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japan-eat’s blog

食に関する事や飲食店の運営に関する内容を記載してます。

「コーンフレーク」に栄養はあるのか!

朝食やおやつとしてなじみ深いコーンフレークですが、栄養はあるのでしょうか?
今回はその『コーンフレーク』についてです。

コーンフレークとは

朝食として食べたことのある方も多いコーンフレークは呼び名の通りコーン(トウモロコシ)の粉を原料としたシリアルの一種で、カリカリとした食感が特徴。朝食用としての利用が主ではありますが、パフェなどのスイーツ類やフライの衣の食感を出すためにもも利用されています。生産終了が発表され話題となったお菓子「森永チョコフレーク」などもコーンフレークの1種ですから、かなり幅広く利用されている穀物製品と言えるかも知れません。ちなみにコーンフレークは和製英語ではなく英語でも“Corn flakes”と呼ばれています。

コーンフレークの原料はざっくり言えばトウモロコシですが、では粉末のトウモロコシを使って手作りできるかと言うと難しいもの。基本的な作り方としては、乾燥したトウモロコシを挽いたコーンミールに砂糖・蜂蜜・水飴・食塩などの調味料+水を加えて練る→蒸気で蒸し煮にする→ローラー機械で圧力を掛けながら押しつぶす→熱風で乾燥する(→炒る)という流れだとか。

 

コーンフレークとシリアルの違いは?


朝食などで食べているサクサクしたフレーク、コーンフレークと呼ぶ方もシリアルと呼ぶ方もいらっしゃいますよね。同じ様なニュアンスで使っている言葉ですが、この二つには大きな違いがあります。まず、今回のメインであるコーンフレークは呼び名のままコーンのフレーク=トウモロコシの粉を主原料にして、薄い破片に成型したものを指す言葉。例えばケロッグさんで販売されている「オールブラン」は全粒小麦と小麦ふすまが原料でトウモロコシは使われていませんから、コーンフレークと言われて連想する形をしていますがコーンフレークには含まれません。

 

シリアルというのは穀物の総称


加工食品としては穀物をそのまま食べられる状態に加工したもの全般を指します。このためコーンフレークはシリアルの1種であると表現されますし、グラノーラやミュズリーなどもシリアルに含まれます。日本では別に捉えがちですが、オートミールもシリアル食品の1種に含まれています。ただし、そうなるとシリアルの幅はかなり広いので調理せずにすぐ食べられるコールドシリアル・加熱調理する必要のあるホットシリアルの二つに大別されています。日本では一般的にシリアル=コールドシリアルのニュアンスで使用されているように感じます。

 

 

コーンフレークの栄養

糖 質

コーンフレーク100gには、糖質が81.2g含まれています。
炭水化物に含まれる成分のうち、消化されてエネルギー源となるのが糖質です。糖質が不足すると、エネルギー不足により疲労感を覚えたり、集中力の低下を招いたりすることがあります。過剰に摂りすぎると中性脂肪として蓄積され、肥満の原因となるので注意が必要です。

 

食物繊維

コーンフレーク100gには、食物繊維が2.4g含まれています。
食物繊維には、血中コレステロール値を下げる、食後血糖値の急激な上昇を抑えるといった作用があります。さらに、腸内のビフィズス菌や乳酸菌などの善玉菌の割合を増やし、腸内環境を整えるはたらきもあるため、便秘対策に摂り入れたい成分です。

ナトリウム

コーンフレーク100gには、ナトリウムが830mg含まれています。食塩相当量に換算すると2.1gです。ナトリウムは、食塩を構成する栄養素で、食塩はナトリウムと塩素からできています。ナトリウムは体内の水分量の調節や、神経や筋肉を正常に動かすのに不可欠な栄養素です。しかし、摂りすぎると血圧が高くなったり、むくみの原因となったりするので注意が必要。栄養成分表示の「食塩相当量」を確認して摂りすぎには気を付けましょう。 
 

コーンフレークのカロリーと糖質量

コーンフレーク1人前(40g)のカロリーと糖質量
 
エネルギー量(カロリー)…… 152kcal
糖質量………32.5g

 

コーンフレークに牛乳をかけたときの1人前(240g)のカロリーと糖質量

 

 
エネルギー量(カロリー)…… 286kcal
糖質量……42.0g
 
※コーンフレーク40g、牛乳200gで計算。
 
 

ほかの食品と比較すると

 

コーンフレークとほかの食材を、100gあたりで比べてみましょう。

 
・コーンフレーク
エネルギー量(カロリー)… 381kcal
糖質量……81.2g

 
・オールブラン
エネルギー量(カロリー)… 353kcal
糖質量……49.8g
※オールブラン ブランリッチ100gで計算。

 
・グラノーラ
エネルギー量(カロリー)… 420kcal
糖質量……65.5g
※「ごろっとグラノーラ 5種の彩り果実」
  100gで計算。
エネルギー量(カロリー)で比較すると、オールブランがもっとも低カロリーで、コーンフレーク、グラノーラの順にカロリーが高くなっています。コーンフレークの糖質量は、オールブランの約1.6倍と三種類のなかで一番多いため、食べ過ぎには注意が必要です。
 

コーンフレークのカロリーは低い?

主食のごはんや食パンと、コーンフレークのカロリーを100gあたりで比較すると、ごはんは168kcal、食パンは264kcal、コーンフレークは381kcal。コーンフレークはこのなかでもっともカロリーが高いことが分かりますね。コーンフレークの原料はトウモロコシなので、糖質の割合が高くダイエット中の主食として食べるのはおすすめできません。しかし、砂糖の添加が少ないものや、ビタミン・ミネラルが豊富なものなどさまざまな商品があるので、商品情報を確認してみると良いですよ。
 

おすすめするコーンフレークの食べ方

コーンフレークはビタミン類が添加されているため、栄養バランスが良い商品が多いです。しかし、単体で食べるとたんぱく質やミネラルなどが不足してしまします。たんぱく質やカルシウムを多く含む牛乳やヨーグルトのほか、ミネラル類の豊富なバナナ、キウイなどの果物と一緒に食べることで、栄養をしっかり摂ることができますよ。
 

よく噛んで食べる

 
早食いは、肥満を引き起こしやすい食べ方です。よく噛んで食べると、少しの食事量でも満腹のサインが脳に伝わりやすくなり食欲が抑えられたり、内臓脂肪の分解が促進されたりすることが分かっています。コーンフレークは口当たりが良く、つい食べ過ぎてしまいがちなので、よく噛んでゆっくり味わって食べると良いですよ。
 


コーンフレークの普及と変化

コーンフレークを開発したケロッグ兄弟の弟、ウィル・キース・ケロッグが創設した穀物加工会社は20世紀初頭から半ばにかけて急激に成長しました。当時は国中を挙げての菜食主義・健康ブームの真っ只中。アメリカを中心に様々なシリアル食品メーカーが存在しており各社が売上を競って切磋琢磨していたそうですから、この時期はシリアル業界がお祭り騒ぎだった時期とも言えます。シリアルは健康食品として誕生したということもありますし、シリアルメーカーは新聞やTVへの宣伝も大規模に行っていたこともあって、1920年代までにはヨーロッパでやオーストラリアでも手軽で健康的な朝食としてコーンフレークが定着していきました。
ケロッグ博士が反対したコーンフレークに砂糖をかける点についても、ケロッグ社が売上を伸ばすと他社も取り入れて1940年代までには砂糖がけコーンフレークが主流になっています。今も昔も、体に良いものは食べたいけど不味いのは嫌と考える人が多いのは共通ですね。ただし1940年代にはシリアルの売り言葉であった「優れた栄養食品で健康に良い」ことを疑問視する声も上がるようになります。食べやすくするために大量の砂糖が使われていることはもちろんのこと、加工過程で栄養成分が損失していることも指定されています。1830年代にグラハム牧師が栄養素が抜けた小麦ではなく全粒穀物を食べることを推奨したところから始まったシリアルですが、100年経って美味しさを追求していくうちに一周回ってしまったという感じでしょうか。
 
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