健康にいい!と最近話題のナッツ。そのナッツの1種であるピーカンナッツをご存知ですか?ピーカンナッツは、ペカンナッツとも言われ、ナッツの種類としてはくるみの親戚にあたります。見た目もくるみに似ていますが、その違いとはどんなものなのでしょうか?
また、ピーカンナッツはチョコレートやコーヒーとの相性がよく、ピーカンナッツチョコレートやピーカンナッツを使ったスイーツとしても人気です。実際、例えばブラウニーは、日本では主にくるみを使いますが、本場アメリカではピーカンナッツを使うことが多いんだとか。
お菓子のイメージが強いピーカンナッツですが、実は栄養豊富で健康や美容に嬉しい効果がたっぷりのピーカンナッツ。今回は、東京上野・アメ横で1956年から続くナッツとドライフルーツの専門店・小島屋の視点から、そんなピーカンナッツの特徴について
ピーカンナッツとは
ペカンナッツとも言われ北米を原産とするナッツの一種です。1500年頃よりネイティブアメリカンに栽培され、今も生産のほとんどをアメリカが占めています。脂質が7割を占めることから「バターの木」とも呼ばれ、良質な脂質をたっぷり含むナッツです。
ピーカンナッツとくるみの違いとは?
くるみの親戚にあたり、見た目も似ている部分があるピーカンナッツですが、実際どのような違いがあるのでしょうか?ここでは、【原産】【殻】【味】【栄養成分】の4つのポイントから比較し、違いを見ていきましょう。
【原産の違い】
ピーカンナッツ:原産は北米。今はアメリカ南部あたりで広く栽培されている。
くるみ:原産はヨーロッパ南部~西アジアと広く、現在は主にアメリカで生産。
同じくるみ科の植物ですが、原産は全く違うことがわかります。
【味の違い】
ピーカンナッツ:渋みが少なくコクがあるので食べやすい。スイーツにも大活躍。
くるみ:かみしめるとやや苦味・渋みがある。こちらもパンなどに使われる。
スイーツなどでは、くるみは混ぜ込みに使用することが多いですが、ピーカンナッツはそのスタイリッシュな形と渋みの少ない味を生かして、トッピングに使用することも多いです。このように、食べ方や使い方にも違いがありますね。
【殻の違い】
ピーカンナッツ:殻の表面はツルっとしており、堅そうに見えるが、手で剥けるのが特徴。
くるみ:殻はごつごつしていて丸く、とても堅いので殻割機でないと剥けない。殻だけ見るとまったく違うナッツのようです。しかし実際に剥いてみると、なんとなく形が似ているナッツが現れるので不思議ですね。
ピーカンナッツの栄養価
健康効果たっぷりの『不飽和脂肪酸』
一価不飽和脂肪酸には、オリーブオイルに含まれることで有名なオレイン酸があります。オレイン酸は、強い抗酸化作用があることが特徴であり、様々な病気のリスクとなる細胞の酸化を抑える効果があります。オレイン酸は、悪玉コレステロールも抑えコレステロール値の改善にも役立ちます。また、他にも若々しいお肌を保つのに重要なパルミトレイン酸も、一価不飽和脂肪酸の仲間ですが、ピーカンナッツに含まれる一価不飽和脂肪酸は、オレイン酸が多いです。
多価不飽和脂肪酸
多価不飽和脂肪酸には、α-リノレン酸・リノール酸があります。これらは体内で作ることができな必須脂肪酸で、食事から摂取する必要があります。リノール酸は、コレステロール値を下げる働きが強く、さらに皮膚を健康に保つ役割も持ちます。
α-リノレン酸とは、亜麻仁油やえごまオイルに含まれることから最近注目を浴びているオメガ3脂肪酸の1種です。動脈硬化の予防や血流改善に効果を持ちます。
抗酸化作用といえば『ビタミンE』
ピーカンナッツに豊富なビタミンEは、細胞の酸化を予防するビタミンであるため、アンチエイジングに大きな効果があるとされています。さすが、エイジングケア成分1位のナッツですね。