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japan-eat’s blog

食に関する事や飲食店の運営に関する内容を記載してます。

太刀魚について知りたい!特徴や旬、おいしい食べ方

「太刀魚」という魚をご存知ですか?釣り人には人気の高い魚ですが、一般家庭では馴染みが少なく、あまり食べたことのない方のほうが多いかもしれません。

 

タチウオとは?

タチウオは、タチウオ科タチウオ属に分類される魚です。釣りをされている方であれば見たことがある方は多いかもしれませんね。名前も姿も特徴的なのですが、一般的な魚と比べて馴染みの無い魚であり、食べたことが無い方も多い様子。

実はとても美味しい魚で、いろいろな料理で美味しくいただけます。今回はそんなタチウオの特徴、生態、旬の時期、釣り方、料理方法などを詳しく解説していきます!是非参考にして食べてみて下さいね。

 

タチウオは長い魚

タチウオと言えば、画像のような長い体が特徴です。平均的に1.5mほどまで成長しますので、ほぼ人間くらいの大きさになるイメージですね。それ以上に大きくなる個体もいて、なんと2mを超えることもあります。

その際の体重は約5㎏ほどと、侮れない重さになります。色は銀白色で美しく輝いてますね。この魚にはウロコが無く、また見た目の通り尾びれと腹びれがありません。口には鋭い歯があり、その歯を使って獲物を捕まえ食べています。

 

タチウオの名前の由来

漢字で書くと「太刀魚」もしくは「立魚」と書きます。名前の由来は大きく2つの説があり、一つ目は「まるで刀・太刀のようだから」という説です。確かに、刀のような外見をしていますよね。二つ目は「立ち泳ぎをするから」という説です。

タチウオは緩やかな流れの場所では、頭を上にして、まるで立ち泳ぎのような状態で獲物を待ち伏せるのです。どちらも納得のいく理由であり、どちらが本当の由来なのかは分かっていないようですね。

 

タチウオの旬は?

気になる旬の時期ですが、産卵期と被っており、7月~11月、つまり夏から秋がタチウオの美味しい旬の時期と言われています。旬の時期が4ヶ月間もありますので、長い間楽しめますね。特に脂が乗って美味しくなるのが8月頃ですので、最高のものをいただきたい方は夏を狙いましょう!夏は釣りやすい時期でもあります。旬の時期はあるものの、年間を通して味に安定感がある魚で、どの時期に食べても美味しくいただけるのもポイントです。

 

タチウオ(太刀魚/たちうお)の有効成分と効用

●太刀魚は以外に脂の多い魚です

太刀魚/タチウオは白身でとても淡白は印象があると思いますが、実際はとても脂質が多い魚なんですよ。100g中の成分で見ると、なんとたんぱく質よりも脂質の方が多いという珍しい魚なんです。

脂がのっている割にそんなに感じないのは、オレイン酸が多いからだそうです。なので、脂が多いとは言っても、悪玉コレステロールを減らしてくれる働きがあるので安心して食べられる魚です。

●DHAやEPAがたっぷり

太刀魚/タチウオに含まれる脂肪酸の中には脳細胞や神経組織細胞の発達や機能維持に重要な働きをすると考えられているDHAが100g中1400mgと非常に大岐含まれており、これには血中の中性脂肪や悪玉コレステロールを減らし、善玉のコレステロールを増やす働きがあるとも言われています。

また、血圧や血中脂質濃度を下げる作用があるとされるEPAも970mg/100gと多く含まれています。

●脂溶性ビタミンのA、D、Eを多く含む

太刀魚/タチウオには脂溶性ビタミンであるビタミンAをはじめ、ビタミンDやビタミンEを多く含んでいます。

ビタミンDには骨の形成や維持に必要なカルシウムやリンの吸収を助ける働きがあるとされ、ビタミンEやAには抗酸化作用があり、動脈硬化や心筋梗塞などの生活習慣病の予防に役立つと考えられています。

 

太刀魚に含まれる栄養価

① たんぱく質

たんぱく質は三大栄養素の一つで、標準的な成人の場合、体重の約1/5を占め、筋肉や血液に含まれているだけではなく、エネルギー源としても利用されています。また、常に分解・生成を繰り返しているため、毎日取り続ける必要があります。

② 脂質

・DHA(ドコサヘキサエン酸)はオメガ3脂肪酸の一つで、血中コレステロール値、中性脂肪値の低下に役立ち、生活習慣病を予防するといわれています。また、脳の萎縮を防ぐ働きがあり、記憶力の向上に役立ちます。
・EPA(イコサペタンエン酸)もオメガ3脂肪酸の一種で、血管や細胞膜をしなやかに保ち、心臓病や脳梗塞を防ぐ働きがあります。
生の太刀魚100gあたり、たんぱく質を16.5g含んでいるのに対し、脂肪酸総量は16.96gと、脂質の量が多い魚です。とはいえ、そのうちDHAを1400mg、EPAを970mg含んでおり、良質な脂質の割合が高いことが特徴です。

③ ビタミンD

ビタミンDは脂溶性ビタミンの一種で、カルシウムやリンの吸収を助け、骨粗しょう症予防効果が認められています。食品から取るほか、日光にあたることで体内でも作り出すことができます。
ビタミンDが不足すると、くる病や骨粗しょう症を招き、過剰摂取は高カルシウム血症、腎障害などを引き起こすことがあります。サプリメントを利用する場合は注意が必要です。

④ ビタミンE

ビタミンEは脂溶性のビタミンの一種で、強い抗酸化作用をもっています。そのため、細胞膜や血管の老化を予防して、血行を促進し、アンチエイジングや生活習慣病の予防に効果が期待できます。
とはいえ、脂溶性ビタミンは取りすぎると体内に蓄積されるため、サプリメントや薬を利用する際は過剰摂取に注意が必要です。

 

太刀魚で脱・メタボ?

太刀魚は、見た目のスリムさからは想像できないほど脂の多い魚です。それだけ聞くと、太る原因のように思えるかもしれませんが、脂肪にはDHAが多く含まれ、これにより中性脂肪や悪玉コレステロールを減らす効果が期待できます。オレイン酸も多いため、体内の酸化を防ぐ効果もあるといわれています。

また、脂溶性ビタミンのビタミンA、D、Eも豊富です。ビタミンDはカルシウムの吸収を助け、骨や歯を丈夫にします。脂溶性ビタミンは加熱しても失われにくいため、焼いたり、揚げたりといった調理方法にも適しています。

 

太刀魚の健康効果とは?

悪玉コレステロールを下げる

太刀魚に含まれる脂肪酸の約30%を占める一価不飽和脂肪酸「オレイン酸」の働きにより、血中の悪玉コレステロール(LDL)値が下がるとされています。またオレイン酸は悪玉コレステロール(LDL)を減らしながら、善玉コレステール(HDL)は減らさない、といううれしい実験結果も報告されています。

胃の不調に

オレイン酸には胃酸の分泌を抑える働きもあります。これはオレイン酸が飽和脂肪酸に比べると胃での滞在時間が短く、その分余計な胃酸を分泌する必要ななくなるということです。

胃酸の分泌が抑えられるため、胃もたれや胸やけ、胃弱、胃潰瘍、十二指腸潰瘍など、一般に胃酸過多による症状の改善・予防に効果があるとされています。

ガンの予防に

オレイン酸は不飽和脂肪酸の中では最も酸化しにくいといわれています。酸化しにくいために、体内で活性酸素と結びついて過酸化脂質となることもありません。

過酸化脂質はDNAに損傷を与え細胞をガン化させますが、酸化しにくいオレイン酸を積極的に摂取すると過酸化脂質を生じさせないため、ガンの予防に効果があるとされています。

また太刀魚の体表を覆っている銀色の成分「グアニン」を精製すると、抗ガン薬のひとつ6-チオグアニンになります。この薬は、急性白血病への治療効果が大変高いものとして知られています。また、リンパ腫、胃ガンなどにも効果があるとされています。

血液をサラサラに

太刀魚に豊富に含まれている2種類の多価不飽和脂肪酸(オメガ3系)「エイコサペンタエン酸(EPA)」と「ドコサヘキサエン酸(DHA)」には、どちらにも抗血栓作用があります。このため血液をサラサラに保つことができます。

いわゆるドロドロ血といわれる状態は、血液中の赤血球などの柔軟性が失われ血流が悪くなっている状態のことです。血流が悪くなると血液粘度が高まり、循環させるために心臓の負担が高まることで高血圧症を引き起こすことになります。またその状態が続くと全身の細胞へ栄養が酸素が届かず様々な病気になりやすくなります。

EPAには血小板が血管内で固まるのを防ぐ働き、DHAには赤血球の柔軟性を保つ働きがあるとされており、この2種類の多価不飽和脂肪酸により血液をサラサラにすることができるといわれています。

中性脂肪を下げ高脂血症を予防

血管の壁にコレステロールや中性脂肪がたまって固くなった状態を動脈硬化といいます。ドコサヘキサエン酸(DHA)には動脈硬化の原因であるコレステロール値の上昇を抑える働きがあるだけでなく、中性脂肪を下げる効果も確認されています。

DHAは、肝臓で中性脂肪が作られるのを抑制し、さらに肝臓から血液へ中性脂肪が分泌されるのを抑えるため、血液中の中性脂肪を低下させると考えられています。このため高脂血症の予防効果が期待されます。

記憶力の向上

2種類の多価不飽和脂肪酸のうち、ドコサヘキサエン酸(DHA)には記憶力を向上させる働きやアルツハイマー型痴呆の予防効果があるといわれています。他にうつ病などの疾病に対してもDHAの摂取が有効であるといわれています。

また、DHAが不足すると脳内セロトニンの量が減少し、多動性障害を引き起こすという報告もされています。

骨づくりのサポート

骨をつくるのに必要な栄養素がカルシウムであることをご存知の人は多いと思います。でもカルシウムだけでは十分な骨づくりができないことはご存知ですか?カルシウム以外に必要な栄養素が、太刀魚にも多く含まれているビタミンDです。

ビタミンDは食べ物が腸管に入ってきた際、その食べ物に含まれるカルシウムの吸収を促す働きがあります。またカルシウムが排出されないように腎臓での再吸収を促しているのもビタミンDなのです。

また骨の新陳代謝に欠かせない破骨細胞や骨芽細胞を活性化させているのもビタミンD。ビタミンDは骨づくりに欠かせない栄養素といえます。

 

太刀魚の美容効果とは?

美肌効果

太刀魚に含まれるオレイン酸には美肌効果があるといわれています。実は皮膚を構成している脂肪酸の中に最も多く含まれている成分がオレイン酸。オレイン酸には皮膚を柔らかくする働きがあるため、角質のごわつきや小じわを抑制し改善する効果があるとされています。特に年齢を重ねた肌にはうれしい効果といえます。

便秘の予防

近頃、便秘の予防にオリーブオイルが良いという話を耳にしますが、太刀魚に含まれるオレイン酸も実はオリーブオイルと同じ一価不飽和脂肪酸なので便秘の改善・予防効果が期待できます。

オレイン酸には界面活性作用(乳化作用)があります。この作用により腸内物をやわらかくして排便を促す働きがあると考えられています。

ダイエットの味方

太刀魚は脂質が多い魚ですが、太刀魚の脂質は肉類の脂質とは違い、中性脂肪を減らす効果があるといわれている不飽和脂肪酸がたっぷり含まれています。脂質が多くこってりしていて満足感があるのに中性脂肪は減る、うれしい食べ物だと思いませんか。

また太刀魚にはダイエットで不足しがちな栄養素であるビタミンDやビタミンEもたっぷり含まれているため健康的にダイエットしたいと考えている人にオススメの魚といえます。

ただし、同じく太刀魚に含まれる飽和脂肪酸のパルミチン酸は摂りすぎると中性脂肪を増やし太ってしまいます。あくまでも適量を守るようにしましょう。

 

 

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