色は違うものの、その形がよく似ているブロッコリーとカリフラワー。その違いについてよく分からないという人も多いのでは?
- ブロッコリーとカリフラワーは同じ種類?
- ブロッコリーとカリフラワーについて
- 1.ブロッコリーの花蕾には花が咲く?
- 2.ブロッコリーは緑黄色野菜、カリフラワーは?
- 3.茹でるとビタミンC量はどう変化する?
- 4.ブロッコリーとカリフラワーでは茹で方が違う?
- カリフラワーはブロッコリーの突然変異!?
- ブロッコリーとカリフラワーの違い
- 見た目
- 味・食感
- カロリー・栄養
- ブロッコリー
- カリフラワー
- カリフラワーにはいろいろな色がある
- カリフラワーとブロッコリーのバジルサラダ
ブロッコリーとカリフラワーは同じ種類?
ブロッコリーもカリフラワーもケールから分化したものと考えられており、どちらも同じ「アブラナ科」に属する野菜です。キャベツの仲間でもあり、ブロッコリーの先端を包む葉を見ると、キャベツとよく似ていることに気がつくでしょう。またブロッコリーもカリフラワーも、小さな蕾が集まった「花蕾」を食べるので、食用となる部分も同じです。
ブロッコリーとカリフラワーについて
ブロッコリーとカリフラワーはキャベツの変種で、両方ともアブラナ科アブラナ属に分類されています。起源はヨーロッパ地中海沿岸にあり、古代ローマ時代から食べられていました。
野生種のケールから分化したものがブロッコリー、ブロッコリーが突然変異して白く変化したものがカリフラワーといわれています。どちらも10月から3月頃と、寒い時期に旬を迎えます。
ブロッコリーやカリフラワーは種類が豊富で、ブロッコリーには緑色のほか花蕾が紫色のものや、茎が長いスティックセニョールなどがあります。カリフラワーには白色のほかに、花蕾が黄緑色のロマネスコ、花蕾が紫色のパープルフラワー、鈴のような白い花蕾をつけるホワイトバニラッシュなどがあります。
ブロッコリーとカリフラワーの違いは?
1.ブロッコリーの花蕾には花が咲く?
カリフラワーは茎の頭部のみに密集して花蕾がついており、生育は初期段階で止まります。一方、ブロッコリーはわき芽の先にも花蕾がつく品種があり、生長し続けます。そのため放っておくと、花が咲くこともあるのです。
2.ブロッコリーは緑黄色野菜、カリフラワーは?
ブロッコリーとカリフラワーでは、栄養が異なります。
ブロッコリーはβ-カロテン810μg(マイクログラム、可食部100gあたり)を含む緑黄色野菜です。一方、カリフラワーのβ-カロテンは18μg(同)で、農林水産省や厚生労働省の分類では、「その他の野菜」に該当します。β-カロテン以外の栄養では、ブロッコリーはビタミンE(α-トコフェノール)2.4mg、ビタミンK 160μg、ビタミンC120mg、葉酸210μgを多く含みます。カリフラワーは、ビタミンC81mg、葉酸94μgを多く含みます。
3.茹でるとビタミンC量はどう変化する?
ブロッコリーとカリフラワーに含まれるビタミンCを、生と茹でた場合で比較したものです。生だとブロッコリーの方がカリフラワーよりも多く含まれます。しかし茹でたものを比較すると、ほぼ同じ数値に。カリフラワーは茹でることによるビタミンCの損失が少ないことがわかります。
4.ブロッコリーとカリフラワーでは茹で方が違う?
ブロッコリーを茹でるときは小房に分けて、カリフラワーは小房に分けて茹でると崩れてしまうため丸ごとで、と違いがあります。
ブロッコリーとカリフラワーのうんちく
カリフラワーはブロッコリーの突然変異!?
カリフラワーの原産地は地中海沿岸とされています。野生種のケールから分化したものがブロッコリーで、ブロッコリーが突然変異により白化したものがカリフラワーといわれています。
ブロッコリーとカリフラワーの違い
ここでは、ブロッコリーとカリフラワーの違いについて詳しくご紹介します。
見た目
ブロッコリーとカリフラワー、どちらもこんもりとした形が特徴的です。ブロッコリーは鮮やかな緑色のつぼみと黄緑色の茎、カリフラワーは全体的に白い見た目をしています。食用とする個所もほぼ同じで、色以外の見た目はよく似ています。
味・食感
生の状態のブロッコリーとカリフラワーは、茎も房もかたくしっかりとしていますが、加熱することでコリコリと歯切れのよい食感になります。
ブロッコリーは葉野菜のような味わい、カリフラワーはたんぱくでやさしい甘味があり、口の中でほろっとくずれます。どちらも野菜特有のくせが少ないため、比較的に食べやすいでしょう。鮮やかな色合いを活かしてサラダや付け合わせなど、料理の彩りにも多く使用されます。
カロリー・栄養
ブロッコリーとカリフラワーのカロリー、栄養の違いについてみていきましょう。それぞれ生の可食部100gあたりの数値は以下の通りです。
ブロッコリー
・カロリー…37kcal
・たんぱく質…5.4g
・食物繊維…5.1g
・糖質…1.5g
・ビタミンC…140mg
・ビタミンK…210μg
・βカロテン…900μg
・カリウム…460mg
・リン…110mg
・葉酸…220μg
カリフラワー
・カロリー…28kcal
・たんぱく質…3.0g
・食物繊維…2.9g
・糖質…2.3g
・ビタミンC…81mg
・ビタミンK…17μg
・βカロテン…18μg
・カリウム…410mg
・リン…68mg
・葉酸…94μg
ブロッコリーとカリフラワーでは含まれる栄養の数値が異なります。ブロッコリーは緑黄色野菜と分類されるのに対し、カリフラワーは農林水産省や厚生労働省の分類ではその他の野菜に分類されています。
カリフラワーは「畑のビタミンC」と呼ばれるほど、ビタミンCを豊富に含んでいます。比較するとブロッコリーの方が多く含んでいますが、ブロッコリーに含まれるビタミンCはゆでると失われやすく、カリフラワーはゆでても損なわれにくいという特徴があります。
ブロッコリーは特にたんぱく質、βカロテン、カリウム、リン、葉酸などが多く含まれ、総合的に栄養の値が高い野菜といえます。
カリフラワーにはいろいろな色がある
ブロッコリーは緑色のほか、花蕾が紫色のものがあります。カリフラワーはさらに種類が多く、白色の他に、
・オレンジブーケ
花蕾がオレンジ色のカリフラワー。茹でるとさらに鮮やかな黄色になる。
・パープルフラワー
花蕾が紫色のカリフラワー。茹でるといっそう鮮やかな紫色になる。
・ロマネスコ
花蕾が黄緑色。イタリア伝統の野菜で、ゴツゴツした見た目が特徴。
カリフラワーとブロッコリーのバジルサラダ
材料 【2人分】
- カリフラワー 1/4株
- ブロッコリー 1/4株
- ベーコン 2枚
- ☆調味料
- オリーブオイル小さじ2
- 塩小さじ 1/4
- こしょう 少々
- バジル 4枚
- 手順
- 1,カリフラワー、ブロッコリーは小房に切り分けて、耐熱容器に入れてふんわりとラップをして600Wのレンジで2分程加熱する。
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2,バジルは小さくちぎる。 ベーコンは1cm幅に切る。
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3,ボウルに☆を入れて混ぜる。
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4,フライパンにベーコンを入れて、カリカリになるまで中火で炒める。