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japan-eat’s blog

食に関する事や飲食店の運営に関する内容を記載してます。

今更聞けない!世界三大紅茶 9

紅茶は、世界でもっとも消費されているお茶です。まずは世界三大紅茶のことを理解しておきましょう。この3種は様々なブレンドティーのベースにもなる個性豊かな紅茶です。味と香りの特徴をつかんでおけば、ブレンドティーをオーダーする時にも応用できます。

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日本人好みのダージリン

●ダージリン(Darjeeling)

インドのダージリン地方を原産地とする紅茶で、日本でもよく知られています。
世界的に有名な紅茶産地ですが、インドの全生産量のうちほんのわずかにしかありません。
他の山地にはない独特の高貴な香りをもっており、「紅茶のシャンパン」と呼ばれています。

■3つのシーズンで収穫■
春らしい爽やかな風味が特徴の「ファーストフラッシュ」
熟成した味と香りが楽しめる「セカンドフラッシュ」
円熟した濃い味わいの「オータムナル」

水色もシーズンごとに異なり、淡い黄金色から橙色に変化し、ストレートで飲むのが向いていいると言われております。

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何種類かの茶葉から好きなものを選んで注文できるカフェのメニューの筆頭に載っているのは、ほとんどがこのダージリンです。おそらく、日本人の口に合うからでしょう。お茶の色は薄めですが、マスカットを思わせるフルーティな香りと深い味わいは、どこか緑茶に共通するものを感じます。

●ウバ(Uva)

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スリランカ南東部のもっとも標高(約1800m)が高い山岳地帯に位置する産地です。
リプトン紅茶の創始者であるトーマス・リプトン氏がスリランカに渡り、紅茶栽培に乗り出したのもこのウバ地区からでした。
「ウバフレーバー」と呼ばれる、メントール系の独特のさわやかな香りを持つのが特徴です。
キレのある渋みも個性的で、他の紅茶とは味や香りが異なります。
アイスティーにするとタンニンが強いために、透明感を保つのが困難なので、「水出し」で入れることで独特の香りをアイスティーでも楽しめます。

 

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昼と夜の気温差があるスリランカの高地で栽培されるためでしょうか、バラをイメージさせる甘い香りが特徴的な紅茶です。この香りのグレードによって、紅茶の価格も変わってくるようです。切れ味のいい渋みと甘い香りのバランスの良さが、紅茶通のハートをつかんでしまいます。お茶の色は、まさに紅茶と呼ぶべき明るい深紅です。最高級のウバ茶が出回るのは、7~9月ごろ。このシーズンを世界中のファンが待ちかまえています。

●キーマン(キームン/キーモン/祁門/Keemun)

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中国の安徽省(あんきしょう)祁門県が原産地となる紅茶で、世界最古の紅茶産地として知られています。

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収穫シーズンは6月~9月頃と短く、ごく少量しか生産されていない銘柄です。
果実のような強い甘みとともに、ランやバラのような甘い香りや、やわらかなスモーキーフレーバーを味わえます。
ヨーロッパでは、「紅茶のブルゴーニュ酒」と称されています。

中国でごくわずかだけ作られている稀少な紅茶です。「キーマン」「キームン」と呼ばれることもあります。東洋的なお香のようなスモーキーな香りが独特で、一度これを飲んだらほかの紅茶がかすんで見える、というファンもいます。古くからイギリス人に重用され、20世紀初頭に英国王室の皇太子殿下御用達だったブレンド・ティーには、必ずこのキーモンがブレンドされています。ストレートでいただくと、豊かな香りと深い味わいが楽しめますが、少し濃いめのミルクティーも絶品です。品質がもっとも良いとされるのは8月ですが、稀少な紅茶なので、どこかで出会ったら、ぜひ一度試してみて下さい。それまでの紅茶のイメージがガラリと変わってしまうかも知れません。

 

しかし!最後の最後に残念なお知らせ!

それは!「かつてそう呼ばれたことが有る。」という事で、今現在、日本以外で「世界三大銘茶」という言葉は通用しないと言われております。
かってそう呼ばれた事が、日本だけで生き残っていると言っていいかもしれません。

どうしてこのように呼ばれるようになったのかの詳細は不明ですが、この中のキームン紅茶(中国安徽省祁門県で作られる紅茶)に関して言えば、1915年にパナマ運河の開通と、太平洋発見400周年を記念してサンフランシスコで開催されたサンフランシスコ万国博覧会:Panama-Pacific International Exposition, Expo 1915において金賞を受賞した事から世界三大銘茶のひとつと称されるようになったと言われています。


もちろんこの当時と今では世界の紅茶事情は全く変わっています。
例えばスリランカのウバ紅茶に関して言えば、かってウバ紅茶の評価は非常に高かったのですが、スリランカの紅茶関係者の多くは、ヌワラエリアがスリランカの紅茶の最高のものと認識していますし、世界的に見ればルフナの人気が一番高く、近年のコロンボのティーオークションのプライスレコードの多くはルフナの紅茶が取っています。

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ウバ紅茶に関して言えば、このルフナ人気にあやかり、ルフナ風に製茶されることが多くなってしまい、かってのようなキリッとしたアストリージェンシー(美味しい渋み)の感じられる紅茶は少なくなってしまっています。
このような現実を見れば、ダージリン、ウバ、キーマンの世界三大銘茶というのは、遠い昔の話と理解しておいて方がいいでしょう。

 

最後に

やはり紅茶にもいろいろあり難しいですね。これにお湯の温度とか時間とか考えると本当に大変な飲み物だ。

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