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japan-eat’s blog

食に関する事や飲食店の運営に関する内容を記載してます。

はちみつ!甘くて美味しい!はちみつ

なめらかなくちどけで、黄金に光り輝くハチミツは、ミツバチが作り出した貴重な天然甘味料です。遥か遠い昔から身近にありました。

 

 

ハチミツの歴史

ハチミツと人類とのかかわりの歴史はとても古く、スペインのバレンシア地方にあるアラニア洞窟には、ハチミツを採取している様子が8000年ほど前に描かれた壁画に残っています。

そして、古代ギリシャ時代からローマ時代へとハチミツは食物的、文化的にも重要であり続け、死者や神々に捧げられるなど儀式にもたびたび登場しています。ギリシャ時代にはハチミツを「天国の一部が地上に落ちてきたもの」と表現するなど当時のハチミツに対する貴重さ、熱狂ぶりがうかがえます。

また、4000年ほど前のエジプトでは粘土板に象形文字で巣を表すものがあり、すでに蜂を飼育していたと考えられています。

ヒトは紀元前から蜂蜜を食べていた!

私たち人間は、ローヤルゼリーやプロポリスなど、様々なミツバチ産品を利用していますが、最も身近なミツバチ産品と言えば、蜂蜜を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。

蜂蜜と人間の付き合いは古く、古代エジプト時代の太陽寺院から出土したレリーフには当時の養蜂の様子が描かれ、紀元前5000年頃から養蜂家が職業として成立していた記録が残されています。もちろん、美味しくて、栄養価値のある蜂蜜ですから、それ以前から食べていたであろうことは容易に推測できるでしょう。また、紀元前3000年頃にエジプトのナイル川河口のデルタ地域で、巣箱を用いた飼育型の養蜂が行われていたことを示す記録も残されています※1

その後、中世になると養蜂は北ヨーロッパやロシア方面へと拡大。さらにヨーロッパからの移民によって、アメリカ、オーストラリアにも広まり、養蜂技術も着実に進歩していきました。養蜂の世界的な拡大に加え、養蜂技術の飛躍的な進歩も相まって、蜂蜜は庶民も味わうことができる天然の甘味料として広まっていったのです。

そして、近年、テレビや新聞で蜂蜜の良さや活用方法を紹介する番組、記事が数多く報道され、蜂蜜はブームを迎えたとも言われています。養蜂家の減少により国内生産量こそ減少傾向にあるものの、年間約40000トンが輸入され、近年の不況下にあっても、その消費量は堅調に推移しています

ハチミツのおいしさ

濃い旨みのある甘みとわずかな酸味は、どのハチミツにも共通し、そこに花の種類によりそれぞれの複雑な風味が加わります。

日本で養蜂に使われるミツバチには「セイヨウミツバチ」と「ニホンミツバチ」の2種類がいます。
セイヨウミツバチは1種類の花の蜜を集中して採る習性があり、単花蜜(たんかみつ)を作ることができます。一方、ニホンミツバチは、さまざまな花から蜜を集め、百花蜜(ひゃっかみつ)を作ります。

単花蜜といっても100%その花だけという訳ではないようですが、味や香りなどその花独特の風味を楽しめます。例えば「そばの花」は黒蜜のようなコクで力強い花の香り、「くりの花」は甘い栗の香りが広がり、ほろ苦い風味がします。

 

花の蜜とはちみつの違い

一般的にはちみつはミツバチが採集した花の蜜と考えられていますが、花の蜜とはちみつは異なるものです。
花の蜜とはちみつの最も大きな違いは、糖の濃度とその性質と成分です。

まず、成分ですが、花の蜜は二糖類のショ糖が主成分です。一方はちみつは、単糖類の果糖、ブドウ糖が主体となっています。
花の蜜をミツバチが吸い上げ、いったん蜜胃に入れると、ミツバチの持つ酵素が作用し、花蜜の主成分であるショ糖が、果糖とブドウ糖に分解されます。
はちみつの主な糖はこれ以上消化されない単糖類なので、体内に吸収されやすく、エネルギーにすばやく変わります。
胃腸に負担がかからないので、はちみつは発育時や、運動中の栄養補給にも最適なのです。

次に濃度ですが、花の蜜は糖度が20~40%であとは水分ですが、はちみつの糖度が80%くらいと非常に高いです。
ミツバチが、その小さな体で集めた花の蜜は、巣に運ばれ仲間のミツバチが羽を思いっきり振って風を起こし、おいしくなるまで熟成し、濃縮されることでやっと、採取した花蜜独特の風味と甘味をもった「はちみつ」になります。

 

単花蜜(たんかみつ)と百花蜜(ひゃっかみつ)

はちみつの種類は蜜源の花によって分けられており、「単花蜜」と「百花蜜」に大きく2つ分けられます。 「単花蜜」は名前の通り、大部分を1種類の花から採れたはちみつで、「百花蜜」は百の花と書くように複数の花から採れたはちみつです。
はちみつの独特の味や香り、色は、ミツバチが集める花の種類によって変わり、その数は数え切れないほどあります。 たとえ同じ花から採れたはちみつでも採蜜する場所やその年の天候によって微妙な味わいの差が出てくるのが、自然ならではの証です。

 

アカシアはちみつ

アカシアはちみつは「はちみつの女王」と呼ばれ、れんげはちみつと並んで人気の高いはちみつです。蜜源であるアカシアの正式名称はニセアカシア、和名はハリエンジュと言います。白色の蝶形花を小枝から房状に咲かせます。
やさしい香りで、クセがなく、サラリとした上品な味わいです。 色は淡黄色で、どんな食材とも相性が良く、合わせやすいはちみつです。 また、糖組成により、他のはちみつより結晶しにくいのも特徴です。 クセがないので、料理・スイーツ・ドリンクなど、何にでもオールマイティーにご利用いただけます。また、手作りのはちみつコスメにもおすすめです。

 

そばはちみつ

そばの花は白色又は淡紅色の小花で、日本では北海道が主産地になります。 はちみつの色は濃い褐色で、強い香りと黒砂糖に似た深いコクと独特の風味があります。日本ではあまり馴染みがありませんが、フランスでは高級はちみつとして人気があります。
花粉由来のフラボノイドを含み、はちみつの中でもカルシウム、鉄などのミネラルやビタミンが含まれ、体によい栄養素が多い点で好まれています。
クセが強いので、あっさりとした料理には向いていませんが、スパイスの効いた肉料理や味付けの濃い煮込み、そばのガレット、ドイツパン等におすすめです。
また、牛乳との相性も良いのでバナナジュースやチーズにかけるのも人気のはちみつです。

 

トチはちみつ

トチは山の中に多く自生する自然木で、5~6月に花が咲きます。栃木県の県の木にもなっており、東北地方で多く生産されています。小さな花が房状に集まり、ローソクのように上を向いて咲く様子は遠目から見ると実に優雅です。
フローラルな香りと、野山を感じさせるコッテリとしたコクがあり、濃厚で柔らかな甘さが人気です。アカシアに次いで、結晶しにくいのも特徴です。 独特の香りがあるので、コーヒー、ヨーグルト、紅茶、パン、チーズによく合います。

 

なぜ乳児にはちみつを与えてはいけないのか

はちみつはビタミンやミネラルなども含み、消化のよい食べ物としてどの世代の方にも人気があります。はちみつは発育時の栄養補給にも良い食品です。 しかし、一般的にはちみつには「1歳未満の乳児にはちみつを与えないでください」という注意書きが見られます。これはボツリヌス菌という菌がはちみつに含まれる可能性がある為です。

乳児ボツリヌス症の原因となるボツリヌス菌は空気が苦手な嫌気性で、主に土の中に住んでいます。私たちのまわりにも広く存在はしています。発育しにくい環境になると、殻を被った形(芽胞)を形成し、活動を休止しています。はちみつは天然の食材なのでボツリヌス菌の混入はごくまれに起こります。

離乳期が過ぎた1歳以上の幼児や大人の口から食品を介してボツリヌス菌が体内に入ったとしても、ビフィズス菌など多くの腸内細菌との競争に負けてしまうため、通常、何も起こりません。 まだ腸内環境が整っていない赤ちゃんの場合、腸内でボツリヌス菌が発芽し、毒素を出して乳児ボツリヌス症が起こります。

発症すると

便秘、ほ乳力の低下、元気の消失、泣き声の変化、首のすわりが悪くなる、といった症状を引き起こすことがあります。
※ボツリヌス菌は熱に強いので、通常の加熱や調理では死滅できません。 1歳未満の乳児には、はちみつを与えないでください。
1歳以上の幼児から高齢者までには全く問題がなく、妊娠中や授乳期の方も同様に安心してはちみつをお召し上がり頂けます。

 

 

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