さてどちらがビーフンでどちらがはるさめか!
春雨は、ジャガイモ・サツマイモなどの芋類や緑豆(りょくとう)のデンプンを原料としている乾燥食品です。芋類で作られたものを「普通春雨」、緑豆で作られたものを「緑豆春雨」と呼びます。
中国で10世紀頃に生まれた春雨は、緑豆を使った春雨でした。普通春雨よりもコリッとした食感があり、切れづらいのが特徴。この緑豆春雨は12世紀ごろに日本に渡来し、その後17世紀ごろ伝来した芋類を使って、普通春雨が作られました。このことから緑豆春雨のことを「中国春雨」、普通春雨は「日本春雨」と呼ぶこともあるようです。
はるさめ?
はるさめは、緑豆・じゃがいも・さつまいも等のでんぷんから作られる乾麺です。
でんぷんと水を混ぜ合わせた生地を細い麺状にし、熱湯で茹でた後に乾燥させます。
でんぷんを原料としていることで、はるさめの特徴であるなめらかな食感が
生みだされているのです。
はるさめの由来
中国語ではるさめは「粉条(フェンティアオ)」や「粉絲(フェンスー)」と呼び、
「春雨」は日本独自の呼び方です。はるさめはその細さや透明感が春の雨を
連想させることから付けられたと言われています。日本らしい名前の付け方です。
ビーフン?
ビーフンは、うるち米のでんぷんから作られる麺です。
精米し、米粉にしたものに水を加えて混ぜ合わせた生地を麺状にした後、乾燥させます。
昔はうるち米100%で作られていましたが、近年はとうもろこしのでんぷんや
コーンスターチ等を混ぜて改良されています。
ビーフンは中国語で「米粉(ミーフェン)」と呼び、日本での「ビーフン」という呼び方は
台湾語寄りの発音からきたのではないかと言われています。
ビーフン発祥の地域では小麦粉の生産量が少ないため、代わりにライスヌードルを
日常的に食べていました。今でも東南アジアでは、このような米粉から作られた麺が
主食として広く食べられています。
原材料
ビーフン
主原料にコメ粉を50%以上使⽤し、めん状に加⼯したものの総称。(ビーフン協会⾃主基準)コメ粉にでん粉を加える場合もあります。
はるさめ豌豆でん粉、緑豆でん粉、ばれいしょでん粉、かんしょでん粉等のでん粉を主原料としてめん状に加⼯したものです。栄養成分やカロリービーフン
はるさめ
精製したでん粉が原料のため、成分のほとんどが炭水化物です。はるさめのカロリーは、当社代表商品のえんどうでん粉100%はるさめの乾めん100gあたり353kcalですが、茹でるとビーフンよりも多く水分を含み(重量変化率350%)100 gあたり101 kcalです。
料理ビーフン
焼ビーフンをはじめ、汁ビーフン、サラダなど幅広く使用できます。お米の風味と歯ごたえがあり主食にもおかずにもなります。ご飯とおかずを一緒に食べると美味しいと感じるように、ビーフンも一緒に料理する具材や味、風味と調和して美味しさを生み出します。茹でた後のビーフンをフライパンで少し焼いて水分を飛ばすことで、焼ビーフンにした際、お米の風味と弾力ある食感が引き立ちます。
はるさめ
チャプチェなどの炒め物、汁もの、サラダ、和え物と幅広く使用できます。重量変化率が高くほとんど風味がないため、おかずの料理にめんの食べやすさとボリュームを与えることができます。豆のでん粉からできたものは煮ても溶けにくく、ジャガイモやサツマイモのでん粉からできたものは、ソフトな食感で味が染み込みやすい特徴があります。
春雨に含まれる糖質量
味も食感も楽しめる!春雨の中華サラダ
下ごしらえ
・きゅうりは千切りにします。
・にんじんは千切りにし、レンジ600Wで50秒加熱します。
・春雨はキッチンバサミで長さを半分に切ります。
作り方
1、ハムは細切りにします。
2、春雨を耐熱容器に入れ、かぶるくらいの水を加えてレンジ600Wで5分加熱し、ザルにあけて水気を切ります。
3、ボウルに☆の調味料を入れて混ぜ、②の春雨、きゅうり、にんじん、ハムを加えてよく混ぜ合わせます。
4、保存容器に入れて完成です。保存期間は3日間です。
コツ・ポイント
春雨は最後まで食感よく召し上がれるように、加熱後はすぐにザルにあけ、火を通しすぎないようにしてくださいね。野菜はキッチンペーパーでしっかり水気を拭き取ってから加えると、より味がなじみやすくおいしいサラダになります!