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japan-eat’s blog

食に関する事や飲食店の運営に関する内容を記載してます。

ラーメンといえば!メンマ?シナチク?源流とその特徴

ラーメンの定番具材といえば、「シナチク」と答える人もいるのではないでしょうか。シナチクと聞いてもピンと来ない人は、「メンマ」で通じるという人も多いかもしれません。
なぜ、両者は異なる名前で呼ばれているのでしょうか。

 

メンマの原料

亜熱帯性気候に生育する麻筍(マチク)と呼ばれるタケノコです。
もともと台湾の麻筍産地である嘉義県や南投県で、1m近く成長したものを収穫してその皮を剥き、そしてタケノコの先端部分と節間の部分にカットした後、それらを蒸して発酵させてから天日乾燥を行ったものを、保存食として利用されておりました。

 

シナチクとは?メンマとの違いは?

シナチクとは、「麻竹(まちく)」という種類のたけのこを蒸してから発酵させ、調味した加工品のことを指します。
実は、ラーメンの具材として知られる「メンマ」も、シナチクと同じものなのです。
シナチクとメンマ、2通りの呼び名が存在する理由は、かつて中国が「志那(しな)」と呼ばれていた歴史的背景が大きく影響しています。
第二次世界大戦前後の日本において、ラーメンは「志那そば」と呼ばれ、その上にのった麻竹の加工品は「中国の竹」という意味で「志那竹(しなちく)」と呼ばれていました。
しかし、その後中国政府から「志那」という呼び名に対する抗議があったことを受け、シナチクという名称を「メンマ」と改めるようになったのです。
メンマの語源は、「麺の上にのせる麻竹」の略語だといわれています。
ちなみに、麺料理の上にシナチクをのせる習慣は日本独特のもので、本場中国や台湾では、おつまみや炒め物などにして食べるのが一般的です。

 

メンマと呼ばれるようになった理由

シナチクとメンマは混同されることが多いが、この二つは全く同じ食品である。また、現在はシナチクという呼び方をすることは少なくなり、「メンマ」という名称がスタンダードになっている。そこで、シナチクという名前の由来とメンマと呼ばれるようになった理由を紹介する。

シナチクの名前の由来

「シナチク」という名前の由来は、第二次世界大戦以前の日本では中国のことを「志那(シナ)」と呼んでおり、中国(志那)のタケノコを使っていたから「シナチク」と呼んでいた。また、日本に生えていた竹(孟宗竹)とは異なる竹であることを表すために「シナチク」と呼んでいたという。このようにシナチクの名前の由来は、原材料である竹の産地が関係している。

メンマと呼ばれるようになった理由

メンマに名前が変わった理由は諸説ある。最も有力なのは、戦後の中華民国(台湾)から「台湾産の竹なのに、志那(中国)と付くのはおかしい」という抗議を受けた説。
これにより当時、台湾からシナチクを輸入していた台湾貿易商(現・丸松物産株式会社)の社長が、麺の上に乗せる麻竹だから「メンマ」と名付けたそうだ。それ以降、現在ではメンマと呼ぶことが多くなっている。

 

シナチクの原料とたけのこの違い

シナチクの原料は、亜熱帯性タケ類に属する麻竹の若芽(たけのこ)です。
一般的なたけのこといえば孟宗竹や真竹などの小ぶりな若芽が主流ですが、麻竹のたけのこは100cmほどに成長させてから収穫します。
麻竹の主な栽培地は中国南部や台湾で、日本ではほとんど栽培されていません。
そのため、現在日本で手に入るシナチクは、ほとんどが中国や台湾で収穫・加工された麻竹を輸入したものです。

 

食物繊維にローカロリー、ダイエットにも

「メンマ」も「シナチク」も同じもののはずなのに、どっちが思い浮かぶかは、年齢の違いだったというわけですね。
ラーメンと一緒に何気なく食べていることの多いメンマですが、食物繊維が豊富なタケノコが原料で、腸内の環境を整える乳酸発酵食品でもあります。
さらに噛み応えがあってローカロリー、ダイエットにもよさそうです。ラーメンのおともだけではなく、日々のメニューにも取り入れてみるとよいかもしれませんね。

 

シナチク(メンマ)の製造方法

シナチクは、麻竹のタケノコを乳酸発酵させて作る加工食品の一種である。
その作り方はメーカーによってやや異なるが、一般的な作り方・工程は以下のようになっている。

  • 下ごしらえした麻竹を蒸す

  • 1か月程度かけて自然発酵させる
  • 発酵後に3~4日程度天日干しする
  • 一定の大きさにカット・形成する
  • 梱包してから出荷する
 

 シナチクとタケノコの違いとは?

シナチクの名前の由来で少し説明したが、シナチクに使われている麻竹と日本で食べられている生のタケノコは異なる品種である。また、収穫時期や加工の有無なども異なっている。そこでシナチク(メンマ)とタケノコの違いについても確認しておこう。
違い:品種が異なる

シナチクに使われているタケノコは、中国南部や台湾などの亜熱帯地域で栽培されている「麻竹」という品種である。一方、日本で売られている生のタケノコは、「孟宗竹(もうそうちく)」をはじめとする品種となっている。また、日本では「淡竹」「真竹」「寒山竹」などの品種も食用とされているが、麻竹はほとんど栽培されていない。このようにまずタケノコの品種が異なっている。
違い:収穫時期が異なる

シナチクには、7~10月頃の100~120cm程度に成長した麻竹が使われている。一方、日本で食べられているタケノコは、3~4月頃の20~30cm程度に成長した孟宗竹の若芽が使われている。このようにシナチクと生タケノコでは収穫時期が異なっている。
なお、旬を過ぎた孟宗竹は立派な竹になってしまい、身が硬くなるため食べられなくなってしまう。
違い:加工の有無が異なる

前述のとおり、シナチクとは麻竹を塩漬け・発酵させて作った食品のことである。
発酵させることでシャキシャキとした独特な食感を楽しめるようになる。
一方、日本で食べられている孟宗竹は、生や水煮などの状態で販売されていることが多い。
こちらは柔らかくてジューシーな食感を楽しめることが特徴。
なお、2018年からは孟宗竹を使った国産メンマが作られるようになっている。
 
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