ポポーという植物をご存知でしょうか?今では見かける機会が少なくなってしまいましたが、1940年代までは日本でもポピュラーな果物だったんですよ。果肉には強い甘みがあり、「森のカスタードクリーム」呼ばれるほど。今回は、そんなポポーの花言葉や実の食べ方、味、栄養などについてご紹介します。
- ポポー(ポーポー)の花言葉は?
- ポポー(ポーポー)とは?どんな果物?
- ポポーってどんな味?
- なぜ幻のフルーツと呼ばれているのか?
- ポポー(ポーポー)の実の食べ方や味、栄養は?
- 栄養
- 食べ方
- ポポーはまずい!?美味しくない!?
- ポポー(ポーポー)の種類や品種は?
- 栄養
- ポポーの加工品
- ポポーの栄養
ポポー(ポーポー)の花言葉は?
『健康』
はっきりとした由来はありませんが、バナナやリンゴと同じくらい栄養価が高いことにちなんで「健康」という花言葉が付けられたとされます。
ポポー(ポーポー)とは?どんな果物?
ポポーは、北アメリカを原産とする落葉性の果樹です。樹高は2m以上に生長する高木で、寒さに強く、バンレイシ科の中では温帯でも育つ数少ない樹木となっています。
日本へは明治時代に渡来し、害虫や病気に強く、栽培に手間がかからないことから、一時はブームとなりました。しかし、実が熟してから7日ほどしか日持ちしないことと、当時は様々な植物が輸入されてきた時代であったことから、1940年代頃からしだいに姿を消していきました。今では栽培している農家が少なく、「幻の果実」と呼ばれています。
春になると、紫色の花を咲かせ、秋に実を付けます。実は、黄色もしくはオレンジ色をしており、アケビのような楕円形をしているのが特徴です。
ポポーってどんな味?
ポポーの味は、「マンゴーやバナナに似ている!」という意見のほかにも、「いろんなフルーツの味がするからフルーツミックスを食べているみたい!」という意見もあります。
品種により甘みが強く、とてもクリーミーな食感のものや、ほんのり酸味があって爽やかな食感が味わえる物まで様々です。
ポポーは、「木になるカスタードクリーム」と呼ばれることもあり、まるでカスタードクリームを食べているかのような甘さとクリーミーさがあります。
糖度の高いもので25度を超える物もあります。
「昔ポポーを食べたことがあるけど、その味が忘れられない!もう一度食べたい!」とポポーの虜になっている人もいる、魅力的なフルーツです。
なぜ幻のフルーツと呼ばれているのか?
ポポーは熟してから痛むのが早く、また、皮の変色による見栄えの悪さの為、市場での流通が難しくだんだん栽培人口も減り、今では “幻のフルーツ”と言われております。
そのため、ポポーの認知度はまだ低く、食べたことがない!という人が多いです。
しかし、最近では少しずつテレビで取り上げられ始めており、知る人ぞ知る、今注目のフルーツです。
ポポー(ポーポー)の実の食べ方や味、栄養は?
味、香り
ペリカンマンゴーを細長くしたような形をしたポポーの果肉は、マンゴーのようなオレンジ色をしています。熟すと甘みが増し、クリーミーな味わいになることから、「森のカスタードクリーム」という別名で親しまれるようになりました。ねっとりとした、柿に近い食感があり、南国フルーツ特有の濃厚な香りがします。
栄養
果実には、卵10個分のエネルギーがあるとされるほど、栄養が豊富に含まれています。疲労回復やがん予防に効果があり、ビタミンCやミネラル類がバランスよく含まれていることから、美肌や免疫力を高めてくれ効果が期待できます。
食べ方
ポポーの実から甘い香りが漂いはじめたら食べ頃です、実は傷みやすいので、早めに食べてしまいましょう。
食べ方はシンプルにナイフで皮と実を切って食べるのがおすすめです。柔らかいので、皮付きの実をスプーンですくって食べることもできますよ。また、ミキサーにかけてスムージーやピューレにして楽しむのも1つの方法です。その香りと味のよさから、栽培地の1つである島根県美郷町比之宮地域では町おこしの一貫としてジェラートに加工して販売し、名産品として知られるようになりました。
ポポーはまずい!?美味しくない!?
話題のポポーがどんな味か試しに食べてみたい!と、安く売られている小ぶりのポポーを購入した人の中には、「ポポーがマズかった。」と言う方もいます。
最近ポポーが注目され始めたため、昔から庭に生えている木からとれたポポーや、手入れが行き届いていないポポーが売り出されており、それらを食べた方がポポーは美味しくない、と感じるようです。
手入れが行き届いていない安い小さなポポーは、実が硬く、甘みが少なくて苦味があります。
しかし、ファーム池の沢で育てているポポーは、栄養満点の土壌で無農薬で育て、手入れをしっかり行っているため、大きくて甘いものが収穫できます。
本来はとても柔らかくてクリーミーで、苦みは感じない、甘い果物なのです。
また、ポポーの収穫のポイントは、木からポトリと落ちる寸前のものを収穫すること!
固いままの実を収穫して追熟させるのは難しく、収穫してすぐの柔らかいものが1番美味しく食べることができます!
そのため、収穫してから日が経っているものは味が落ちてしまうのです。
ポポー(ポーポー)の種類や品種は?
オーバーリース
アメリカミシガン州の野生種が元となっている品種です。通常は通常の1.5~2倍の大きな実を付け、甘く濃厚な味わいが特徴です。
サンフラワー
アメリカで最も多く栽培されているカンザス州原産の品種です。早生で作りやすく、たくさんの実を付けます。果肉は乳白色で、種は少なめです。
ペンシルバニアゴールデン
ニューヨークで育種された品種で、他のものに比べて寒さに強いことが特徴です。収穫時期が7~8月と早く、200g前後の実をたくさん付けます。
ミッチェル
イリノイ州原産の早生品種で、バナナとリンゴを合わせたような甘さと風味が特徴です。摘果をうまく行えば、450g前後ととても大きな実を付けます。特有の味から「カスタードアップル」という別名を持っています。
栄養
バナナやリンゴと同じ位栄養価が高い事にちなんで付け られたとされています。
果実には、卵10個分のエネルギーがあるとされる程、栄養が豊富に含まれています。「ポーポー」には 豊富なビタミンCが含まれている為、抗酸化作用の働きによりアンチエイジング効果や肌を紫外線から守る効果もあるので、 しわやしみを防止する働きや免疫力を高めてくれる効果があります。
また、カルシウムと一緒に摂取すると、骨を丈夫にする働き もあります。「ポーポー」にはカリウムも豊富に含まれており、血圧を下げる効能が得られ、高血圧予防効果があります。
また、 体内の余分なナトリウムを排出する働きも担っている為、むくみ防止によるダイエット効果も期待できるようです。「ポーポー」には ミネラルであるマグネシウムも豊富で、骨や歯を形成し健康に維持する効能や体内のアルコールを分解する働きもあります。
「ポーポー」は、生のままスプーンで食べるのがおすすめだそうです。 またポーポーの実をミキサーにかけ、ピューレやスムージー に使ったり、ピューレを冷凍してシャーベット感覚で食べるのもおすすめのようです。
今ではなかなか手に入りづらい「ポーポー」 ですが、初心者でも簡単に育てられるそうなので、家庭菜園を始めたいと思っている方にもおすすめな植物のようです
ポポーの加工品
ポポーは、そのまま食べてももちろん美味しいですが、様々なアレンジも可能なたくさん楽しめる果物なんです。
ポポージャム
ポポープリン
ポポービネガー
ポポーの栄養
飲食店コンサルタント