これから白菜が食べたくなる時期に突入した自分!まさに鍋!のお供にも。
ハクサイはアブラナの一種で、チンゲンサイや山東菜など沢山のアブラナ属の仲間です。日本の食文化には欠かせない野菜で、その生産量も大根やキャベツに次ぐ量となっています。そんなハクサイですが、今の様な形のものが日本に定着したのは明治から大正にかけてとの事なので、比較的新しい野菜と言えますね。
白菜は大きく分けると3タイプ
キムチには欠かせない白菜ですが、日本でも白菜の浅漬けはお馴染みですね。そんな白菜ですが、調べてみると色々な種類があります。大きく分けると結球、半結球、不結球の3タイプがあります。
結球タイプ・・・普段よく見かけるいわゆる白菜です。
半結球タイプ・・・山東白菜や花心白菜などがあり、主に漬物にされているようです。
不結球タイプ・・・広島菜などがこれにあたります。ちなみに、中国野菜で“白菜”といえば「パクチョイ」と読み、チンゲンサイに似た野菜ですが、これもこの不結球タイプの白菜の部類になります。ただし、チンゲンサイ同様、小白菜の分類になります。また、近年見かける「しんとり菜」はこのパクチョイの一種から生まれたそうです。
●長崎白菜
長崎県で作られてきた半結球の白菜。
●オレンジ白菜
外見が一般的な白菜と同じですが、中の葉の色が一般的な物より濃く、オレンジ色から橙黄色で、その分栄養価も高い白菜。
●べか菜
関東でべか菜と呼ばれている若取りの白菜などもあります。
ハクサイの旬は冬。
白菜が最も美味しい季節は霜が降りる頃の晩秋から冬にかけて、丁度鍋が美味しくなる季節の11月頃から2月頃になります。その頃、ハクサイはギュッと結球し、甘みを蓄えた、より美味しい物になります。
ただ、他の野菜同様、産地を変えながら通年出荷されてはいます。主な産地では、晩秋から年明けの茨城に始まり、その後春間でが兵庫など関西、そして夏は高原の長野となります。
白菜を選ぶポイント
しっかりと上が閉じていてずっしりと重い物を選んでください。緑の外葉が付いたままの方が良く、葉がしゃきっと活き活きした物を選びましょう。
半分や4分の1にカットされている物は、断面が平らな者を選びます。ハクサイは切ってからも成長を続け、時間と共に断面が膨らんでくるので、膨らんでいる物は時間が経っているという事です。もちろん、断面の色が黒ずんでいる物は論外です。
中の葉先まで白い物より、黄色みを帯びている物の方が美味しいです。
保存方法
他の野菜でも同じですが、本来上になっている部分を上にします。要はハクサイは縦にして保存する方が日持ちします。丸のままの場合、濡れた新聞紙などでくるみ、袋に入れて冷蔵庫の野菜庫に入れておくとかなり日持ちします。
切ってからはラップでしっかりと包んで冷蔵し、早めに食べましょう。
ハクサイは買ってきてからも成長する野菜です。軸の切り口にナイフで繊維に沿うように切り込みを何度か入れておくことでこれを抑える事ができます。
主な料理
一般的に漬物、鍋、煮物にされることが多いです。豚肉との相性は抜群です。
生のままサラダにしても歯触り良く美味しい。アメリカなどはほとんどサラダにされているようです。
茹でるか蒸して、塩コショウ、ビネグレットであわせてもおいしいです。茹でる場合は、沸騰した湯の中に入れて1分位茹でれば大丈夫です。
ハクサイに含まれる栄養成分と効用
ミネラル
白菜はほとんどが水分で、特に多く含まれている栄養成分はないようですが、比較的カリウムやカルシウムなどのミネラルが豊富です。
ビタミン類
白菜に含まれるビタミン類の量はそれ程多くはありませんが、バランスよく含んでいる野菜だと言えます。
カリウム
体内の塩分を排泄する働きがあるため、高血圧に効果があるとされています。
食物繊維
腸の働きを活発化させ、便秘の解消に効果があるとされています。脂質や糖やナトリウムと吸着して体外に排出する働きがあることから、生活習慣病の予防・改善にも期待できるといわれています。
白菜のおいしい茹で方
白菜は葉の厚さが部位によって違う為、茹でる時には少し工夫が必要です。芯に近い厚い部位は先に入れて茹で、葉に近い薄い部位は時間をおいてから入れるようにすると均等においしく茹でる事が出来ます。煮込むとおいしい甘味が出る白菜ですが、茹で、煮込んだりすると栄養が溶け出てしまうので、一緒に摂取するようにすると◎です。
深煎りごまドレッシングで!豚ばら白菜
材料(2人分)
白菜 2枚程度 170グラム程度
豚バラ肉(薄切り) 5枚程度 100グラム程度
塩 少々
胡椒 少々
ごま油 大さじ 1
ごまドレッシング 大さじ 4〜5
作り方
調理のポイント