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japan-eat’s blog

食に関する事や飲食店の運営に関する内容を記載してます。

お好み焼きみたいな「チヂミ」ってどんな料理?

韓流ブームが続いていますが、韓国料理も変わらず人気ですね。最近では居酒屋やダイニングのメニューにも韓国料理が登場するようになってきました。
その中で、今回は「チヂミ」について掘り下げてみようと思います。

 

ピザの起源はエジプト

ピザの起源は古代エジプト人が小麦粉を発酵して焼いたパン(※1)といわれています。世界四大文明の一つ『メソポタミア文明』の小麦粉を使った食文化が古代エジプトに伝わったのです。
その後、イタリアに伝わり、独自の進化を遂げて16世紀頃にピザの原型となったフォカッチャにも似たパンが誕生しました。最初はラードや塩、ニンニクなどを生地に練り込んで石窯に張り付けて焼いていたため、トッピングのようなものはありません。
16世紀後半以降でトマトやモッツァレラチーズがイタリアで作られたことをきっかけに、トッピングをのせる現在のピザに進化しました。

 

ピザとチジミの共通点や違いとは?

一番の共通点は、どちらもバリエーションが豊富と言えることでしょう。

ピザもチジミも、海鮮や肉、野菜など様々な種類の具材によってアレンジできます。ピザは、トマトソースをベースにしたマルゲリータやパルマが一般的です。ほかにも、モッツァレラ・パルミジャーノ・ゴーダチーズ・ゴルゴンゾーラの4種類のチーズをふんだんにトッピングしたクアトロ・フォルマッジなどがあります。
本場イタリアではカプリチョーザと呼ばれるピザがあり、トッピングが決まっていないのが特徴です。そのときの気分で自分の好きなトッピングを並べたピザが楽しめます。

チジミはシンプルにニラだけを入れて焼いてもよいですし、イカやエビを加えて海鮮チジミにすれば食べ応えも抜群にアップします。ヘルシーに仕上げるなら、キムチやお好みの野菜を具材にできます。

ベースとなる生地にトッピングしたり具材として混ぜたりして、様々なアレンジを楽しめるのはピザとチジミの共通点といえるでしょう。

 

カロリーや脂質はどれくらい?

一般的なピザのトッピングは、トマトソースにサラミやピーマン、タマネギ、チーズです。
ピザ1枚あたり約500gのカロリーは872kcal程度、脂質は35.72g程度です。
一方で、オーソドックスなチジミはニラがたっぷり入っており、1枚あたり約450gのカロリーは737kcal程度、脂質は37.6g程度です。
カロリー的に高いのはピザですが、脂質を比較するとチジミのほうが高いことがわかります。チジミに入っている具材はニラだけですが、チーズをたっぷりトッピングしているピザよりも脂質が高いのです。
その秘密は、それぞれの調理法から納得できます。
ピザは生地表面にオリーブオイルを塗ってトッピングをのせてオーブンで焼きますが、チジミは油を敷いたフライパンで焼きます。チジミのほうが油を多く吸収する調理法なのです。

 

チジミはたっぷりの油でカリカリに

チジミは外側がカリカリで中はもっちりが特徴です。ただ、自宅で作るとベチャッとした仕上がりになりがちです。チジミを美味しく食べるためには、たっぷりの油で焼くことです。
高温の油で揚げるように焼くことでカリッと仕上がります。
ただ、注意するのは途中で油切りすることです。たっぷりの油で焼くだけでは油を多く吸収してベチャッとした油っぽくなってしまいます。
全体的に焼き目がついてから、余分な油を切りましょう。油を切ったうえで生地をフライ返しで押さえつけて焼いていきます。
焼いている間に油が出たら、再度油切りしましょう。油が出なくなるまで丁寧に油切り作業を繰り返すことで外はカリカリ、中はもっちりの食感に仕上げられるのです。

 

チジミは日本でブームを起こした韓国料理

一方、チジミは隣国の韓国で誕生しました。近年、日本ではチーズタッカルビやチーズホットドッグなどの韓国料理が大ブームを巻き起こしています。チジミもまた日本人のお酒のお供やおかずの一品としても人気があります。

本場韓国では

チジミは『ジョン』と呼ばれるのが一般的です。チジミと呼ぶのは韓国の東側の地域で、江原道(カンウォンド)の方言といわれています。ジョンはバリエーションが豊富で、大きく分けると2種類に分けられます。
一つは、一口サイズにカットされた魚介や肉、野菜などに天ぷらの生地のように薄い衣を絡めて焼いたタイプです。もう一つは、薄いお好み焼きのようなタイプです。日本で広まっているチジミは後者のタイプで、『韓国のお好み焼き』と呼ばれています。

 

「チヂミ」が韓国人に通じないって本当?

「チヂミ」とは小麦粉を溶いた生地にニラや海鮮などの具を混ぜ込んで焼いた料理です。
日本のお好み焼きと似ていますが、お好み焼きはたっぷりのキャベツを入れてふっくら仕上げるのに対し、チヂミは多めの油で薄くカリッと焼き上げます。
食べる時は、辛みが効いた醤油ベースのタレでいただきます。
なんとこの「チヂミ」、韓国の方に言っても通じないそうです。というのも、チヂミという言葉は和製語で、このような料理は韓国では「プッチンゲ」または「ジョン」と呼ばれています。どちらも油で焼いた料理のことで、使う食材によって色々な種類があります。

 

日本の粉物料理の代表といえば

お好み焼き。
一方、最近日本の食卓でもおなじみになっているのが、韓国の粉物料理チヂミです。
2つの出来上がりは一見似ているように見えますが、どんな違いがあるのでしょうか。

お好み焼きは

関西風や広島風など土地柄によって作り方の違いはありますが、基本的には小麦粉を水で溶いた生地を使います。具材は生地に重ねて焼くのが一般的。味付けは、ソースやマヨネーズなどを直接つけます。

チヂミは

小麦粉、米粉(または片栗粉)、卵、水を混ぜた生地に具材を混ぜて焼きます。
多めの油で焼き、外側はカリッと、中はもっちりとしているのが特徴。
仕上げに、鍋肌にごま油を垂らすと香ばしくなります。 焼き上げたものはタレにつけていただきます。

タレは

酢醤油やチョコチュジャン(酢を加えたコチュジャン)が一般的です。
チヂミは生地に加える具材によって幅広いバリエーションを楽しめます。
まず、チヂミの定番といえばニラチヂミ。たっぷりのニラと、玉ねぎ、にんじんを入れて、薄く焼き上げます。
エビやイカ、ホタテ、タコなどを入れれば海鮮チヂミに。
冷凍のシーフードミックスを使えば手軽に作れます。桜エビや干しエビを入れれば旨味がアップ。 キムチとピザ用チーズを入れると、スナック感覚のくせになる味わいに。とろけたチーズとキムチの酸味が良く合います。
チヂミの粉は市販のものを利用すれば、いつでも手軽にご家庭で楽しめます。また、お好み焼き粉でチヂミを作ればまた違う味わいに。
日韓それぞれの粉物料理をご家庭で試してみてはいかがでしょう。

 

id:koppasan

粉もの文化は「西高東低」とも考えることもできますね。

 

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