う?

確かに見た目や味わいは”食品”という大きな括りで見たら似ていますもんね。どちらもホットケーキによく合います。

メープルシロップはカエデの樹液を煮詰めて濃縮させた天然の甘味料です。天然の甘味料という点ではハチミツと同じですが保存方法が異なります。メープルシロップは常温だとカビが生えてしまう可能性がある為、開封後は冷蔵庫に入れて保存します。ハチミツは逆に冷蔵庫に入れてしまうと結晶化し、固まってしまいます。ハチミツ自体に殺菌性があり腐りにくいので、夏場でも常温で保存できるのです。ハチミツは、”天然の保存食”といわれるくらい保存性が高い食品なんです。

セイヨウミツバチとニホンミツバチの違い

現在日本の養蜂業で使われているミツバチのほとんどは「セイヨウミツバチ」なのだそう。セイヨウミツバチは明治時代以降に日本に入ってきたもので、一度に多くの蜜を集める習性があり、大量の蜂蜜をとることができます。

一方「ニホンミツバチ」は日本の在来種です。平安時代の文献にも蜂蜜が朝廷に献上された記録があることから、昔の日本人がニホンミツバチから蜂蜜をとっていたことがわかります。そのためニホンミツバチは大量生産向きではなく、その蜜は大変希少なものになっています。

蜂蜜の効果や栄養とは

蜂蜜には水分と微量の栄養素が含まれますが、そのほとんどが糖分です。蜂蜜は一度ハチたちが蜜をためる「蜜胃」の中で酵素分解されていて、人間が自分で分解する必要がなく、体に負担なく吸収が可能なのだそうです。

花の蜜とはちみつの違い

一般的にはちみつはミツバチが採集した花の蜜と考えられていますが、花の蜜とはちみつは異なるものです。
花の蜜とはちみつの最も大きな違いは、糖の濃度とその性質と成分です。

まず、成分ですが、花の蜜は二糖類のショ糖が主成分です。一方はちみつは、単糖類の果糖、ブドウ糖が主体となっています。
花の蜜をミツバチが吸い上げ、いったん蜜胃に入れると、ミツバチの持つ酵素が作用し、花蜜の主成分であるショ糖が、果糖とブドウ糖に分解されます。
はちみつの主な糖はこれ以上消化されない単糖類なので、体内に吸収されやすく、エネルギーにすばやく変わります。
胃腸に負担がかからないので、はちみつは発育時や、運動中の栄養補給にも最適なのです。

次に濃度ですが、花の蜜は糖度が20~40%であとは水分ですが、はちみつの糖度が80%くらいと非常に高いです。
ミツバチが、その小さな体で集めた花の蜜は、巣に運ばれ仲間のミツバチが羽を思いっきり振って風を起こし、おいしくなるまで熟成し、濃縮されることでやっと、採取した花蜜独特の風味と甘味をもった「はちみつ」になります。

なぜ乳児にはちみつを与えてはいけないのか

はちみつはビタミンやミネラルなども含み、消化のよい食べ物としてどの世代の方にも人気があります。はちみつは発育時の栄養補給にも良い食品です。

しかし、一般的にはちみつには「1歳未満の乳児にはちみつを与えないでください」という注意書きが見られます。これはボツリヌス菌という菌がはちみつに含まれる可能性がある為です。 乳児ボツリヌス症の原因となるボツリヌス菌は空気が苦手な嫌気性で、主に土の中に住んでいます。

私たちのまわりにも広く存在はしています。発育しにくい環境になると、殻を被った形(芽胞)を形成し、活動を休止しています。はちみつは天然の食材なのでボツリヌス菌の混入はごくまれに起こります。 離乳期が過ぎた1歳以上の幼児や大人の口から食品を介してボツリヌス菌が体内に入ったとしても、ビフィズス菌など多くの腸内細菌との競争に負けてしまうため、通常、何も起こりません。 まだ腸内環境が整っていない赤ちゃんの場合、腸内でボツリヌス菌が発芽し、毒素を出して乳児ボツリヌス症が起こります。

発症すると、便秘、ほ乳力の低下、元気の消失、泣き声の変化、首のすわりが悪くなる、といった症状を引き起こすことがあります。

※ボツリヌス菌は熱に強いので、通常の加熱や調理では死滅できません。 1歳未満の乳児には、はちみつを与えないでください。 1歳以上の幼児から高齢者までには全く問題がなく、妊娠中や授乳期の方も同様に安心してはちみつをお召し上がり頂けます。

れんげはちみつ

れんげはちみつは日本を代表するはちみつで、「はちみつの王様」とも呼ばれており、日本人には人気の高いはちみつです。 やさしい甘さと上品なコクがあり、濃厚でまろやかな味わいです。 昔は春になると田植え前の水田に、一面に咲くれんげを見ることができましたが、近年ではれんげ畑は少なくなってきています。また、れんげは外来の害虫であるアルファルファタコゾウムシによる被害を受け、国産のれんげはちみつは非常に貴重で高級なものとなってしまいました。 料理やスイーツ、ドリンクはもちろん、はちみつ本来の味が楽しめるパンやヨーグルトのトッピングにもおすすめです。

アカシアはちみつ

アカシアはちみつは「はちみつの女王」と呼ばれ、れんげはちみつと並んで人気の高いはちみつです。蜜源であるアカシアの正式名称はニセアカシア、和名はハリエンジュと言います。白色の蝶形花を小枝から房状に咲かせます。 やさしい香りで、クセがなく、サラリとした上品な味わいです。 色は淡黄色で、どんな食材とも相性が良く、合わせやすいはちみつです。 また、糖組成により、他のはちみつより結晶しにくいのも特徴です。 クセがないので、料理・スイーツ・ドリンクなど、何にでもオールマイティーにご利用いただけます。また、手作りのはちみつコスメにもおすすめです。

百花はちみつ

「百」の「花」という漢字のとおり、いろいろな種類の花から採れたはちみつで、「ひゃっかはちみつ」と読みます。 最も一般的な種類の蜂蜜になります。 百花蜜は花が限定できないので、色や香り、風味はものによって異なります。 秋田屋の百花蜂蜜は、ハゼ/シナ/ソヨゴなど春の野山に咲く花々から採取された味わい深い味わいのはちみつです。 まろやかでコクがあり、風味豊かな味わいが楽しめます。 そのまま食べても、トーストやヨーグルトにかけたり、料理やドリンクにもオススメのはちみつです。日本の花々の風味をご堪能下さい。

そばはちみつ

そばの花は白色又は淡紅色の小花で、日本では北海道が主産地になります。 はちみつの色は濃い褐色で、強い香りと黒砂糖に似た深いコクと独特の風味があります。日本ではあまり馴染みがありませんが、フランスでは高級はちみつとして人気があります。 花粉由来のフラボノイドを含み、はちみつの中でもカルシウム、鉄などのミネラルやビタミンが含まれ、体によい栄養素が多い点で好まれています。 クセが強いので、あっさりとした料理には向いていませんが、スパイスの効いた肉料理や味付けの濃い煮込み、そばのガレット、ドイツパン等におすすめです。また、牛乳との相性も良いのでバナナジュースやチーズにかけるのも人気のはちみつです。

ソヨゴはちみつ

初夏に小さな白い花を咲かせ、冬には真っ赤な実を付けるソヨゴから採れたはちみつです。 爽快感とコクが特徴で、スッキリとした甘みとほのかに残る花の香りが人気です。 ヨーグルトやバター等の乳製品や、パンケーキ、コーヒーにお勧めです。

トチはちみつ

トチは山の中に多く自生する自然木で、5~6月に花が咲きます。栃木県の県の木にもなっており、東北地方で多く生産されています。小さな花が房状に集まり、ローソクのように上を向いて咲く様子は遠目から見ると実に優雅です。 フローラルな香りと、野山を感じさせるコッテリとしたコクがあり、濃厚で柔らかな甘さが人気です。アカシアに次いで、結晶しにくいのも特徴です。 独特の香りがあるので、コーヒー、ヨーグルト、紅茶、パン、チーズによく合います。

オレンジはちみつ

オレンジの白い花から採れるはちみつで、南米やアメリカなどから輸入されたものが中心です。柑橘系ならではの爽やかな香りで甘酸っぱいフルーティな味わいが楽しめます。 ドレッシングやピクルス、紅茶や、パンを作るのにもおススメです。また、濃厚な味わいなのでヨーグルトにもよく合います。

クローバーはちみつ

クローバーの白い小さな花から採れたはちみつです。世界的にも人気が高く、親しまれているはちみつになります。クセのない優しい甘さと上品な味わいが特徴です。 どんな料理や飲み物にも合わせやすいですが、紅茶との相性が抜群です。

ヒマワリはちみつ

夏に鮮やかな黄色の花を咲かせるヒマワリから採れたはちみつです。花粉を多く含み、太陽の恵みの詰まった濃厚な甘みと共に、爽やかな酸味も楽しめます。 パンやスイーツ作り、飲み物と合わせるのがおすすめです。

 

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